ゲーム、ＣＧ、アニメ、イラスト、ＩＴ、声優、音楽－。全国のデザイン＆テクノロジー分野、音楽＆エンターテイメント分野の学生たちが産学連携プロジェクト課題に取り組んだ作品を展示する第３回目となるイベント「2022 JIKEI COM Game & e-Sports SHOW -若きクリエーター展-」を、１１月２２日（火）、２３日（水・祝）の２日間、幕張メッセ　国際展示場展示ホール３にて開催しました。
　
　会場に展示されたのは札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、神戸、福岡にある滋慶学園グループ２５校の学生が取り組んだ企業プロジェクト５２課題。また、全国の姉妹校でｅスポーツを学ぶ学生が頂点を争うｅスポーツ大会や、日本アイ・ビー・エム株式会社、日本マイクロソフト株式会社などの企業の協力による業界特別セミナーも開催されました。今年は学校法人滋慶学園、学校法人東京滋慶学園の東京・埼玉地区の２５校が参加した「職業体験フェスタ」が同時開催され、２日間で８０００人を超える来場者がありました。

　教育理念のひとつに「実学教育」を掲げている滋慶学園グループの各校では、企業等から商品化を前提とした課題をいただき、プロの指導を受け企業とコラボレーションしながら制作をする「企業プロジェクト」に取り組んでいます。開校時より、地球環境や地域貢献、近年ではＳＤＧｓなど、社会貢献への課題にも積極的にチャレンジしています。今年はこの1年間で取り組んだ５２課題の企業プロジェクト作品を、学生が学ぶ専門分野と取り組んだ課題内容により、ＧＡＭＥ ＰＲＯＪＥＣＴゾーン、ＭＵＳＩＣ　ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴゾーン、２Ｄ ＤＥＳＩＧＮゾーン、ＩＴ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＹゾーン、ＣＧ ＡＮＩＭＡＴＩＯＮゾーンの５つのゾーンに展示しました。

　午前１１時の開場時間から、ゲーム関連企業のクリエーター、高校生や日本語学校の留学生、卒業生、保護者など多くの方々が来場しました。会場に入るや否や、ズラリと並ぶＰＣゲームやイラスト、巨大なブース、プロの大会同様のｅスポーツスタジアムの白熱した対戦に圧倒されているようでした。商品化予定やすでに採用されている作品もあり、プロフェッショナルから「学生作品とは思えないクオリティ」と高い評価をいただきました。職業体験で来場した高校生のなかには「こんな仕事があるんだ」とゲーム業界に興味を持ち、在校生の説明を受けてゲームや音楽を楽しむ姿が見られました。

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  展示会場のエントランス

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  プロのゲームショウにも引けをとらない展示ブース

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  採用された作品も多数展示

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  東京俳優・映画＆放送専門学校の学生が会場をレポート

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  ＴＳＭゴスペルアンサンブルの歌で開幕

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  滋慶学園グループ　浮舟邦彦総長もＡＲゲームを体験

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  学生の作品プレゼンテーションも行われました

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  Ｐｏｒｔｆｏｌｉｏゾーンには学生たちの作品集（ポートフォリオ）を展示、企業の採用担当者と面談も行いました

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  同時開催された職業体験フェスタ

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  ゲーム、アニメ、ＩＴ、音楽、動物、ウェディング、医療、製菓などの仕事を体験

ＧＡＭＥ ＰＲＯＪＥＣＴゾーン

　１９プロジェクトのゲーム作品が展示されたＧＡＭＥ ＰＲＯＪＥＣＴゾーン。白い巨大なブースが目を引く日本マイクロソフト株式会社の体験型脱出ゲームをはじめ、株式会社ヒノタマ監修のオリジナル脱出ゲームやＶＲゲームには体験待ちの行列ができていました。企業との共同開発ゲームや指定デバイスを使用したゲーム制作、既存ゲームのＰＲ案や新規顧客獲得のための企画立案など幅広い課題に取り組んだ作品がズラリと並びました。

