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新大阪歯科技工士専門学校・新大阪歯科衛生士専門学校・東洋医療専門学校の入学式 新入生521名が夢に向かってスタートを切りました!
新大阪歯科技工士専門学校、新大阪歯科衛生士専門学校、東洋医療専門学校の合同入学式が4月5日(金)、ザ・シンフォニーホール(大阪市福島区)に521名の新入生を迎え、盛大に執り行われました。大勢の保護者や来賓の方々が出席して入学を祝福。桜の花が見頃を迎えつつある暖かい春の日、新入生たちは見つけた夢に向かって、新たなスタートを切りました。
式典に先立ち、1982年の開館以来、数々の名演を生んできた有名なザ・シンフォニーホールを、この3校など全国80校以上の教育機関を運営する滋慶学園グループが引き継いだことなどの説明がありました。最初にオルガン奏者の朴秀美さんが入学を祝福して、ワーグナー作曲『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の前奏曲を演奏。パイプオルガンの荘厳な音色に合わせ、ホールの正面が華やかなプロジェクション・マッピングに彩られました。
「信念をもって行動すれば成果につながる」
山本照子学校長
式はグループの姉妹校、大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)のゴスペルアンサンブルの先導による国歌斉唱で始まりました。入学許可証が東洋医療専門学校の太田宗夫学校長(全国救急救命士教育施設協議会顧問、医学博士)から、代表の同校救急救命士学科昼間部の大﨑仁さんに授与されました。壇上に上がる大﨑さんは緊張した面持ちながら、新入生の初々しさと夢へ向かって第一歩を踏み出す力強さを感じさせました。
新大阪歯科技工士専門学校、及び新大阪歯科衛生士専門学校の山本照子学校長は式辞で、滋慶学園グループの「実学教育」「人間教育」「国際教育」の教育理念や、職業実践専門課程に認定されている各学校での教育内容などを説明。ボーダレスとなっている国際社会の中で国際感覚を身に付けるためにも、文化や歴史の違いを学ぶことが如何に大切かを説きました。「世界には戦争や災害、貧困などで学問をしたくてもできない青年たちが大勢います。こうした現実があることも念頭に置いて、皆さんは恵まれた教育環境を十分に活かして学び、将来のキャリアの形成につなげてください」と求めました。
さらに、江戸時代の米沢藩主、上杉鷹山の名言『為せば成る、為さねばならぬ、何事も、成らぬは人のなさぬなりけり』を引用して説明。「人が何かを成し遂げたいという信念をもって行動すれば成果につながる。しかし、何も行動を起こさなかったら結果につながらない。簡単に出来ないからといって諦めるな、という内容で、やる気の大切さ、行動を起こすことの大切さを説いています。皆さんはこれから壁にぶつかり挫けることがあるかもしれませんが、この言葉を思い起こして心を奮い立たせ、初志を貫いていただきたいと思います」と述べました。
「違う価値観・文化を理解する国際的な感性を」 浮舟邦彦総長
3校の運営母体の学校法人大阪滋慶学園理事長で、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長は祝辞で「入学式は“最初の授業”」と述べ、心がけてほしいことに言及。「皆さんは自分の夢や将来のやりたい仕事を見つけて入学されました。夢や想いをしっかりした目的・目標に変えていかなければなりません。卒業時に自分がプレゼンテーションをしている姿を思い浮かべてください。また国家試験のある学科では、試験に合格しうる能力をつくる努力をすることが必要です。なぜ、入学してきたのか、自分の目標・目的をもう一度思い描いていただきたいと思います」と強調しました。そして、仕事をしていく上で必要な「身構え・気構え・心構え」、社会人としての基礎力を身に付けることの大切さを説きました。
「学校の至る所に『今日も笑顔であいさつを』という標語が掲げられていますが、笑顔の挨拶はコミュニケーションの原点です。また多くのことに好奇心を持ち、主体的に学ぶ習慣を身に付けてほしいと思います。皆さんの職業は世界が職場。コミュニケーション言語としての英語は大切で、違った価値観・文化を理解する国際的な感性を身に付けていただきたい。無駄な時間はありません。一コマ一コマの授業はプロになる上で必要な学びの場。学校は全力で皆さんをサポートします。一緒に頑張っていきましょう」と力強い言葉で激励しました。
心に響いた在校生のメッセージ
【クラスメイトは同じ夢・目標を持つ心強い仲間】
在校生のメッセージは先輩の話として、新入生たちの心に響くものとなったはずです。新大阪歯科衛生士専門学校昼間部3年生の河上菜々音さんは、高校生の時に全国チェーンのフードショップでアルバイトをしており、店員の技術とサービス向上、モチベーションの向上を図る会社のコンテストで地域代表に選ばれたことがあります。人とのコミュニケーションを取りながらチームワークで行うことが好きで、人々の健康に貢献できる医療関係の仕事にも興味を持ったと言います。姉も滋慶学園グループの他の学校で学んでいて、「歯科衛生士の仕事はあなたに合っている」と励ましてくれました。
臨床実習の現場では、学校での学びとの違いを痛感することもあるそうです。「大変なこともがありますが、乗り越えることができるのは家族や友達、先生の存在のお陰です」と河上さん。自分の知識不足や患者様への対応の不十分さに悩むこともあり、同級生や担任の先生の励ましが何よりの力になると言います。「高校と違って、クラスメイトは全員が同じ夢や目標を持つ仲間。とても心強い存在です」と語り、新入生にエールをおくりました。
【夢を持つことに年齢は関係ない】
夜間部3年生の小室美織奈さんは、大学卒業後の本学入学となりました。「楽しかった大学生活はコロナ禍で自宅中心の生活に変わり、就職活動も先行きが見えずに心が押しつぶされそうになりました。そんな時、続けていた歯科医院でのアルバイトに救われました」と言います。「患者様からの『ありがとう』の感謝の言葉が私の希望になり、歯科医院で働くことに楽しさを感じ、もっと知識や技術を身に付けたいという気持ちが強くなりました。歯科衛生士を目指してもう一度学校に通いたいという選択をしたとき、家族は『歯科医院でのアルバイトをしている時が生き生きとしていたから歯科衛生士になればいいと思っていた』と快く承諾してくれ、嬉しかった」と小室さん。
現在、午前中は歯科医院でアルバイト、午後からは通学という生活ですが、学校に向かうときに歯科医院のスタッフからの応援が大きな力となっているそうです。「心の底からやりたいと思える仕事を見つけることができて幸せです。夜間部には様々な経歴の人がいて、夢を持つことに年齢は関係ありません。この学校で、良き社会人として謙虚な気持ち・感謝の気持ち・素直な気持ちを持つことが大切だと感じました。笑顔の素敵な歯科衛生士になりたいと思います。皆さん一緒に頑張りましょう!」と締めくくりました。
『翼をください』のコーラスで華やかなフィナーレ
式典終了後、OSMゴスペルアンサンブルがお祝いに『翼をください』のコーラスを贈りました。力強い歌唱とプロジェクション・マッピングで会場は徐々に大きく盛り上がり、七色のメタリックカラーテープの打ち上げで、華やかなフィナーレとなりました。
会場ではこの後、新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校の小柳豊次長の司会で1回目の保護者会が行われました。学習面や国家試験対策のサポート、家庭と学校との連携に関する説明などがあり、3校の各学科の担任17名が一人ひとり紹介されました。
(Web広報センター)