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大阪府立久米田高等学校ダンス部 全国大会初優勝!! 大阪医療福祉専門学校メディカル・トレーナー部がサポート!

優勝後、岸和田城をバックに「地車(だんじり)」のダンスで記念撮影(久米田高校ダンス部提供) 

 第15回日本高校ダンス部選手権(ダンススタジアム)全国大会で、大阪医療福祉専門学校の菊地淳先生率いるメディカル・トレーナー部がサポートをしている大阪府立久米田高等学校ダンス部(岸和田市、通称:くめだんす)がビッグクラスで見事優勝し、同校初の日本一に輝きました!!地元・岸和田の「地車(だんじり)」をテーマにした豪快なダンスで、この夏の話題をさらった“くめだんす”。同トレーナー部には“くめだんす”のOGもいて、日本一を共に喜びあいました。チームを支えてきたクラブ活動、メディカル・トレーナー部の活動をリポートしました。

 

 一昨年、昨年は2年連続で準優勝と、あと一歩のところで涙を飲んで来た“くめだんす”。今年は悲願の日本一をめざす上で大きなチャレンジをしました。同校の伝統とも言える洋楽をベースにしたジャズダンスの作品から、岸和田市の代名詞である「地車(だんじり)」をテーマにしたダンスに大転換を行うことにしたのです。

 しかし、300年の歴史と伝統が刻まれた「地車(だんじり)」を2分30秒のダンスの作品で表現することは、容易ではありません。決断には、相当大きな覚悟が必要でした。それでも、この大転換に舵を切ることを選択し、このダンスに懸け、信じ、戦う決断をしました。

  • 地車(だんじり)の曳き手練習

  • 2022年春合宿の練習の様子  

 高校ダンス部の頂点をめざす“くめだんす”は、昨年の全国大会の後から新チームとして約60名で活動を開始。年度末の自主公演、新人戦、多数のイベント、大会を経て、その間に同時進行で全国大会に向けた作品を準備して、夏のシーズン本番を迎えるという、極めてハードなスケジュールをこなしてきました。

 実は“くめだんす”OGで、菊地先生の理学療法に興味を持ち、高校を卒業後に大阪医療福祉専門学校の理学療法士学科に入学した学生がいます。夜間3年の小柳優さんです。メディカル・トレーナー部に入り、仲間と共に菊地先生の指導の下、後輩たちをサポートしてきました。高校時代に果たせなかった優勝だけに、喜びもひとしおでした。

  • 後輩のメディカル・サポートに励むOGの小柳さん

  • 菊地先生によるコンディショニング  

コンディショニングと栄養摂取の指導もしっかり

 日本一をめざし1年間を戦い抜く上で、選手一人ひとりが体調管理をしっかり行う必要があることは言うまでもありませんが、常に勝利を求めるトップアスリートにとっては、日常管理も特別な意味を持ちます。菊地先生らは、春合宿の勉強会の機会に、コンディショニングと栄養の摂取について熱弁をふるいました。

 毎日の練習で消耗するエネルギーと、それを補う栄養素の採り方には工夫が必要でした。同じ練習をしていても、選手それぞれに食生活と栄養バランスに違いがあり、消耗の仕方も異なります。したがって、食事に対する考え方、栄養摂取の仕方にも違いが生じてくるのです。

  • 菊地先生による栄養指導の講義

  • 全員の呼吸を合わせます

 全員の動きと呼吸を、寸分の狂いなく合わせる必要があるダンス競技では、この違いが持つ意味がより大きなものとなるため、自己の体力消耗と食事やリカバリー、栄養摂取だけでなく、チーム、選手間での情報共有を行うことが、更なる高みへ上がるためにとても大事なポイントになります。

 コンディション作りの上で、一日の終わりに行うストレッチングとトレーニングは、栄養摂取と睡眠ともリンクして選手の身体バランスと精神バランスを、より安定させてくれるものになりました。

身体のダメージによる障害、最適・最善の理学療法と運動指導でケア

 それでも毎日繰り返される練習で、身体へのダメージによる腰痛や、上下肢のオーバーユースによる障害が生じる選手は少なくありません。しかし、そこは“くめだんす”の選手の身体機能を知り尽くした菊地先生の真骨頂。急性の炎症なのか、慢性の障害なのかを見極めた上で、最適・最善の理学療法と運動指導を行いました。

 練習を休ませなければならない症状を疑えば、すぐに専門医に相談し、できるだけその日のうちに治療の方向性が示せるよう、医療連携を行いました。またトレーナーとして入れない日のために、写真や動画を使ってテーピングの指導をしたり、ストレッチングやトレーニングなどのコンディショニング方法を指導したりしました。

  • 新幹線の車内でも治療

  • 大会前の練習を終え、いざ出陣!

 選手たちは、長く厳しい練習と同時に、これまで学んだ知識や方法を実践しながらメキメキと成長、大会に向けて試行錯誤を繰り返し、迫力ある大会作品「地車(だんじり)」を作り上げました。最後まで妥協せず、多くの困難を乗り越えて、全員で磨き上げたダンス。近畿大会を制し、8月16(火)~17日(水)に東京ガーデンシアターで行われた全国大会で、チームは圧巻の演技を披露し、遂に“日本一”に輝きました!

  • 日本一に懸ける選手たちの寄せ書き

  • 見事手にした大優勝旗

 大阪医療福祉専門学校のメディカル・トレーナー部は、これからも“くめだんす”と共に、一切の妥協を許さず選手たちの日本一の夢を追い続けます!

全国大会で披露した「地車(だんじり)」(久米田高校ダンス部提供)

大阪医療福祉専門学校 広報 森 淳史)