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人々の生活を豊かにする職業を目指してスタート 東京・埼玉地区15校合同入学式が行われました

 東京・埼玉地区の医療、福祉・保育、スポーツ、バイオテクノロジー、美容、食、ウェディング、IT・WEB分野15校の合同入学式が、4月10日(水)に両国国技館(東京・墨田区)で行われ、3169名の新入生が目標に向けての第一歩を踏み出しました。

 入学式を行ったのは、以下の学校です。

  • ・東京医薬看護専門学校
  • ・東京福祉専門学校
  • ・日本医歯薬専門学校
  • ・東京スポーツ・レクリエーション専門学校
  • ・東京メディカル・スポーツ専門学校
  • ・新東京歯科技工士学校
  • ・新東京歯科衛生士学校
  • ・東京バイオテクノロジー専門学校
  • ・赤堀製菓専門学校
  • ・ベルエポック美容専門学校
  • ・東京ベルエポック美容専門学校
  • ・東京ウェディング・ホテル専門学校
  • ・東京ベルエポック製菓調理専門学校
  • ・埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校
  • ・さいたまIT・WEB専門学校

「自分自身の可能性を信じ、挑戦し続けることの大切さ」。櫻田学校長式辞

 開式の辞、姉妹校の東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のゴスペルアンサンブルのクワイヤーの先導による国歌斉唱に続き、15校を代表してさいたまIT・WEB専門学校の櫻田勝久学校長が式辞を述べました。櫻田学校長は最初に、将来を予測することが困難な時代のなかで、多くの将来の選択肢から目標を見つけ、勇気を持って一歩を踏み出した新入生に敬意を表しました。続けて本学園での学びは「ただ知識や技術を習得する場ではありません」と、コミュニケーション能力、マネジメント能力、問題解決能力といった社会を生き抜くために必要な能力を身につけながら、「自分自身の可能性を探究し、何者であるのか、何を成し遂げたいのか“、自分自身を発見する場となっていきます」と話し、それが学生一人ひとりの『自己変革』へと繋がっていくと強く訴えました。

 最後に櫻田校長は「自分自身を信じることの大切さ」を説きました。「自分自身の可能性を信じ、挑戦し続けること。それが皆さんが将来、夢を叶えるための大きな信念となるでしょう」と伝え、「皆さんが描く将来に向けて、共に歩んでいきましょう」と呼びかけました。

 

 式辞の後、学生の夢の実現、目標の達成をサポートするシステムと、本学園グループの教育理念である実学教育・国際教育についてVTRで紹介しました。

 続いて、入学式に列席した来賓、スタンフォード大学フーバー研究所教授の西鋭夫先生、ハリウッドで長年活躍しているメイクアップアーティストのカオリ・ナラ・ターナー様が紹介されました。

「創造的なグローバル人材として成長してほしい」研成大学 楷珉希総長

 来賓を代表して、韓国の研成大学の楷珉希(クォン・ミンヒ)総長が祝辞を述べました。

 研成大学は工業都市・安養市にある大学で、2006年から学生の海外研修や教職員の交流を行っています。2023年度は美容分野の海外研修での研成大学教授による韓国メイク、ヘアアレンジの授業の受講や学生同志の交流が行われました。

 クォン総長は新入生に向けて「皆さんが入学した後、教室と廊下で『いつも笑顔であいさつを』という標語を見るでしょう」と話し、これが滋慶学園グループが持つ『人間教育』という重要な教育理念の実践であると思うと述べ、困難や失敗があっても「常に前向きな心で未来を開拓し、仲間たちと協力していく皆さんになってください」と激励しました。さらに『国際教育』については、「皆さんが真のプロになるためには、国境を越えて働くことを心に備えなくてはなりません」とその必要性を示し、創造的なグローバル人材として成長してほしいと話しました。

 学生の教育と学校運営をお互い学び、長期間にわたり友好的な関係を結んでいる研成大学と滋慶学園グループの出会いを『一期一会』だと思っているという楷総長は、新入生と滋慶学園グループの出会いもそうであってほしいと述べ、「新入生の皆さんが輝く宝石のような人材になることを心から願っています」と、祝辞の最後に新入生の未来に期待を込めた言葉を贈りました。