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  ブースの設計も学生が手掛けた「体験型脱出ゲーム」

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  株式会社セガ『モンスターギア』ＩＰを利用したゲームは多くの人が体験

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  株式会社バンダイナムコスタジオ『GYAAR Studio』のＰＲを目的としたゲーム

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  ２〜４年がチームを組んで現場と同じ工程でゼロから制作した「３０社合同ゲーム制作プロジェクト」作品

ＭＵＳＩＣ　ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴゾーン

　デザイン＆テクノロジー分野だけでなく、全国にある音楽、ダンス、声優などエンターテイメント分野を学ぶ学生の作品を展示したＭＵＳＩＣ　ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴゾーン。『ＡＩ』と音楽のビジネスアイデア、『ＡＩ楽曲音楽制作ツール』を使用した楽曲制作、『ＡＩ作詞家ＶＴｕｂｅｒ』のイメージを基に制作した楽曲など先端技術を使用した作品や、全国のダンス学生が取り組んだ映像を展示。声優を目指す学生は最新のテクノスポーツの実況やＭＣ技術を披露しました。

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  『Flow Machines』の新たなデータの実装を目的とした株式会社ソニーコンピューターサイエンス研究所のプロジェクト

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  テクノスポーツ『HADO』のゲストにホスピタリティあふれるＭＣで対応する声優を目指す学生たち

２Ｄ　ＤＥＳＩＧＮゾーン

　イラストレーション、キャラクターデザイン、マンガからウェブページ制作や２Ｄモーション制作などに取り組んだ作品が展示されたのが２Ｄ ＤＥＳＩＧＮゾーン。毎年恒例の課題「架空のゲームショウを想定したイラスト制作」では１枚で世界観を伝えるため試行錯誤を繰り返して完成させた作品の中から、優秀作品が巨大看板として展示されました。

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  インテル株式会社のノートＰＣの総称『®ＥＶＯTM』のプロモーション制作

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  ＲＰＧゲーム『リネージュⅡ』（エヌ・シー・ジャパン株式会社）のキャラクター衣装制作

ＩＴ　ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＹゾーン

　近年凄まじい勢いで進化をしているＩＴテクノロジー。その技術を仕事や生活にどのように取り入れ、生かしていくのか。企業プロジェクトの課題にＺ世代である学生の発想に企業の期待が寄せられています。環境問題や保育の現場、また学生自身の身の回りの問題を解決するための開発や提案を行いました。

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  Microsoft for Startupsに学生として初採択された、写真を撮るだけでゴミの捨て方がわかるなどの機能をもったＡＩアプリ開発

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  Ｐｅｐｐｅｒソフトバンクロボティクス株式会社）』を保育園で活用した企画提案

ＣＧ　ＡＮＩＭＡＴＩＯＮゾーン

　２Ｄアニメーション、３ＤＣＧアニメーション、モデリングなどの技術を生かし、ゲームのエフェクトやアニメーション作画、アニメーションムービーをはじめ、ドラマやイベントのオープニング映像、ＣＭ、バーチャル展示会場のデザインなど、１５のプロジェクト作品を展示しました。

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  メタバース（３次元の仮想空間）とＮＦＴ（デジタル資産）の理解を探るための、メタバース上に３ＤＣＧの技術を使用して空間を構築

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  ２Ｄアニメーションを継ぎ目なく動かして立体的なアニメーションにするソフト、Ｌｉｖｅ２Ｄを使用し『ホロライブ＆ホロスターズ』（ＶＴｕｂｅｒ）のキャラクターを制作

ｅ−Ｓｐｏｒｔｓステージ

　ｅ−Ｓｐｏｒｔｓステージでは、ｅ−Ｓｐｏｒｔｓの学科を持つ学校のチームが参加し、『Ａｐｅｘ Ｌｅｇｅｎｄｓ』、『リーグ・オブ・レジェンド』などの人気ゲームで競うｅスポーツ大会を２日間に渡り開催しました。ｅ−Ｓｐｏｒｔｓゲームに欠かせない実況や解説も学生が担当、対戦を盛りあげました。

