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社会貢献ミュージカル「Hospital Of Miracle」大阪公演 放送芸術学院専門学校と大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校 「生きる意味、命について考えました」
「僕はいつも君の味方だよ」「今度会ったときは一緒に、精一杯いきようね!」…。難病と闘う少年と、絶望から立ち直ろうとする少女の心の言葉が感動を呼びました。病院を舞台に繰り広げられる社会貢献ミュージカル・明日への扉「Hospital Of Miracle(ホスピタル オブ ミラクル)」の1シーンです。このミュージカルの大阪公演が11月21日(木)・22日(金)、大阪市中央区の森ノ宮ピロティホールで行われました。主催は放送芸術学院専門学校、大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校です。
生きる希望を失った少女が、難病を抱えながらも明るく元気に振る舞う少年や、子どもたちの心を癒すホスピタルクラウンらと出会います。少女は命の尊さを考え、前向きに歩みだすという物語。フィナーレでは出演者全員が、生きることの素晴らしさを伝えるテーマソング『星空のベッド』を手話コーラスで歌い上げ、拍手喝采を浴びていました。
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姉妹校の大阪スクールオブミュージック専門学校の学生が1994年、骨髄バンクの窮状を知って自分たちで出来ることは何かを考え、ミュージカル「明日への扉」を上演。以来、東京・大阪で2024年までの30年間に185回公演を数えるロングランになっています。
この趣旨を受け継ぐオリジナル作品として誕生したのが「Hospital Of Miracle」で、2002年に開校した名古屋スクールオブミュージック&ダンス専門学校で初演が行われました。仙台と福岡、大阪、札幌、神戸でも公演がはじまり、今回の大阪で第90回公演となります。キャストだけでなく、舞台制作や音響、照明、映像などすべて学生がつくりあげました。劇中のバンドは、プロのミュージシャンを目指す姉妹校の神戸・甲陽音楽&ダンス専門学校の学生が担当。出演者のケアはトレーナーを目指す京都医健専門学校の学生が担いました。
ミュージカルは、ゴスペルアンサンブルによる『明日への君に』のコーラスで開幕。たくさんの歌とダンスを交えストーリーが展開するミュージカルは、耳の不自由な人も楽しめるよう、モニターに台詞が表示されました。
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少女は「私でも役に立つことが出来るかな」と院内DJを始めます
主人公の少女は、学校でいじめに苦しみ、先生や友人、家族からも理解されないまま、生きる意味を見失っていました。「誰か、誰か一緒に生きてくれませんか~!」と叫びます。
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入院した病院で、少女はさまざまな人たちと出会います。難病の少年や、音楽に行き詰ったロックミュージシャン、失恋の悲しみのどん底にいる女性、小児病棟の子ども…。彼らとかかわる中で生きる意味を考え、「私でも誰かの役に立つことができるかな」と、病院内でオンエアされる院内放送のディスクジョッキーを始めるのでした。リクエスト曲は懐かしい歌謡曲からポップスなどバラエティーに富み、寄せられるお便りやロックミュージシャンらの歌に、患者たちは元気づけられていきます。
かつて重い病気を経験したというクラウンの女の子は「僕たちは子どもたちに“笑顔のクスリ”を届けるのが役目なの。入院は家族や先生たちに優しくされる時間。花に水が必要なように、人も優しくされることが必要だと思うの。みんな優しくされてね~!笑ってよ~」と語り、患者や子どもを励まします。
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サンタクロースに扮して大阪のメインストリート御堂筋をパレードし、入院中子どもたちにクリスマスプレゼントを贈る「サンタパレード」というイベントがあります。この活動を行っている「OSAKAあかるクラブ」について、劇中で紹介するシーンもありました。
少年が「命について考え作詞した」オリジナルの手話コーラス
少女と少年は惹かれ合いますが、難病の少年は白血病で、ある日、みんなの前で倒れます。ステージでは院長とスタッフが、「白血病の患者を救うための骨髄移植は、HLAという白血球の型が一致しなければなりません。一致する確率は血縁関係がない場合、数百分の一から数万分の一と言われています」と語り、骨髄移植と骨髄バンクへの理解を訴える場面もありました。「より多くの患者を救うためには1人でも多くのドナー登録が必要です。少年の命を救える人は、あなたかもしれません」…。
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ラストシーンでは、白血病と闘う少年が手紙で「命について考え作詞した」というオリジナル曲『星空のベッド』を歌ってもらえるようリクエスト。ロックシンガーの男性のソロではじまり、出演者全員の手話コーラスで徐々に盛り上がっていきました。
♪すべてを持っていく 君の言葉も笑顔も優しさも
人生最後の一日を生きるように 限りある日々を生きたい…♪♪
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心が温かくなるフィナーレに、会場は感動の渦に包まれ、拍手が鳴りやみませんでした。
総勢320名の学生が骨髄移植への理解をお願いしました
終演後、再び幕が上がると、ミュージカルをつくりあげた総勢320名の学生たちが一堂に並びました。放送芸術学院専門学校の平井悠渚(ゆな)さんが代表して骨髄移植の現状を改めて説明し、「現在55万人以上の方が骨髄バンクにドナー登録をされています。せっかくドナーが見つかっても、実際には50%の患者さんがドナーの健康上の理由などで、移植を受けることができません。さらに検査や治療などで多大な費用がかかるため、経済的にも大きな負担になっています」と語り、募金への協力を呼びかけました。
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続いて、1985年に急性骨髄性白血病で亡くなった女優、夏目雅子さんの実兄で、一般財団法人夏目雅子ひまわり基金理事長/公益財団法人日本骨髄バンク評議員の小達一雄さんが登壇。「妹が世を去ったのは27歳、結婚して6ヵ月後のことでした。難しい病気になったとき、家族が医者に聞くことは“助かりますか”です。残念ながら“無理”という答えでした。この病気はその後ドナーに巡りあえたら治る病気になりました。しかし、ドナーが見つからないご家族・ご友人が大勢いらっしゃいます。どうかドナー登録、骨髄移植に対して、ご理解・ご協力をよろしくお願いします」と深々と頭を下げました。
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この後、出演者やスタッフの学生たちはピロティホールの入り口に立って募金のお願いをし、「お気持ちで結構です、ご協力をお願いしま~す」と声を張り上げていました。募金は亡くなった夏目雅子さんの遺志を継いで、抗がん剤などで脱毛に悩む患者に無償でカツラを貸し出す活動を続けている「一般財団法人夏目雅子ひまわり基金」と「公益財団法人日本骨髄バンク」、「一般社団法人OSAKAあかるクラブ」などに寄付されます。
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社会貢献ミュージカル・明日への扉
「Hospital Of Miracle」大阪公演
《主催》
滋慶COM
放送芸術学院専門学校
大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校
《後援》
一般財団法人夏目雅子ひまわり基金
公益財団法人日本骨髄バンク
大阪府教育委員会
大阪市教育委員会
一版社団法人OSAKAあかるクラブ
大阪府高等学校芸術文化連盟
《特別協賛》
青山商事株式会社「洋服の青山」
株式会社伊藤園
大塚製薬株式会社
株式会社学生情報センター
キヤノンITソリューションズ株式会社
株式会社ケン・ホテル&リゾートホールディングス
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
サントリーホールディングス株式会社
株式会社ジェイ・エス・ビー
株式会社長谷工システムズ
ハニカムファクトリー株式会社
株式会社ライオン事務器
(Webセンター)