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新大阪歯科技工士専門学校・新大阪歯科衛生士専門学校・東洋医療専門学校、3校合同で卒業式が行われました!

コロナ禍を乗りこえての卒業に喜びも最高潮

 滋慶学園グループの学校法人 大阪滋慶学園の新大阪歯科技工士専門学校、新大阪歯科衛生士専門学校、東洋医療専門学校の3校合同卒業式が3月23日(木)、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行われました。

 コロナ禍が収まりつつある中、保護者や来賓を迎えての挙行は2019年3月以来4年ぶりです。東洋医療専門学校の太田宗夫学校長は苦労して学業に励んだ卒業生を褒めたたえ、「この経験は必ず将来にプラスをもたらします」とスピーチ。「凛として生きよ」という言葉を贈りました。式典を終えた卒業生らは互いに写真を撮り合いながら、希望に満ちあふれた表情でした。

 卒業式は3校の卒業生468人と保護者177人、来賓66人など総勢793人が参加し、厳粛な雰囲気の中で開始。会場に来れない保護者らのためライブ配信もありました。

 国歌が流れた後、卒業証書と専門士称号の授与です。新大阪歯科技工士専門学校の卒業生総代に選ばれた歯科技工科の後藤孝昭さん、新大阪歯科衛生士専門学校の総代の歯科衛生士学科、西村靖恵さん、東洋医療専門学校の総代の鍼灸師学科、和田美波さんが順番に登壇。東洋医療の太田宗夫学校長から証書を受け取りました。

  • 4年ぶりに保護者や来賓の方々が出席しました

  • 歯科技工科の後藤孝昭さん

  • 歯科衛生士学科の西村靖恵さん

  • 鍼灸師学科、和田美波さん

「品性を失うことなく自信をもって『凛として生きよ』」 太田学校長

65214006式辞を述べる太田宗夫学校長

 全国救急救命士教育施設協議会顧問で、医学博士の太田学校長が式辞を述べました。卒業生の多くが、コロナ禍が始まった2020年春に不安の中で入学してきたことに言及。「100年に一度のパンデミックに耐え、乗りこえての見事な卒業でした。共に悩み、苦しみ、知恵を分かち合ったクラスメイトとの絆は将来の人間関係をつくるうえでの基本になるでしょう。諸君が経験した苦労は将来にプラスをもたらすと思います」と激励しました。

 そして、これからの人生設計を始めるよう求め、「そのデザインの基本は自立(independence)と自律(autonomy)です。諸君には責任と義務が加えられますが、それをやりがいと心得るのが医療者の生き様。それを全うするのが医療者の人生であると思います」と強調。医療者の生き様について「専門者としての成熟に努力する。医療の道をまっすぐに歩む。医学を基盤とする姿勢に徹する。生命と健康のため惜しまず尽くす」ことであると語りました。

 また「成熟」について、太田学校長は「専門職」、「医療者」、「社会人」の3つのポイントに絞って話し、「専門職の成熟としては生涯を通じて学び続け、できれば指導するとか、研究に尽くすとか、一段上を目指す意欲を見せてほしいと思います。医療者としての成熟について申し上げたいのは、まず倫理を守ること、時代性と学際性を意識することです」と述べました。

 最後に、社会人としての成熟について「明日からの色んな人との出会いの量は膨大です。そこから学ぶことも膨大です。ーつ一つの出会いを大切にして、社会人としての成熟を貫いてほしいと思います。医療人としての存在を誇りとし、品性を失うことなく、自信を持って誇り高く生きてください。『凛として生きよ』という言葉をもって諸君を学園から送り出します」と語りました。

「業界団体に入り、先輩たちと共に学び続けてください」 浮舟邦彦総長

お祝いのスピーチを述べる浮舟邦彦総長

 歯科技工士や歯科衛生士、鍼灸師、柔道整復師などの業界団体の代表などからの来賓の紹介に続き、学校法人大阪滋慶の理事長である滋慶学園グループの浮舟邦彦総長の祝辞です。

 総長は、2020年からのコロナウイルスの感染拡大による困難な状況下でプロとしての仕事の基本を学び、仕事のための身構え・気構え・心構え、社会人基礎力を養ってきたことをたたえ、「しかし、そのことは決して簡単ではなかったはずです。友人に肩をたたかれたり、先生のアドバイスがあったり、何よりご家族のバックアップが皆さんを奮い立たせ、今日の日を迎えたのではないかと思います」と述べました。

 そして卒業はゴールではなくスタートであり、社会人になってからもキャリアを積み重ねていくことの大切さを諭しました。

 「皆さんはプロとして成長していかなければならないのです。成長には原則があるように思います。プロは仕事を通して成長していくということです。明日からの仕事、職場を大切にしてください。困難な仕事もあるでしょう。悩む仕事もあるでしょう。また楽しい仕事もあるでしょう。いろんな経験をするはずです。その経験がキャリアをつくっていきます」

 さらに学び続けることを強く求め、「学ぶことによって色々なことに気付き、皆さんの行動が変容していくでしょう。生活や仕事の習慣も変わるでしょう。それが人生をも変えるといわれてます。学ぶ場を提供してくれる業界の団体に是非入会し、業界の先輩たちと一緒に学び続けてください。学校もリカレント教育として学びの場を提供いたします」と語りました。

 また「皆さんは素晴らしい仲間たちと一緒に同じ道を目指しました」と話し、友人や先生、業界の人たちをはじめ、これから新しくできる人間関係、人的なネットワークの大切さを忘れないよう求めました。「そのためにはコミュニケーションが原点になります。そしてコミュニケーションの原点は笑顔でのあいさつではないでしょうか?学校に掲げられていた『今日も笑顔でのあいさつを』の標語を、どうか新しい職場に持っていってください」。

 終わりに「明日からの新しいステージで、『よし、やるぞ!』という強い気持ちで、その一歩を踏み出して頂きたい。仕事を大切に、自信をもってこれからの道を歩んでいかれることを祈念します」と言って締めくくりました。

学生生活の思い出に感無量の様子

 この後、各賞の紹介がありました。皆勤賞は3校で105人、精勤賞は3校で125人です。また、優秀な成績を収めた学生に対する大阪府知事賞や学校長賞などの各賞が発表されました。賞状などは式典終了後に、受賞者それぞれに手渡されました。

【大阪府知事賞】
・新大阪歯科技工士専門学校 後藤孝昭さん
・新大阪歯科衛生士専門学校 上手めぐみさん
・東洋医療専門学校 歯科技工士学科 久藤嵩大さん

【学校長賞】
・新大阪歯科技工士専門学校 奥田爽太郎さん
・新大阪歯科衛生士専門学校 藤田恵実さん
・東洋医療専門学校 歯科技工士学科 竹内希璃さん
          救急救命士学科 松浦冬馬さん
          鍼灸師学科 藤原晋士さん
          柔道整復師学科 田中晴菜さん

  • 実習を積み重ねてきました

  • 仲間たちと歯科衛生士を目指します

  • 救急救命士のシミュレーション訓練

  • 共に学んだ仲間との友情はいつまでも

 式典の最後には、学園生活の思い出のシーンが映し出され、卒業生たちは感無量の様子。目を潤ませている姿もありました。式典終了後、会場の前では仲間同士で互いに写真を撮り合って再会を約束したり、家族と一緒に記念写真を撮ったりしながら、卒業の喜びをかみしめていました。