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2023Athlete Night Games inFUKUI 110mHの高橋佑輔選手は今期最高タイムの13秒48で5位入賞しました
2023.08.01
日本陸連グランプリシリーズの「2023Athlete Night Games inFUKUI-FUKUI9.98CUP-」が7月29日(金)、30日(土)、福井県福井市の9.98スタジアム(福井県営陸上競技場)で行われ、北海道ハイテクAC所属の高橋佑輔選手(札幌市役所)と卒業生の島田雪菜選手(北央電設株式会社)のフルタイムで働きながら陸上競技にチャレンジする社会人アスリートが参戦しました。
110mハードルの高橋選手は多くのトップ選手が参戦する中での5位入賞でしたが、今季自己最高の13秒48で走り、調整がうまく行きだしていることを証明しました。記録会に参戦した女子100mの島田選手は2位に入りました。
2週間前の北海道選手権で110mハードルと100mの2種目に優勝した高橋選手。今回、その優勝タイム13秒85を大きく上回る13秒48を記録し、「くすぶっていた思いから一歩、抜け出した感があります」と、ようやく笑顔が見えました。13秒48は、昨年の日本選手権予選で出した13秒47の自己最高記録に迫る自己2番目のタイムでした。
新しい走りへの調整に手ごたえ
「でもきょうは去年の好調な時の走りとは、別の感覚でした」といいます。今年の北海道選手権で出した100mの記録は自己最高タイムの10秒39。今の110mハドラーの日本選手の中ではトップクラスの速さです。「そのスピードとハードリングをどう調整しパフォーマンスを上げていくか」。今シーズンはレースで2度転倒するなど、その調整に悩んできました。
しかしこの日はまず、予選で今季自己最高の13秒50を出して2位に入り、決勝へ。決勝では、やはり2台目と6台目のハードルにおもいきりぶつけ、ヒヤリとしましたが、どうにか態勢を立て直してゴールへ。さらに0.02秒タイムを縮めて、今季自己最高を更新しました。
試合前、「今回は、勝負は二の次にして、調整に集中しよう」と正垣雅規監督やチーフトレーナーの北海道文教大学 医療保健科学部教授(理学療法学)の髙田雄一先生とも相談して臨んだ試合。最初から順位を気にしなかったことが良かったのか、「なんとか13秒6台くらいにステップアップできればと思っていたら、13秒48のセカンドベストで、思いのほかうまく走れました」。さらに「かみ合わせがうまくなってきているし、自力もついてきたのを感じます」と頼もしい感想も出ました。試行錯誤の末、“高橋流”で取り組んできた課題解決への道筋がようやく視野に入ってきたようです。
強豪がひしめいた今大会の110mH決勝では、1位、2位がパリ五輪の参加標準記録(13秒27)を突破しました。そうした中、「着順(5位)は全く気になりませんでした」と、あくまでも自らのステップアップの質を試す走りだったことにこだわりを見せると共に、「それでも各選手がタイムを上げてきているので、うかうかしていられません。今後は13秒2とか1を目標にしないといけないかもしれないですね」と、ますますハードルが高くなることに逆にやりがいを感じているようでした。
島田雪菜選手は記録会100mで2位
北海道ハイテクノロジー専門学校の卒業生で社会人アスリートとして活躍する島田雪菜選手は、怪我の影響でほとんど走れませんでしたが、少しずつ回復し、久しぶりに地元福井の100mタイムレースに挑戦。前半は1位の選手とほとんど並んでいましたが、後半やや失速し、今季ベストの12秒01で全体2位となりました。怪我の完治も近いと思われるので、後半戦のレースに期待したいと思います。
(WEB広報センター/北海道ハイテクAC)