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  ゲームに集中する選手たち

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  出場選手はもちろん、実況、解説をはじめ、大会運営も学生が担当

プレゼンテーションステージ

　プレゼンテーションステージでは、２日間を通して学生による作品プレゼンテーションと業界特別セミナーが行われました。
学生によるプレゼンテーションは、株式会社バンダイナムコスタジオ、株式会社セガなどの企業プロジェクト作品を、各企業の担当者を前に作品をアピールしました。
　業界特別セミナーはＶＲアーティストで本学園教育顧問のせきぐちあいみ先生や、日本マイクロソフト株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社などの企業の皆様がメタバース、ＡＩといった最新テクノロジーについて講演、卒業生や企業の方々も興味深く聞き入っていました。
　このプレゼンテーションステージの模様は、両日ともＹｏｕＴｕｂｅでライブ配信を通して全国の学校の在校生や保護者、企業の皆様にご覧いただきました。

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  アートの世界観とＶＲの可能性を見せる、せきぐち先生のＶＲアートデモンストレーション

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  企業の担当者を前に「ＧＹＡＡＲスタジオＰＲプロジェクト」作品を堂々とプレゼンテーション

最優秀賞は今年のメインビジュアルにイラストが採用されたＴＣＡのリさん

　終了後、会場内において表彰式が行われました。出典作品の中から２日間の来場者アンケートによる集計で選ばれた作品に賞が贈られました。優秀賞は「東京国際プロジェクションマッピングアワード」オープニングムービー制作チームと東京デザインテクノロジーセンター専門学校　ゲームプロジェクト「ＶＡＬＩＤ　ＳＥＮＳＥ」制作チームが受賞しました。最優秀賞はゲームショウのメインビジュアル　東京コミュニケーションアート専門学校ゲームグラフィック＆イラストレーションマスターコース２年、中国からの留学生リさん。東京コミュニケーションアート専門学校、大阪デザイン＆ＩＴテクノロジー専門学校の篠塚正典学校長から表彰状を授与されました。

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  篠塚学校長から表彰状を授与されるオープニングムービー制作チーム

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  篠塚学校長とリさん

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  リさんのイラストが描かれたエントランスの看板

【参加校】
東京コミュニケーションアート専門学校
ＯＣＡ大阪デザイン＆ＩＴテクノロジー専門学校
東京デザインテクノロジーセンター専門学校
名古屋デザイン＆テクノロジー専門学校
仙台デザイン＆テクノロジー専門学校
福岡デザイン＆テクノロジー専門学校
札幌デザイン＆テクノロジー専門学校
京都デザイン＆テクノロジー専門学校
大阪スクールオブミュージック専門学校
東京スクールオブミュージック＆ダンス専門学校
東京スクールオブミュージック専門学校渋谷
東京ダンス・俳優＆舞台芸術専門学校
東京俳優・映画＆放送専門学校
東京アニメ・声優＆ｅスポーツ専門学校
大阪アニメ・声優＆ｅスポーツ専門学校
放送芸術学院専門学校
札幌ミュージック＆ダンス・放送専門学校
仙台スクールオブミュージック＆ダンス専門学校
名古屋スクールオブミュージック＆ダンス専門学校
福岡スクールオブミュージック＆ダンス専門学校
東京スクールオブミュージック専門学校　高等課程
大阪スクールオブミュージック高等専修学校
福岡スクールオブミュージック高等専修学校
神戸・甲陽音楽＆ダンス専門学校

【特別協賛】
コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社
大塚製薬株式会社
青山商事株式会社「洋服の青山」
サントリービバレッジソリューション株式会社
株式会社学生情報センター
株式会社ジェイ・エス・ビー
キヤノンＩＴソリューションズ株式会社
株式会社長谷工システムズ
株式会社ライオン事務器

【後援】
江戸川区

「２０２２ ＪＩＫＥＩ ＣＯＭ Ｇａｍｅ & ｅ−ｓｐｏｒｔｓ ＳＨＯＷ ―若きクリエーター展―」は多くの協賛企業の皆様のご協力により開催いたしました。