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嘱託警察犬の審査会 5頭の犬が嘱託警察犬に合格 学生4人が警察犬指導手に任命されました
北海道警察本部による嘱託警察犬の審査会が行われ、北海道エコ・動物自然専門学校からドッグトレーナー専攻の学生8名と教員1名、11匹の犬が受験しました。緊張感みなぎる審査会の結果、5頭の犬が見事、嘱託警察犬に合格!! 同時にパートナーの学生4人が警察犬指導手(民 間の訓練士)に任命されました。学生指導手の誕生は北海道では初めてという快挙です!!!
嘱託警察犬は民間の方が飼育・訓練をする警察犬。審査会は年に1回行われており、合格すると1年間警察犬として嘱託されます。警察犬として継続して活動するためには毎年受験し、合格することが求められます。
試験内容は足跡追及と臭気選別の2課目あります。足跡追及は人が歩いた後を追跡する作業です。例えば強盗事件が発生した時に、どちらに逃げていったかを示唆するなど捜査の手助けをしたり、行方不明者の捜索を行う時に必要となります。審査会ではおよそ100歩のコースを正確に追及することができるかを審査します。
一方、臭気選別は匂いの嗅ぎ分けを行う作業です。事件現場等にある遺留品が犯人の匂いと一致するかを犬に判断させるものです。現在は実際の捜査に使用されることはありませんが、犬の能力向上のためにも訓練は続けられています。
臭気選別の審査は、まず仮の容疑者の臭いのついた布片を犬に嗅がせます。さらにスタート位置から約10メートル先に設けた選別台に容疑者と同じ臭いを付けたものと、容疑者とは違う臭いを付けたものを置き、容疑者の臭いのするものを持って来させることで正解となります。4回の選別作業を行い、3回正解することが合格の条件となります。
本校の受験犬は足跡追及の課目を受験した組と、臭気選別を受験した組がいました。受験した学生たちは1年前から審査会を目標にし、パートナー犬となった生後3、4か月(当時)の犬との初挑戦や、去年不合格だった学校犬でリベンジを果たす為、訓練を毎日のように行っていました。
足跡追及のトレーニングは楽しく走り回ると言った派手さはなく、どちらかというと毎日地道にやり続けるものです。受験した学生たちも朝早くから学校横の公園でトレーニングしたり、空き時間に何人かで協力してトレーニングしたりと、試験にむけてコツコツと努力をしていました。
審査会当日は慣れない場所で、他の受験犬や警察官の姿などに学生も犬も緊張した様子でした。審査が始まると、学生の緊張はピークに達しながらも練習通りにできた者がいたり、練習通りできなかった者がいたり、様々でした。改めて試験の難しさを実感しつつ、試験を終えてとても充実した様子でした。
今回の審査の結果、5匹の犬が嘱託警察犬に合格!! 合計4名の学生と教員1名が警察犬指導手(民間の訓練士)として任命されました。
(北海道エコ・動物自然専門学校 動物飼育学科 向 日奈子)