「目的、目標を明確に、一歩一歩力強く歩みだしてください」浮舟邦彦総長

 第1部の最後に、滋慶学園グループ 浮舟邦彦総長が祝辞を述べました。浮舟総長はまず、入学式の今日、夢や思いをしっかりとした明確な目的、目標に変え、卒業時のゴールに向けて学びをスタートすることが重要であり、卒業時プレゼンテーションしている自分のポートフォリオ、国家試験に合格する能力、それを作り上げる努力をしてほしいと望みました。「そして、卒業後は、仕事で自分のキャリアを伸ばしていくのです。その基礎、基本を学ぶ大切な学生生活がこれから始まります」と本学での学びの目標について述べました。良い生活習慣、学ぶ習慣、真の国際的感性、グローバルな視点を身に付け、仲間や教職員、業界の方々との人間関係を築く大切な学生生活に「無駄な時間はありません」と力を込め、学校は培ってきたノウハウやシステム力、滋慶学園グループのネットワークを駆使してサポートしていくことを伝えました。そして「目的、目標を明確に、一歩一歩力強く歩みだしてください」と祝辞を結びました。

【第2部】

 第2部ではIT、医療、スポーツ、食、バイオ、福祉、美容・ウェディング分野で学ぶ、各校の在校生が学びの成果をプレゼンテーションしました。

【テクロノジーを活用した学びを活用してプロフェッショナル目指す在校生のプレゼンテーション】

◾️IT分野

 昨年開校したさいたまIT・WEB専門学校の第1期生4名が登壇、ITテクノロジーは、医療・福祉、スポーツ・食・バイオ・ウェディング分野と繋がっており、活躍分野が広がっていると伝え、「画像生成AI」に挑戦しました。画像生成AIは、言葉を入力することで簡単に画像を作り上げることができる技術ですが、その裏側で支えているのがプログラミング。2名の学生は、ステージ上でプログラムをスラスラと進めていき、その様子がモニターに映し出されていました。あっという間に画像が完成、見事な動画を披露しました。

◾️医療分野

 東京医薬看護専門学校で学ぶ5名が登壇しました。救急救命士科で学ぶ遠藤さんは、グループ校には人の身体に関わる様々な仕事を学ぶ学科があり、その共通の科目である「『解剖学』についてどう学んでいるか、聞いてみましょう」と進行しました。看護師を目指す山口さんは、たとえば頭蓋骨を回転したり、解剖機能である部位がなくなったらどう見えるかを3Dで確認するなど、アプリを活用し学びを紹介。視能訓練士科では動画を活用した学び、歯科衛生士科で行っているVRを活用した学びは実演で紹介しました。さまざまな医療専門職が連携して治療にあたる医療の現場、「医療人を目指す仲間同士、夢の実現に向けてともに成長していきましょう」と新入生に呼びかけました。

◾️スポーツ分野

 東京スポーツ・レクリエーション専門学校でアスレティックトレーナーを目指して学ぶ山中さん、スポーツ科学を学んでいる奥貫さんがプレゼンテーションしました。テクノロジーの活用で大きく変化しているスポーツ業界、奥貫さんが実習しているプロも使用しているアスリート向けトレーニング施設を映像で紹介、科学的データを元に、アスリートのパフォーマンスを飛躍的にアップさせるプログラムを提供しています。学内には身体能力を総合的に把握できる5つの計測機器を備える「アローズラボ」という施設があり、その一つであるステージでオプトジャンプという機器を使用して『飛躍力』の計測を実践しました。短距離走をタイムを向上させるための半年間のトレーニングの結果、すべての数値が向上しているという結果が見られました。

 ここで、プロ野球の千葉ロッテマリーンズと阪神タイガースでプレーし、台湾リーグを経て現在社会人野球「エイジェック野球部」で投手として活躍している高野圭祐選手が登場しました。所属チームのアスレティックトレーナーが、東京スポーツ・レクリエーション専門学校の卒業生という縁がある高野選手が新入生にメッセージを送りました。「僕は野球を職業にし、プロ野球選手として11年目になります。これだけ長くプレーできているのは自分だけの力ではありません。応援してくれるファン、一緒に戦う仲間の存在、そして最前線で協力してくれるトレーナーやアナリストの存在があるおかげです」と、怪我で挫折しかけた時もトレーナーのおかげで再起でき、アナリストのおかげで自信を取り戻せたと話しました。「今日入学式を迎えたトレーナー、アナリストの方が、ゆくゆくは最前線で戦い、僕たちと一緒にスポーツ業界を盛り上げてくれるととても嬉しいです。頑張ってください」と激励しました。

【価値観を尊重し多様性も認め合う社会。それぞれの人に満足していただく高い専門性を身につける学びをプレゼンテーション】

◾️食分野

 埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校、赤堀製菓専門学校、東京ベルエポック製菓調理専門学校の学生たちが、『春のお祝いパーティー』をテーマに、料理、ドリンク、デザートをステージ上で作りました。手際よく作業を進める在校生の姿に、新入生のこれからの自身の学びをしっかりとイメージしていました。

