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第17回滋慶学園総長杯 柔道大会 福岡医健が初の総合優勝に輝きました!
2024.10.18
柔道整復のルーツである「柔」の精神を学ぼうと、滋慶学園グループの専門学校で柔道整復師をめざす学生たちが日ごろの鍛錬の成果を競う「第17回滋慶学園総長杯 柔道大会」が10月5日(土)、大阪府吹田市の市立武道館「洗心館」で開催されました。柔道整復師の学科のある全国9校から約100人が参加。2大会ぶりに復活した男子団体戦と男女計8部門の個人戦で熱い戦いを繰り広げ、ほとんどの部門で入賞者を出すなど大健闘した福岡医健・スポーツ専門学校が、12連覇の京都医健専門学校をはじめとする強豪校を抑え、初の総合優勝を果たしました。
参加校は以下の9校です。
・北海道ハイテクノロジー専門学校
・仙台医健・スポーツ専門学校
・東京メディカル・スポーツ専門学校
・名古屋医健スポーツ専門学校
・大阪ハイテクノロジー専門学校
・東洋医療専門学校
・京都医健専門学校
・美作市スポーツ医療看護専門学校
・福岡医健・スポーツ専門学校
「心」「技」「体」を汲み取り、「礼」「儀」を大切に 浮舟総長挨拶
万博記念公園そばの「洗心館」での開催は5年前の第15回大会に次いで2度目。試合会場の武道室正面の壁には「心技体」の書が掲げられ、厳かな雰囲気。開会式では、滋慶教育科学研究所(JESC)の馬場明道所長が「今大会は北海道から九州まで全9校の参加で、まさに滋慶学園のスケールメリットを最大限に生かした全国大会といえます。皆さんは日ごろの勉学に加えて柔道の鍛錬、訓練に勤しまれてきたと思いますので、存分に成果を発揮してください」と開会宣言を行いました。
続いて大会会長の滋慶学園グループ、浮舟邦彦総長が挨拶に立ち「皆さんは柔道整復師としての医学、医療とともに柔道のルーツである『心』『技』『体』をしっかりと汲み取って自分のものにしていただきたい。また『道』『禅』『行』という精神性も学び、『礼』『儀』を大切にし、ルールを守る、さわやかな素晴らしい大会にしていただきたいと思います」と語りました。
来賓の大会参与の先生方が紹介されたあと、日本柔道整復師会会長の長尾淳彦先生から「私たちの業界は柔道整復師としての職域を増やし、たとえばスポーツトレーナーになりたい人は柔道整復師という資格をもって堂々とアスリートに向かい合えるような環境をつくりたいと思っています。皆さんは学業に励まれ、国家試験のための勉強だけでなく、先生、先輩からたくさん吸収し、いろんなキャリアを積んで卒業していっていただきたい」と祝辞をいただきました。
優勝杯返還後、京都医健専門学校の小林光矢郎選手(柔道整復科2年)が力強く選手宣誓を行いました。
繰り広げられる熱戦、激闘、響き渡る声援
試合は、畳敷き5面のうち中央寄りの3面を使ってすべて3分間、延長戦は2分間で行われ、観客席の応援団からは「ファイト!」「今だ。しっかり動いて」「その調子だ」などと盛んに声援が飛び交いました。
昨年行われなかった男女団体戦は、男子だけが復活しました。未経験者の部は7校が出場し、名古屋医健のチームが優勝。5校が出場した経験者の部では仙台医健のチームが優勝しました。
総合優勝に輝いた福岡医健は、男子団体戦の未経験者の部と経験者の部でいずれも3位となったのをはじめ、個人戦でも8部門中7部門で3位以内の成績を収めるなど入賞者が目立ちました。女子経験者の部では、福岡医健の芝田鈴菜選手(柔道整復科3年)が鋭い投げ技などで果敢に攻めて、京都医健の山本玲維選手(鍼灸科1年)を制し、見事、連覇しました。3位にも竹之内双葉選手(柔道整復科3年)が入りました。
女子未経験の部では準優勝に大嶺真楓(柔道整復科3年)、3位に甲斐菜々海(柔道整復科3年)の両選手が、男子未経験重量級の部でも準優勝に一門輝(鍼灸科2年)、3位に永盛大輝(柔道整復科2年)両選手が入るなど、<福岡勢>が気を吐きました。
一方、男子経験者・弐段以上の部は、決勝戦で仙台医健の武藤亘輝選手(柔道整復科2年)と京都医健の小林光矢郎選手(柔道整復科2年)がぶつかりました。武藤選手は試合場を縦横無尽に動いて技を繰り出し、最後は豪快な投げ技で勝負を決めました。
また美作市スポーツ医療看護は、男子未経験者重量級の部決勝戦で、青木佑太選手(柔道整復スポーツトレーナー学科3年)が抑え込みで鮮やかに優勝。男子軽中量級でも香山桐摩選手(柔道整復スポーツトレーナー学科3年)が優勝しました。初出場の昨年は、男子未経験70キロ以下級の3位入賞が最上位成績だったのが、今年は青木、香山両選手をはじめ個人戦4部門で計6選手が3位以内に入り、男子団体戦未経験者部門でも3位になるなど躍進しました。
昨年総長杯に輝いた京都医健は、今年は入賞できない部門もありましたが、それでも女子未経験者の部で、鈴木めい選手(柔道整復科3年)が連覇を果たし、男子団体戦でも未経験者、経験者の両部門とも準優勝するなど、強豪校の意地を見せました。
一人ひとりに表彰状 福岡医健の勝因の一つは楽しみながらの練習
