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美容を学ぶ全国5校の学生が頂点を目指して競う「第15回ベルエポックコンテスト」が3年ぶりに開催

3年ぶりに選手が一堂に会して開催された「第15回ベルエポックコンテスト」

 滋慶学園グループで美容・ファッションを学ぶ学生が、学んだ技術を競い頂点を目指す、第15回『ベルエポックコンテスト(通称:ベルコン)』が11月8日(火)にベルエポック美容専門学校(東京・原宿)で開催されました。コロナ禍のため2020年と2021年は各校をオンラインでつないで『ベルエポック LIVE』として開催しましたが、今年度は3年ぶりに各校の代表選手が一堂に会してのコンテストとなりました。
 このベルエポックコンテストは、在学中に身につけた現場力を確認し、さらに高めていくために行われるコンテストで、その成果を業界の皆様に確認いただく場として2006年度より開催しています。

 参加校は、ベルエポック美容専門学校、東京ベルエポック美容専門学校、札幌ベルエポック美容専門学校、福岡ベルエポック美容専門学校、京都医健専門学校の5校、予選を勝ち抜いた58人の選手が出場し、「UNLOCK」をテーマに5つの部門で創造力と技術力を競いました。

 コンテストのメイン会場のベルエポック専門学校第2校舎ベルホールで午前10時から開会式が行われ、学校法人東京滋慶学園の中村道雄理事長が「コロナ禍の中思うように練習ができなかったと思いますが、選手の皆さんは持てる力を十分に発揮して、感動的な素晴らしいプレゼンテーションをされることを期待します」と挨拶し、コンテストの火蓋が切って落とされました。会場には、美容室やブライダル、エステなどの美容業界の企業の方々、ヘアメイクやネイリストとして活躍中のプロフェッショナルに加え、業界で活躍している卒業生も来場しました。また、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長、ベルエポック美容専門学校の井上陽平名誉学校長、大谷啓一学校長、東京ベルエポック美容専門学校の川戸功一学校長も会場で熱戦を見守りました。さらに、インターネットでもライブ配信され、全国の姉妹校の在校生、教職員をはじめ、海外でも視聴されました。

 この日は在校生も大活躍、コンテストを盛り上げました。開会式、閉会式では、ベルベポック美容専門学校の在学生がダンスを披露、コンテストに花を添えました。また中庭では、東京ベルエポック製菓調理専門学校の学生がコーヒーやパンを提供、緊張が続く競技の合間にホッと一息つける時間を提供し、企業の皆様に大好評でした。
 

  • 開会式で挨拶をする東京滋慶学園 中村理事長

  • 開会式を盛り上げた学生のダンスパフォーマンス

  • 会場のベルエポック美容専門学校

  • たくさんのフラワースタンドが飾られたベルホール前の中庭

 

  • メイン会場のベルホール

  • ベルホールで行われた出場選手によるプレゼンテーション

  • 東京ベルエポック製菓調理専門学校の学生が提供するコーヒーとパンが大好評

  • カフェを運営した東京ベルエポック製菓調理専門学校の学生たち

5部門で熱い戦い、磨いた技術で作り上げた作品をステージでプレゼンテーション

 今年度のコンテスト部門は、ヘアスタイリスト部門、ヘアメイクアーティスト部門、ブライダルヘアメイクアーティスト部門と、新たに設けられたカット部門、トータルビューティ総合(エステ、ネイル、メイク、ファッション)部門の5部門です。

 開会式が終わると、各会場で競技がスタートしました。
 メイン会場のベルホールで行われたのは、ヘアスタイリスト部門。競技はステージ上で行われました。観客の視線を浴びながら、審査員として招かれた第一線で活躍されているプロフェッショナルが間近で審査をする緊張感。それでも、各校の予選を突破した選手たちは練習を重ねてきた通り、黙々とモデルのヘアを作っていきます。「残り5分」、「残り1分」と司会者がアナウンスするごとに緊張感がさらに増していきますが、すべての選手が作品を完成させ、使用したコテやブラシもきれいに時間内に片付けて競技が終了しました。
 
