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“最後の授業”かみしめて 新大阪歯科技工士専門学校、新大阪歯科衛生士専門学校、東洋医療専門学校の卒業式が執りおこなわれました

 滋慶学園グループの礎となる新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校、東洋医療専門学校の3校合同による卒業式が3月18日(火)、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で執りおこなわれました。卒業証書・専門士称号授与書の授与を前に、東洋医療専門学校の太田宗夫学校長は、卒業生たちへのはなむけとして「自分自身の専門医療について自信を満たし、そして専門医療者としての存在を誇りとして、たくましく力強く生きていってほしい」と語り、「凜として生きよ」という言葉で見送りました。440名の卒業生たちは“最後の授業”をかみしめ、巣立っていきました。

 大勢の保護者、来賓が出席する中、式典は厳粛な雰囲気の中で始まりました。国歌斉唱の後、卒業証書と専門士称号の授与が行われ、東洋医療専門学校を代表して森茉白さんが、新大阪歯科技工士専門学校を代表して田中杏実さんが、新大阪歯科衛生士専門学校を代表して中道聖さんが登壇。それぞれの学校長から証書を受け取りました。


「前例や常識にとらわれず自分の心と直感を信じて道を究めて」山本照子学校長

 東北大学名誉教授・歯学博士で新大阪歯科技工士専門学校、新大阪歯科衛生士専門学校の山本照子学校長は式辞で、卒業生たちの多くが新型コロナウイルス禍の中で困難な高校時代を送り、そんな中でも頑張って専門学校に入学して医療専門知識、技術を学び、さまざまな経験を積んできたことを称え、「皆さんの並々ならぬ努力に敬意を表します」と述べました。続けて、アメリカでは卒業式のことをよく「commencement(コメンスメント、「開始」の意)」と呼ぶことを紹介した上で、「人々を危険や病気から守るスペシャリストとして世の中で貢献されるという人生の始まり、ということです」と語り、アップル社共同創業者の1人でiPhoneなどを世に送り出したスティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式のスピーチの中で述べた「Stay hungry,stay foolish」の名言に言及しました。

 直訳すると「空腹であれ」「愚かであれ」ですが、山本学校長は「その全文の意味をとらえますと、真に愛すべき仕事を見いだしていくためには、安住することなく、こだわり探し続けること、そして前例や常識に縛られず、自分の心と直感を信じて自分自身の道を究めていってください、という意味合いにとらえられます」と独自の解釈を披露。「皆さんは専門学校での学びに加え、新たな知識、情報を吸収し続け、自分の心と直感を信じて道を究めていってください」と説き、「壁にぶつかったときは、母校に戻ってきてください。ここにはみなさんがともに学んだ仲間、先生方との深い友情と信頼関係があります。どのようなときでもきっと皆さんを支えてくれるでしょう」と助言し、式辞を締めくくりました。

「コミュニケーションが大切 『笑顔で挨拶』を新しい職場に」 滋慶学園グループ 浮舟邦彦総長

 歯科技工士や歯科衛生士、鍼灸師、柔道整復師といった業界団体代表者様など来賓紹介に続き、学校法人大阪滋慶の理事長である滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が祝辞を述べました。

 「皆さんはプロとして仕事をするためのスキル、社会人としての知識、身構え、気構え、心構えを養ってこられ、プロとして仕事をしていく基礎はできました。しかし、卒業はゴールではなく、むしろスタート。これから皆さんはキャリアを作っていくのです」。浮舟総長はこう切り出した後、「プロは仕事を通して成長していく」というプロの成長の原則に言及し、「職場が皆さんにとって道場になります。大事にしてください。難しい仕事、そうでもない仕事、楽しい仕事、楽しくない仕事…。そうした仕事を通しての経験がキャリアになっていきます」と述べ、仕事を大切にするとともに好奇心と向上心を持って学び続けるよう求めました。

 また、「仕事での人間関係が財産になる」とも。人間関係を築くにはコミュニケーションが大切で、そのコミュニケーションの原点は「笑顔での挨拶」であると強調し、「各学校のいたるところに掲げられている『今日も笑顔であいさつを』の標語を皆さんの新しい職場にもっていっていただきたいと思います」と求めました。最後は「学校は卒業生にとってのふるさと。困った時はいつでも訪ねてください。うれしい時も来てください。学園のネットワークを活用してください。私たちは誇りを持って皆さん送り出し、皆さんの成長を見守っていきます。自信を持って自分の仕事を大切に、楽しく道を歩んでください」と激励しました。

笑顔があふれる卒業生 再会を誓い合いました

 この後、各賞の表彰にうつりました。一日も休まずにすべての授業に出席した学生を称える皆勤賞は、新大阪歯科技工士が8名、新大阪歯科衛生士が11名、東洋医療が13名。精勤賞は、それぞれ16名、36名、30名でした。大阪府知事賞と学校長賞は、受賞した各校の卒業生一人ひとりの名前が紹介されました。

 この後、思い出の写真の数々がモニター画面で上映され、卒業生らは苦労したこと、楽しかったことなど学校生活を振り返っていました。万感胸に迫り、涙ぐむ人もいました。

 閉式後、拍手で見送られた卒業生たちは、ホテルのロビーやエントランスなどで記念撮影に興じ、満面の笑顔で思い出話に花を咲かせ、将来の夢を語り合い、再会を誓い合っていました。

(Web広報センター)