閉会式では、大会会長の浮舟総長から入賞した選手一人ひとりに表彰状とメダルが授与されました。
続いて、世界選手権4連覇を達成し、国際柔道連盟A級審判員でもある大会審判長の藤猪省太先生から「皆さん、素直な柔道をしていました。とにかく元気に試合をしていたな、というのが私の感想です」との講評がありました。さらに「ぜひそのまま成長して、できれば、この中から柔道の指導者が生まれてくれることを願っています」とのお話をいただきました。
最後に名古屋医健スポーツ専門学校校長の木村一郎先生が閉会宣言。大会運営に携わった関係者へ謝辞を述べた上で「観客席からとても熱心な応援の声が響き、選手の皆さんにはしっかり届いていたと思います。藤猪先生が言われたように素直なゲーム、試合運びをしていました。だれ一人として手を抜くことなく頑張っていました。勝った喜び、負けた悔しさ、これを第18回大会に向け、稽古を重ね精進してください」との言葉で大会を締めくくりました。
終了後、入賞した選手たちは思い思いに記念の集合写真を撮るなどして、喜びをかみしめていました。総合優勝した福岡医健・スポーツ専門学校の男子キャプテン、渡利鼓太朗選手(柔道整復科3年)は「多くのメンバーが各部門の決勝に進出するなど、上位に入ったのがよかったです。とくに白帯の選手たちが活躍してくれたのが本当にうれしいです。みんなで勝ち取った総合優勝です」と笑顔で話していました。
「総合優勝」というカテゴリーは、優勝者がいなくてもチームの総合力と愛校心を高める趣旨で、2009年の第5回大会から導入。以来、京都医健が12連覇を果たすという実績を誇ってきました。それにストップをかけたのが福岡医健です。
福岡医健と兼務で柔道の指導をしてきた京都医健の湊谷知幹副学校長は、今回の結果を振り返り、「私は柔道の未経験者に、いかに柔道に興味を持たせるかということを考えながら学生指導に当たっています。福岡医健の勝因があるとすれば、学生が柔道を楽しみながら練習してくれていることだと思います。京都医健の柔道部を立て直し、福岡医健と競い合いながら、柔道を通した人間教育が出来たらと思っています」と語っていました。
【成績】
総合優勝
福岡医健・スポーツ専門学校
<団体戦>
男子未経験者
優勝 名古屋医健スポーツ専門学校
準優勝 京都医健専門学校
3位 福岡医健・スポーツ専門学校
3位 美作市スポーツ医療看護専門学校
男子経験者
優勝 仙台医健・スポーツ専門学校
準優勝 京都医健専門学校
3位 福岡医健・スポーツ専門学校
3位 東京メディカル・スポーツ専門学校
<個人戦>
男子未経験者
(軽量級)
優勝 小林 天(名古屋医健スポーツ専門学校)
準優勝 石神 闘輝(東洋医療専門学校)
3位 小畑 翔(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位 小河 創汰(美作市スポーツ医療看護専門学校)
(軽中量級)
優勝 香山 桐摩(美作市スポーツ医療看護専門学校)
準優勝 柳元 佑太(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位 古澤 和也(大阪ハイテクノロジー専門学校)
3位 江見 優希(美作市スポーツ医療看護専門学校)
(中量級)
優勝 山本 章悟(名古屋医健スポーツ専門学校)
準優勝 坂本 龍明(名古屋医健スポーツ専門学校)
3位 満丸 起(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位 光本 雅弘(名古屋医健スポーツ専門学校)
(重量級)
優勝 青木 佑太(美作市スポーツ医療看護専門学校)
準優勝 一門 輝(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位 渡邉 興覇(美作市スポーツ医療看護専門学校)
3位 永盛 大輝(福岡医健・スポーツ専門学校)
男子経験者
(初段)
優勝 萩尾 郁哉(名古屋医健スポーツ専門学校)
準優勝 中村 太一(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位 堤 翔夢(京都医健専門学校)
3位 佐々木 天馬(美作市スポーツ医療看護専門学校)
(弐段以上)
優勝 武藤 亘輝(仙台医健・スポーツ専門学校)
準優勝 小林 光矢郎(京都医健専門学校)
3位 堀 仙一朗(京都医健専門学校)
3位 阿部 俊輔(仙台医健・スポーツ専門学校)
女子未経験者
優勝 鈴木 めい(京都医健専門学校)
準優勝 大嶺 真楓(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位 甲斐菜々海(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位 川尻 歩美(京都医健専門学校)
女子経験者
優勝 芝田 鈴菜(福岡医健・スポーツ専門学校)
準優勝 山本 玲維(京都医健専門学校)
3位 竹之内双葉(福岡医健・スポーツ専門学校)
3位 森田 結衣(京都医健専門学校)
※ 敬称略
(Web広報センター)