 審査はこれで終了ではありません。全部門、全選手がベルホールのステージで、作品のプレゼンテーションを行います。作品コンセプトや考え、アピールポイントを人に伝える「プレゼンテーション力」も、ベルエポックコンテストの審査項目の1つです。トータルビューティ総合部門では、モデルさんがウォーキングをしてアピール、ヘアメイクアーティスト部門、ブライダルヘアメークアーティスト部門では、モデルさんがスポットライトを浴びながら、会場後方から登場してステージまでウォーキングを行い、まるでプロのショーのような華やかさでした。会場の盛り上がりに比例して、プレゼンテーションは緊張感が増します。落ち着いて練習通りにプレゼンする選手もいれば、緊張で言葉に詰まる選手もいましたが、どの選手も最後まで作品をしっかりとアピールし、競技が終了しました。
 

  • ヘアスタイリスト部門のプレゼンテーション

  • トータルビューティ総合部門は4人がそれぞれにプレゼンテーション

  • トータルビューティ総合部門のモデルウォーキング

  • カット部門の競技はインターネットでライブ配信もされた

  • ウェディングヘアメイクアーティスト部門

  • ヘアメイクアーティスト部門

5名のグランプリが決定、涙と笑顔の表彰式

受賞者発表の瞬間

 表彰式は午前の部、午後の部の2回に分けて行われました。全出場選手や在校生が居並ぶ会場内。審査を待つ緊張感と熱気が伝わるベルホールで、審査発表と閉会式が行われました。
 司会者が受賞者の名前を読みあげると、会場内からは大きな歓声と拍手が起こりました。信じられないという表情の選手、モデルと一緒に笑顔で喜びをわかちあう選手、顔を両手で覆って涙を流す選手もいました。受賞者には各部門の審査員から表彰状と記念品が手渡されました。

 結果発表のあとには、各分門で審査を頂いたプロフェッショナルから、コンテストの評価と貴重なアドバイスをいただきました。
 ヘアスタイリスト部門の審査員で「Salon Ryu」代表取締役の京極琉氏は、「美容師という職業は皆さんが思っている以上に可能性に満ち溢れています。コンテストの結果は大事ですが、コンテストに参加するという意思表示が何より大切です。グランプリに向けてチャレンジしていくその熱い気持ちが、これから先、挫折を乗り越えるエネルギーになります」と話し、さらに「僕は皆さんより少し先輩で、18歳から社会に出て感じたことは、人は環境によって変わるということです。家庭環境と学びの環境、仕事の環境。家庭環境は運命で決まります。しかし、学ぶ環境や仕事の環境は、皆さんの思いや行動によって自ら選んでいくものです。だから、どんな人にでもチャンスがあります。皆さんに覚えておいてほしいのは、滋慶学園グループで皆さんが1年間、2年間培ってきたこのような経験や時間は、間違いなく皆さんの今後の自信、今後の活躍に繋がります。今日のコンテスト、このようないい環境を経験できる人は多くありません。この経験、この時間をバネに、自分は学生時代にこんなすごい経験をしたのだという自信を持って、夢に向かって飛躍してください」と学生たちにメッセージを送りました。

 京極氏をはじめ、ヘアスタイリスト部門はSHIMAの原涼香氏、トータルビューティ総合部門はモデルのミチ氏、カット部門は株式会社TONI&GUYの金崎瑚能美氏、株式会社Plussのいけのの晃正氏、株式会社ニューヨーク・ニューヨークの清原和哉氏、ヘアメイクアーティスト部門は株式会社資生堂の計良宏文氏、Hair&Make and Headpieceの松野仁美氏、ブライダイルヘアメイクアーティスト部門は遠藤波津子グループの坂田朋子氏、資生堂美容室株式会社の大森美紀氏といった各業界の第一線で活躍されている皆様に審査、講評をいただきました。

