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就職フェア2024を開催 大阪滋慶学園 1300人以上の学生が参加しました!

 医療・福祉分野を中心に専門学校、大学などを運営する学校法人 大阪滋慶学園の「就職フェア2024」が5月1日(水)、大阪市北区中之島の大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)で開催されました。学生たちが医療機関や福祉関連、鍼灸・接骨院、薬局などの事業所のスタッフの話を聞いて仕事内容を理解し、早期内定につなげるイベントです。20回目となる今回のテーマは「今日が夢への第一歩、輝く未来を創ろう」。フェアは午前と午後の部の2回に分け、午前の部で145、午後の部で147の計292の事業所がブースを出展。1300人余りの学生が参加しました。

 学生たちも午前と午後の入れ替え制で参加。大阪医療技術学園専門学校、大阪ハイテクノロジー専門学校、大阪保健福祉専門学校、大阪医療福祉専門学校、大阪医療看護専門学校の5校の学生のほか、美作市スポーツ医療看護専門学校と滋慶医療科学大学、グループ校である京都医健専門学校の学生たちも参加しました。

「就職学生の6~7割がご縁をいただいたフェア」 浮舟邦彦総長

 フェアの冒頭、大阪滋慶学園の理事長で、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が挨拶。「この就職フェアも20回を迎えるわけですけれど、医療、福祉、健康の各ジャンルに就職する学生の6~7割までが、このイベントでご縁をいただいて就職し、業界で活躍しています。これまでのフェアの歴史で見えてきた傾向です。今日も多くのご縁がここから生まれてくると思います」と語りました。

 学生たちに向けて、「日頃の教室での勉学から離れ、今日はこれから就職していこうと思う分野の事業所の先輩方、企業の方々とお話をさせていただき、これから学ぶべきことのヒントをつかんでもらいたいと思います。また日頃から勉強してきたコミュニケーション技術や社会的基礎力を発揮して、今日は勉強の場だという思いで臨んでいただきたいと思います」とアドバイス。

 さらに「今日一日、事業所の皆さんにとりましても、学生の皆さんにとりましても、何か気づきのある素晴らしい一日になることを祈念いたします」と締めくくりました。

「AIなど新技術、多職種協働などにも挑戦を」 橋本勝信学校長

 続いて大阪ハイテクノロジー専門学校や大阪保健福祉専門学校など5校の学校長で、大阪滋慶学園の橋本勝信常務理事が登壇し、挨拶しました。「国内市場は新しい技術開発がどんどん進みまして、ヘルステック(医療・ヘルスケアとテクノロジーを融合して新しい価値を創造する取り組み)が非常な勢いで進行し、専門学校・大学・大学院…と、あらゆるところで改革が行われてきました。大阪滋慶学園も新しい取り組みをしながら、次世代に向けて準備している段階です。医療・福祉など業界の業務効率も、皆さんが職業選択をする時には必要ですから、よく話を聞いてください。社会の変化に自分自身がどのようについて行くのか、考えてください。今日の大きな課題でもあります」と語りました。

 さらに医療・福祉などの現場では、患者に寄りそう役目を看護師、介護福祉士、リハビリテーション系の職種が担っていることを説明。「AI(人工知能)など新しい技術を取り入れながら、多職種協働に向けどんどん連携が進んでいます。こうした動きも病院の方からよく聞いてください。そういうことにチャレンジする大阪滋慶学園の学生であってほしいと思います」と期待感を述べました。

 そして大阪滋慶学園が医療職、福祉職の人材育成を37年間実践してきたことや、「実学教育」「人間教育」「国際教育」の教育理念を掲げて多職種協働時代に対応できる人材育成に力を入れていること、学生たちが連携授業や演習などを通じてこれらを身に付けてきたことを強調しました。

 橋本常務は最後に「学生諸君は今の時代背景を学び、読み取り、取り込み、業界が求める人材を目指して行動してください。そして働く意味を考えること、自分自身の適性にあった職種を選択することなど、多くのことを学んでください。大阪滋慶学園は、入学から卒業までの学生たちの成長に喜びを感じて学校運営をしています。皆さんが成長しなければ、学校は発展しません。業界の方々と話し合い、自分の将来を再度確認してほしいと思います」と語りました。

多くの卒業生も自分たちの仕事をアピール!

 会場では、大阪滋慶学園の多くの卒業生たちが勤め先の事業所について熱心に説明する姿が見られました。

 医療法人のぞみ会 新大阪病院(大阪市生野区)は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の3職種を募集して出展。大阪医療福祉専門学校の卒業生でリハビリテーション部に勤務する言語聴覚士、松田妃代さんが病院の説明をしていました。松田さんは業界で活躍する専門学校の卒業生を紹介する新聞のコーナーでも紹介されています。このほかにも大阪医療福祉の卒業生が何人か、後輩の学生たちに事業所の説明をしていました。

 また大阪ハイテクノロジー専門学校の場合、臨床工学技士や診療放射線技師、鍼灸師、柔道整復師など多様な職種の人材を養成していることもあり、接骨院や鍼灸治療院などのブースでも卒業生が後輩学生の対応をしていました。同校では少なくとも20人の卒業生が来てくれたそうです。フェア終了後、卒業生が集まって記念写真を撮るなど、ちょっとした同窓会の雰囲気でした。

 多数の事業所の中で、「注目!滋慶学園のOBが起業した会社です!!」と大きく書いたノボリが目を引きました。株式会社NSA(大阪市中央区)のブースで、多くの住宅型有料老人ホームを運営するほか、訪問介護、訪問看護、不動産事業などを展開する会社です。大阪保健福祉専門学校の卒業生が起業しました。「意外とええやん、介護」というメッセージを大きく掲げ、自社のアピールをしていました。

 滋慶学園グループには「青野ヶ原福祉会」という社会福祉法人があります。同福祉会の特別養護老人ホーム青都荘(大阪市都島区)も出展し、介護職の意義と面白さをPR。「利用者には生きる喜びを 職員には働く喜びを」というキャッチコピーが目立っていました。

 いっぽうユニークなところでは、メディアグループの社会福祉法人 産経新聞厚生文化事業団(大阪市浪速区)が出展。戦前から続く財団法人が前身で、後に社会福祉法人となり、現在では救護施設や入所・通所施設、グループホームなど多数の施設を運営するほか、さまざま公益事業、イベントも行っています。

高等学校の教員対象セミナーも開催

 グランキューブ大阪の別のフロアでは、高等学校の教員を対象にしたセミナーがありました。介護・医療の業界事情を伝えるセミナーや、専門学校における入試制度の紹介、就職フェアの見学会、個別相談会などが行われ、大阪滋慶学園の専門学校と高校との連携・交流を深めていました。