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東京福祉専門学校 在校生がパリ2023世界パラ陸上競技選手権大会にて金メダルを獲得しました!

 東京福祉専門学校の作業療法士科3年に在籍し、障害をもつ松本武尊さんが、夏に開催されたパリ2023世界パラ陸上競技選手権大会で、団体競技の400mユニバーサルリレーと個人競技の男子400m(脳性マヒなどのクラス)の2種目に出場。障害の異なる男女が100mずつ走るユニバーサルリレーで、チームとして見事、金メダルを獲得しました!

 松本さんは男子400mでは55秒85の記録で4位に入り、自身が持つアジア記録(55秒90)をさらに更新。この結果、いずれの種目でも来年のパリ・パラリンピック出場枠を獲得しました!

 松本さんは22歳。中学生の時から陸上部に所属して活躍していましたが、高校2年生の時に、自宅で激しい頭痛に襲われ、緊急手術。小脳出血が原因でした。回復後も後遺症が残り、一時は車椅子生活を覚悟するほどでした。しかし、懸命にリハビリに取り組み、大好きな陸上の大会での活躍を目指し、努力を続けました。

 高校を卒業してから本格的にパラ陸上のアスリートを目指し、レースに挑戦。男子100m、400m(脳性マヒなどのクラス)で日本新記録を更新して注目されました。そして2021年4月、本校の作業療法士科昼間部に入学。この年の9月には東京パラリンピックに出場し、健闘しています。

 松本さんが作業療法士を目指したきっかけは、過去に「将来的には歩けるようになっても、よちよち歩きだろう」と医師に告げられながら、リハビリの先生の支えで陸上の舞台に立てるまで回復できたことにあります。かつて入院先の病院で、東京福祉専門学校の実習生とリハビリを通じて交流したことでこの仕事に憧れを抱き、本校への入学を決めたそうです。

 「作業療法士は自分の経験を活かせる天職。人生のどん底を味わった私だから、何かできることがあると思う」。そう考えている松本さんは今日も学習に励んでいます。

東京福祉専門学校 作業療法士科 佐藤祐子)