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滋慶学園グループ新年式に3000人が参加 総長は『徹』と揮毫した書を披露しました!
2025.02.28
滋慶学園グループの「2025年 新年式」が1月6日(月)、大阪市北区のザ・シンフォニーホールをメイン会場に、国内36拠点をオンラインで結んで行われ、専門学校や大学・大学院などの教職員、企業・施設の社員ら総勢約3000人が参加しました。浮舟邦彦総長は年頭の挨拶で、自ら揮毫した『徹』の書をスクリーンで披露し、「今年は『徹する』の『徹』を書いてみました。さまざまな計画を『徹底的』に実行していきたい」と語りました。

司会は大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校の事務局長、高橋聖子さんが務め、最初に、大阪音楽大卒のオルガニストで、2016年にバッハ国際コンクールで日本人初となる第1位に輝いた冨田一樹さんのパイプオルガ演奏がありました。冨田さんはバッハの「小フーガ(フーガ ト短調)」と松任谷由実さんの「春よ、来い」の2曲を演奏。参加者は荘厳なバッハの曲で気持ちを引き締めた、松任谷さんの優しいメロディーを聴き、メリハリをつけて式典に臨みました。


浮舟邦彦総長の新年の挨拶
滋慶学園グループの使命
浮舟総長は新年の挨拶の中で、「2025年は皆さんにとって、どんな1年になるでしょうか」と問いかけながら、マネジメントについて語りました。
「社会は常に変化しており、それをしっかりととらえて仕事をしていく必要があります」。総長は最初にこう切り出し、世界ではウクライナや中東での紛争、韓国やシリアでの政治的混乱、アメリカでは2度目となるドナルド・トランプ大統領の就任…と、混とんとした状況が続いているとの見方を示しました。
一方、国内では、能登半島地震など多発する自然災害や、物価の高騰などの課題が浮上していることを指摘。人口減の問題、DXへの急激な転換、学校教育法の一部改正、私立学校法の改正なども挙げ、総長は「こうした世界の変化、国内の変化、業界が関係する変化がある中で、われわれは仕事をしていくわけです。一人ひとりがそれぞれの立場で変化を受け止め、対応していただきたい」と語気を強めました。
諸課題の中で総長が最も強調したのは、人口減の問題でした。18歳人口は1960年に200万人だったのが、今では109万人とほぼ半減。昨年生まれた子供は70万人以下と推計されています。「18歳人口は今後も減り続け、18年後には70万人を割るわけです」と説明し、グループにとって厳しい環境であることを訴えました。
しかし、浮舟総長は「若い人が減っていくことは国にとっての危機でもありますが、そこにこそ滋慶学園グループの使命があると思います。国民の一人ひとりのレベルを上げていかなければ国力が落ちてしまう。組織もしかり。DXなどを利用しながら効率的な運営をしていかなければなりません」とした上で、「そういう中で専門学校の役割、われわれのグループがやらなければならないことが見えてくるような気がしてなりません」と語りました。


2025年に大切にしたい3つのテーマ
続いて総長は、2022年度にスタートした第7期5カ年計画に言及し、「あと2年で第8期を迎えます。しっかりとバトンタッチをしなければなりません」と表情を引き締めました。
第7期には京都デザイン&テクノロジー専門学校、東京情報デザイン専門職大学、神戸・甲陽デザイン&テクノロジー専門学校、横浜ベルエポック美容専門学校(2025年4月開校)など5校が加わり、82校体制になることを改めて確認。「第7期は攻めと守りの視点、グローバルな視点、事業運営力を持つ視点、理念・コンセプトを徹底する視点など、7つの重要視点を持とう、ということで取り組んできました」と振り返り、2025年も引き続きこれらの視点を浸透させていくことを強調しました。
そして第7期のラストスパートにさしかかる2025年に特に大切にしたいこととして、総長は3つのテーマを挙げました。
1つ目は事業運営力(マネジメント力)の強化で、総長は長期・短期の事業計画を描いてしっかり実行していくこと、及びリーダーシップの大切さを訴えました。これから力を入れる課題として、新しいビジネス、リカレント教育の充実、DX・マネジメント分野の人材育成などを挙げ、さらに国内外での卒業生の活躍をはじめとするグループの強みを再確認していく、と述べました。
2つ目はコンプライアンス(法令遵守)です。情報公開、働き方改革、女性活躍推進法、学校教育法一部改正、個人情報保護法など、学校運営や企業経営にかかわる法令をあげ、コンプライアンスを重視した経営の大切さに言及しました。3つ目に挙げたのが「DXに注力する」です。広報DX、教育DX、就職DX、事業運営DXなどの取り組みが進んでいることを紹介し、「しっかりと実践していくことが大事。そのためにもIT、DXのリテラシーを一人ひとりが学び取らなければなりません」と説きました。
終わりに総長は『徹』の揮毫を紹介しながら、「さまざま計画を『徹底的』に実行し、しっかりと収益があがるグループにしていきたいと思います」と力を込めました。
2024年の活動を振り返りました
1年間のグループの活動を振り返るスライドショーは、新任学校長の紹介に始まり、4月に開校する横浜ベルエポック美容専門学校や、未来医療国際拠点「中之島クロス」に開設した滋慶医療科学大学大学院 教育・研究開発センター(滋慶中之島センター)などの学校や施設が紹介されました。さらに各学校のトピックス、地域貢献・社会活動や産学連携プロジェクト、国内外で活躍する卒業生の話題がスクリーンに映し出されました。
続いて総長賞の発表と表彰が行われました。総長賞は学校・企業などの事業活動で、多大な貢献や優れた功績が認められた個人・チームを称えるものです。小中学生を対象に理学療法士、言語聴覚士、救急救命士、義肢装具士の仕事を体験するイベントを、2年間にわたり開催した神戸医療福祉専門学校三田校や、コロナ禍の下、来日できない海外アーティストとの関係を維持するなどの努力を続け、2024年度には利益回復に成功した株式会社ジャパン・アーツをはじめ、12のチーム・個人が受賞しました。

