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「担任授業力の向上」と「発達障害の学生サポート」について学ぶ 滋慶学園教務勉強会開催

ディベート前の打ち合わせの様子

 教務の先生方の現場力を磨く滋慶学園の教務勉強会が8月19日(火)と25日(月)に、東京本部4階研修室で開かれました。

 8月19日は「担任授業力向上~なぜ学ぶのか?ワークショップ~」というタイトルで行われました。滋慶学園各校教務の希望者ら10名が参加しました。

 「なぜ学ぶのか?」というテーマで担任の授業をどのように展開できるのかを①自問自答型 ②ディベート型 ③KJ法の3つの手法で体験しました。ディベートは初めて経験した人もおり、勉強会の後には「難しい手法だが、経験値を高めていけば担任としての強い武器になると思った」と感想を述べていました。

ディベートの準備にあたるディベートの準備にあたる
発達障害の学生サポート発達障害の学生サポート
タイプ別に分類タイプ別に分類

 最後に、チューターである教育改革センターからは、今回のテーマを「なぜ働くのか?」に変え、就職支援に導入することでキャリア教育の実践にしてみては、という提案も行いました。

 8月25日には、「発達障害ってなに?~チェックリストを使った判断とサポートの流れについて~」というタイトルで、同じく東京本部で開催されました。各校教務の希望者ら8名が参加、東京福祉専門学校キャリアデザイン・コミュニケーション科の職員、山岸有里さんがチューターを務めました。

 カウンセラーとして東京医薬専門学校の教壇にも立つ山岸さんから「発達障害は自閉症スペクトラムと呼ぶようになった」と、発達障害についての現状を聞いた後、グループワークを行いました。グループワークでは、山岸さんが作成したチェックリストを用い、発達障害の疑いが考えられる学生の傾向について学びました。

 その上で、学生対応の中で困ったことをブレストし、グループでタイプ分類を行いました。その際、山岸さんは「分類することが私たちの仕事ではありません。学生さんのために適切なアプローチをするために知っておきたい、というだけのことです」と述べ、そのことを全員で確認しました。

 最後に、学生対応について具体的に教えていただきましたが、参加者の中からは何度も「なるほど」「反対の対応していた」という声が上がっていました。また「担任は感情を入れずにわかりやすい指示を出すこと」「注意するときは4回ほめた後に、1回注意する、を忘れずに」というアドバイスがあり、強く印象に残りました。

 「わかりやすい指示を出す」ことは、発達障害の学生のみならず、他の学生や職員間でも必要な基本的なコミュニケーションであることにも気づかされた、とても有意義な勉強会となりました。

(教育改革センター 高橋)