お知らせ
News
【日本医歯薬専門学校】 歯科衛生士学科2年生の国際授業 フィリピンでボランティア活動を行う卒業生や歯科医師から学ぶ
日本医歯薬専門学校歯科衛生士学科ではこのほど、国際教育の一環としてⅠ部とⅡ部の2年生合同の「国内国際性講座」を実施しました。発展途上国における歯科医療の現状を知り、現地の人々の口腔の健康に歯科衛生士として貢献することの意義を学ぶことを通して、海外と日本の歯科事情の違いを知ることを目的に行いました。
今回は、本校3期卒業生の久田綾乃さんに講師をお願いしました。久田さんは昨年の2月7日~10日の4日間、フィリピン共和国マニラ市近郊のスラムで行われた『ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療ボランティア』に参加。その際、歯科医療ボランティアの体験を通して得られた現地の歯科事情の知識、活動の重要性を紹介していただきました。
ハローアルソンこと「ハロアル」とは、歯ブラシ1本でできるボランティアのことです。貧困のため、歯を磨く習慣がなく、たった1本の歯ブラシさえ買えず、幼くして4本の前歯を失った「アルソン君」との出会いをきっかけに、現地では非常に高価な歯ブラシ (歯ブラシ1本 = お米1.5kg) を日本で集めて送り届けるという活動がスタートしたのです。
またこの日の講座では、『ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療ボランティア』の副団長で東久留米デンタルクリニック院長の戸田英樹先生からもお話しを伺いました。先生には、同ボランティアに単身参加した経緯と、地域住民の教育・啓蒙や日本の若者の人材育成に寄与していることを説明していただきました。
子どもたちは、貧困により栄養が取れず、医者にかかることもできないため、亡くなってしまうことも多くあります。また、歯を磨く習慣もないため、口腔の健康を保つことの重要性、予防教育の必要性を強く感じた、とお話しされていました。
戸田先生は最後に本校の学生に向けて、「大切なのは志を共にする仲間です」と、活動を通して培われる意識の大切さを強調するとともに、今後の学校生活を送るにあたっての励ましの言葉を述べられて講義は終了しました。
今回の講義を聴講したことで、学生たちは、歯科衛生士を目指すにあたって、疾患の予防をするための予防教育の重要性や歯科衛生士の役割について、あらためて実感することができたと思います。ぜひ今後に活かしてもらいたいと思います。
(歯科衛生士学科Ⅱ部 矢野)