東京コミュニケーションアート専門学校（TCA）の学生たちは、10月13日（日）に行われた東京・江戸川区最大の催し「第47回江戸川区民まつり」と、翌週の20日（日）の「第49回葛西まつり」にボランティアスタッフとして参加しました。留学生は、会場での多言語対応の放送や総合受付などを、日本人学生は受付での案内やフォトスポットの写真撮影の対応など熱心に取り組みました。まつりの公式キャラクターの着ぐるみ姿で登場する学生もおり、イベントに花を添えました。

　昨年まではいずれのお祭りにも、留学生を中心に多言語対応スタッフとして参加していましたが、日本の学生からも「ボランティアを経験したい」との声が上がり、日本人の学生にも対象を広げてボランティアを募集。2つのイベントに計25名が参加しました。

　江戸川区民まつり（都立篠崎公園周辺）は区内外から例年55万人が来場するイベントです。昨年はTCAからの留学生ボランティアが大変好評だったため、今年は9月に江戸川区から依頼を頂きました。学内でボランティアを募集したところ、中国・タイ・ドイツの留学生をはじめ、日本の学生からも「参加したい」と応募がありました。

　今年は天候にも恵まれ、汗ばむ陽気の中、当日は8名の学生が総合受付を担当しました。教職員も「是非貴重な経験にしてほしい」との思いで、サポートにつとめました。

　一方、葛西まつり（葛西区民会館）は開催場所がＴＣＡから近いこともあり、留学生、日本人学生合わせて17名の応募がありました。来年の50回記念イヤーに合わせてコミックイラストマスター専攻・メタバースデザイナー専攻の１年生が企業プロジェクトとして来年の開催ポスターを手掛け、今大会はフォトスポットデザインを担当したこともあり、ＴＣＡにとってより身近なお祭りとして感じることができました。

　学生たちはフォトスポット撮影や誘導、場内の多言語放送などでイベントを支え、参加者へのインタビューやまつりの公式キャラクターである、かさいちゃん＆かさいくんの着ぐるみを担当し、イベントを盛り上げました。

ボランティア参加した学生の感想

◆江戸川区民まつり

動画＆映像クリエーター専攻２年の武内さん
「ガイドマップの配布や道案内を通じて、多くのお客様のお手伝いができました。皆さんから感謝の言葉をいただき、非常にやりがいを感じました」

中国からの留学生の孫さん
「この経験を通じて、地域活動の重要性を深く実感しました。これにより、近隣の交流が深まり、身近な人や事柄をより大切に思えるようになりました」

◆葛西まつり

コミックイラストマスター１年の葉山さん
「本当に多くの人が葛西という街を愛し、盛り上げたいんだという気持ちが住んでいない私にもひしひしと伝わってきました」

コミックイラストマスター１年の芹澤さん
「かさいくんの着ぐるみの中に入ったことで、子どもたちやお祭りに来た色んな人と交流することができました。着ぐるみの中に入るのは私の夢でもあったので感無量です。周りも喜んでくれて大満足の一日でした！」

中国出身の留学生、何さん
「祭りの当日には、たくさんの子どもたちやお年寄りが楽しんでいる姿を目にして、地域の温かさを感じました。自分が一部でもその楽しさに貢献できたことは、大きな喜びでしたし、ボランティアとしてのやりがいを強く感じました」

タイ出身の留学生、プンサワッドさん
「自分はあまり日本語と普通のコミュニケーションが苦手なので無言でいようと思っていました。しかし、皆様が優しすぎたので、話しかけてくれ、その日は楽しくボランティアでいい経験ができたな〜と思いました」

　今回の経験を通じて、我々スタッフも在校生のために校外活動に参加する機会を戦略的に創出する重要性を感じました。今後も地域貢献活動を通じ、成長した学生の姿を育てていきたいです。

（東京コミュニケーションアート専門学校　留学生サポートセンター　中野　純子）