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【放送芸術学院専門学校】ミュージカル「甲子園だけが高校野球ではない」、初日公演大成功!

若者の苦悩と青春を綴ったミュージカル「甲子園だけが高校野球ではない」が9月8日(土)夜、大阪市中央区の森ノ宮ピロティホールで上演されました。専門学校として生まれ変わった放送芸術学院専門学校と大阪アニメーションスクール専門学校の主催で、松岡佑季さんや早川雄将さん(いずれもスターダストプロモーション)、放送芸術学院の卒業生でもある吉瀬絵理さん(サテライト大阪)らプロの若手俳優に交じって学生9人が出演。パッション溢れる舞台を堂々と演じ上げ、満員の客席からスタンディングオベーションを受けました。

地方大会に散った高校球児たちの様々な青春ドラマを集めた作家、岩崎夏海さん監修のノンフィクション集「甲子園だけが高校野球ではない」(廣済堂出版)を元に、放送芸術学院専門学校講師であり、進路ミュージカル「いつか青空の下で」も手がけた演出家、竹田昌広先生が脚本・演出を担当した渾身の舞台です。

午後7時に始まった公演初日、ミュージカルを監修した岩崎さんが開演前の舞台に上り、「こんなにも大勢の方に足をお運びいただきありがとうございます」とお礼を述べた後、「勝者を称えるのは当然だが、敗者も敗者なりにその勇気の称え方があるのではと思って本を出しました。ミュージカルになって敗者にどういう魂が宿るのか、今日はその目撃者として、何かを思っていただければと思います」と舞台あいさつをしました。

物語は、甲子園をめざす野球部員と監督、マネージャー、それに彼らを取り巻く家族や恋人との青春ドラマがオムニバス風に展開していきます。複雑な家庭の事情を抱える部員や難病に倒れ野球が続けられなくなった部員、ケガを抱えながら恋に悩む部員等々。つっぱったり反抗したり、泣いたり落ち込んだりしつつも、いつしか目覚め、チームの仲間と心を一つにして夢に向っていく純粋な若者たちの姿を描いていきます。

音楽は朝日放送夏の高校野球のエンディング曲を26年間に渡って作詞作曲し、演奏してきたシンガーソングライターの西浦達雄先生。両専門学校の講師も務める西浦先生自らが舞台に出演、オンエアされてきたおなじみの8曲を挿入歌として、キーボードとボーカルを担当しました。数々のステージをこなしてきた先生ですが50歳代にしてミュージカルは初体験だそうで、「若い人の中で浮いてしまうのが心配」と話していましたが、若手の俳優や学生以上に若々しい雰囲気で、今年のテーマ曲「大空のしずく」をはじめ、「そうだろう」「はじまりの瞬間(とき)」などを朗々と伸びのある歌声を響かせ、会場を魅了しました。