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大阪・神戸の医療・福祉系の「講師研修会」 最前線で活躍中の新任講師陣に浮舟総長が講義
2015.03.20
4月から大阪・神戸地区の医療・福祉系各校で実学指導にあたる新任講師の先生方を対象にした「平成27年度 講師研修会」が3月7日(土)、新大阪の大阪ハイテクノロジー専門学校5階大教室で行なわれ、病院勤務や研究開発の第一線で活躍中の講師陣と各校の学校長や教職員スタッフ合わせて約80人が出席しました。浮舟総長の講演をはじめ、研修プログラムが実施されたあと、委嘱状が手渡されました。
滋慶学園グループの教学の理念や日々のあいさつ、学生一人ひとりを大切にする考え方や教育システムなどを知ってもらおうと開催されたもので、滋慶学園グループでは、これと前後して、全国各地で講師研修会を開催しています。
この日参加した先生方は研修後、大阪医療福祉専門学校、新大阪歯科技工士専門学校、大阪医療技術学園専門学校、大阪ハイテクノロジー専門学校、大阪保健福祉専門学校、新大阪歯科衛生士専門学校、神戸医療福祉専門学校(中央校、三田校)の各校で教壇に立たれます。
開始前、滋慶学園グループの紹介VTR「学生の夢の実現をサポートする」を見ていただいた後、主催者を代表して滋慶教育科学研究所(JESC)の近藤雅臣所長があいさつを行ないました。
近藤所長は「これからの学生は地球の未来を創生する人材として、世界に通じる技術、知識と、地域に生きる知恵を持たなければなりません。グローバルとローカルを視野に入れたグローカル人材教育のためにも、皆さんの持っている最新、最先端の技術、知識をぜひ学生に与えていただきたい」と要請しました。
学校長紹介のあと、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が約50分間にわたって講義。草創期からの学園の歴史や、歴代の講師の先生方との交流など、様々なエピソードを披露しながら、1976年の建学以来のミッションである「職業人教育を通して社会に貢献する」をはじめ、ミッションを果たすための「実学教育」「人間教育」「国際教育」の3つの理念の実践、さらに「学生一人ひとりを大切にする」考え方など、一つ一つ丁寧に伝えました。
さらに浮舟総長は、産業界と連携した各校の特色ある教育への取組みを次々と紹介し、「専門学校は産業界と連携しながら、それぞれの業界で活躍する人材を輩出しています。グローバル時代の中、日本だけでなくアジアの職業人材も育成していかなければなりません。一人ひとりの学生がそれぞれの業界で活躍していけるように、ぜひ皆様方のお力をお貸しいただきたい」と理解と協力を求めました。
このあと、東洋医療専門学校の古谷圭司次長が、“産業界の求める人材を育成しうる専門課程”として文科省が26年度からスタートさせた「職業実践専門課程」への取組みについて説明。神戸製菓専門学校の才田宗二次長からは、今年10月に本人への通知が始まり、来年1月から運用がスタートする「マイナンバー制度」についての説明が行なわれました。
最後に、新任講師を代表して新大阪歯科衛生士専門学校で生化学を担当する大阪大学歯学部大学院医局員の高畑佳史さんに、浮舟総長から委嘱状が伝達され、高畑さんは「学生さんがきちんと付いてきてくれるような役立つ授業をやりたいと思っています」と決意を述べていました。
研修後、滋慶医療科学大学院大学のジケイレストランで交流会が行なわれ、あちらこちらで歓談の輪ができました。大阪ハイテクノロジー専門学校で生命工学を担当する大阪大学大学院工学研究科の特任研究員(農学博士)、中山泰亮さんは、薬の抗原抗体反応の親和性について、たんぱく質結晶を作って工学的に研究しており、「今ホットな領域なので、こうした世界があることを学生に知ってもらうと共に、コンピューター解析を行なうためのたんぱく質を結晶化する技術を教えたい」と熱っぽく語ってくれました。
また大阪・堺市にある阪南病院の地域医療連携室に勤務する酒井崇次さんは、大阪医療福祉専門学校の診療情報管理士学科を8年前に卒業。地域医療包括ケアの最前線で調整役として働く酒井さんは「懐かしい母校で後輩たちに教えることが出来て嬉しいです。地域医療包括ケアはもちろんのこと、さまざまな院内、院外の問題についてチームのまとめ役をやっていますので、その辺のノウハウ、知識を後輩たちに伝えたいと思います」と話していました。
このほか、第一線で活躍する医師やベテランの柔道整復師、理学療法士、歯科技工士をはじめ、歯科技工士の国家試験に新年度から加わるデッサンのための美術の先生など滋慶学園ならではの多能多彩な先生方にお集まりいただきました。
交流会の最後に、大阪医療福祉専門学校の学校長も務める滋慶医療科学大学院大学の武田裕学長があいさつ。日本で始めて“医療安全”を研究する高等教育機関として発足した大学院大学について紹介したあと、「先生方にはプロセスをやっていただきますが、我々としてはもちろんプロセスを評価させていただきますが、国家試験などの結果も大事にしていただきたい」と呼びかけ、お開きとなりました。