 宗教や思想などの違いにより存在する世界の食文化の多様性、その世界の食文化について広く学ぶ『食材教育』は学びの特徴のひとつ。埼玉福祉保育医療製菓調理専門学校の学生が、世界各国の食材や調理法を活かして5皿のコース料理を作りました。野菜の良さを活かした前菜、ヴィーガンの方もタンパク質をしっかり摂取できるよう、米や豆類をふんだんに使用した料理、メインは盛り付けも美しい『子羊の瞬間スモーク』が出来上がりました。

 赤堀製菓専門学校はドリンクを制作しました。サイフォンで淹れたアロマとフレーバー豊かなコーヒーに氷を入れれば、アイスコーヒーが完成。出来上がったアイスコーヒーの上に、クリームを乗せクリームアートコーヒーを制作しました。ピンクとブラウンのクリームを使用して、お祝いにぴったりの美しい桜が描かれました。

 東京ベルエポック製菓調理専門学校の学生たちは、フランスの伝統菓子の技術を使って、マカロンタワーを作りました。洋菓子の基本のメレンゲをミキサーを使って作っていきます。その後、焼き上がったマカロンにクリームをサンド。こうした技術、道具の使い方など、実習を通して身につけた技術を新入生に伝えました。

◾️バイオ分野

 東京バイオテクノロジー専門学校は、実験の現場、動物細胞の顕微鏡観察をステージでプレゼンテーションしました。生き物である細胞の状態を確認し、確実に増やす技術が求められる『細胞培養』では、光る遺伝子を導入したグリーンの細胞が映し出されました。もうひとつの観察は、抽出したDNAを大きさごとに分て分析する技術『電気泳動』を行いました。さらに、生クリームを容器に入れて振ってバターを作ることも化学変化であり、食品の『滴定実験』は成分や安全性を知る重要な技術であることを伝えました。そんな化学変化、ルミノール反応の実験を新入生全員に体験してもらおうと、コンサート会場でよく見かけるケミカルライトを用意、「せーの」の合図でスティックをボキッと折ると、会場中が黄色い光で埋め尽くされました。

◾️福祉分野

 保育士や作業療法士、介護福祉士などを目指す福祉分野では、授業のなかで地域の子どもたち、高齢者、障がいのある方などと、日々の授業のなかでたくさんの人と触れ合える現場体験を通して学んでいます。東京福祉専門学校の学生59名が、体験現場で関わっている子どもたち、のびのび福祉会・さざなみ会の皆さんと一緒に、合計80名で「ひまわり」を歌い、新入生の入学を祝いました。新入生はケミカルライトを振って歌を盛り上げました。

◾️美容・ウェディング分野

 東京ウェディング・ホテル専門学校、ベルエポック美容専門学校、東京ベルエポック美容専門学校の美容・ウェディング分野の学生たちが、テーマ『春・夏・ウェディング・秋・冬〜color of life〜』をテーマに作品を制作、モデルたちがランウェイを歩く、華やかなショーを作り上げました。

東京ウェディング・ホテル専門学校 内田さんが新入生宣誓「一人ひとりが目指すなりたい自分を叶えていきましょう」

 東京ウェディング・ホテル専門学校 内田さんが新入生を代表して宣誓をしました。内田さんの将来の夢は「より多くの人にたくさんの幸せを届け、結婚式場にいるすべての人の笑顔をみることができるウェディングプランナー」。直接人と関わり誰かを笑顔にできる仕事がしたいと調べてウェディングプランナーという仕事を知ったそうです。「一昨年、姉の結婚式に参列し、実際に働いているプランナーさんの振る舞いを見たとき、自分もこうなりたいという気持ちが強くなり、ウェディングプランナーという職業への憧れが目標へと変わりました」と、この夢を叶えるために東京ウェディング・ホテル専門学校に入学、「将来は新郎新婦に『担当してもらってありがとう』と言っていただけるプランナーになれるように日々努力していきます」と夢を語りました。しかし、入学前は周りに同じ分野を目指す人がおらず不安もあったそうですが、プレカレッジで同じ目標を持つ仲間と出会い、心から安心したという内田さん。その仲間たち、そして新入生全員に「私たちは今日、周りにいる仲間とともに初めの一歩を踏み出しました。全力で学び、時に全力で楽しんで、悔いのない専門学生ライフにしましょう。そして一人ひとりが目指すなりたい自分を叶えていきましょう」と呼びかけました。

 

入学式の最後、姉妹校TSMのゴスペルアンサブルの力強い歌で、新入生の入学を歓迎しました。