  • 審査員の株式会社資生堂の計良氏から表彰状を贈られるヘアメイクアーティスト部門1位の佐藤さん(京都医健専門学校)

  • ヘアスタイリスト部門の審査員として参加したベルエポック美容専門学校卒業生で「SHIMA」で活躍する美容師の原さん

  • ヘアスタイリスト部門の審査員を代表して学生にメッセージを送る京極氏

 午後の部の表彰式に引き続いて閉会式が行われました。
 ヘアスタイリスト部門とコンテストの審査委員長を務めた井上陽平名誉学校長は、「コンテストの時にいつも申し上げますが、今日グランプリを獲った人も、2位の人も5位の人も、明日はわかりません。これがプロの世界です」という言葉に続けて、すべての部門の講評をしました。
 「ヘアスタイリスト部門ですが、ヘアスタイルというのはまず大きく作って、それをいかに削って作っていくか、省略していくかを考えないとヘアスタイルはできません。美しさは何かをまず考えてヘアスタイルを作らなくてはいけません。トータルビューティ部門は4人で共同で作り上げる。とてもよかったと思います。カット部門は十数年の中で1、2を争うほど出来がよかったと思います。その中でも、カットは新しいカットを生み出して欲しいと思いました。学生の皆さんはそれができるはずです。
 ヘアメイク部門は大胆さと余分なものを取り去ること、この両方を考えていただきたい。出来は良かったがまだ余分なものが多すぎるのではないかと思いました。ブライダルヘアメイクアーティスト部門のヘアについては、ドレスなのに和装の作り方をしている、もっと襟元をすっきりあげること、シンプルで華やかにつくることを心がけてほしい」と厳しくも温かいアドバイスをいただきました。そして、最後に「本年度のベルエポックコンテストは大成功だったと思います。皆さんの努力に対して大きな拍手を送りたいと思います」と、学生たちの健闘を称えました。

 最後に滋慶学園グループの浮舟総長が閉会の挨拶をしました。まず、来賓と審査員にお礼を述べた浮舟総長は、スピーチをされた井上名誉学校長について「井上先生は90歳、現役で活躍されています」と紹介すると、会場から驚きの声が上がりました。「井上先生にお話を伺うと基礎をしっかりとやるということをおっしゃっていらっしゃいました。基本をしっかりと自分のものにしていくことの大切さ。それがいつまでも活躍できる基本になるのではないでしょうか」と、基本、基礎の大切さを井上先生から教えていただいたと話しました。そして、今回のコンテストについて「私には審査ができないと思いました。どの作品を見ても二重丸をつけたいという思いでした。このベルエポックコンテストも2回のオンライン大会を含めると17回、回を重ねるごとに素晴らしい作品を見ることができます。学生の皆さんは、授業の中で基礎力、実践力を身につけ、その上で創造力、クリエイティビティを学んでいます。今日グランプリを獲った方も残念な思いをした方も、全国で今日のこの会場に来られなくて悔しいと思っている方も、それを一つの自分のエポックにして、糧にして、これから美容業界で活躍することを期待します」と、学生にエールを送り、ベルエポックコンテストの1日が終了しました。

  • 「今回のベルコンは大成功」と講評する井上名誉学校長

  • 閉会の言葉を述べる浮舟総長

ロサンゼルスを拠点に世界で活躍するアーティスト、オーブリー・ルーツ(Aubrey Loots)氏のショーを開催

 3つの教育理念のひとつに「国際教育」を掲げる滋慶学園グループ。ロサンゼルスを拠点に活動する「ウエラ プロフェッショナルUS」のトップアーティストで、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ミラノ、ロンドンのファッションウィークへの参加、過去5年間で150以上のランウェイショーとインスタレーションを担当するなど、世界的に活躍しているアーティスト、オーブリー・ルーツ氏のショーが行われました。奇抜なアイデアと華麗な手捌き、圧倒される世界観に会場中が飲まれていきます。ルーツ氏のご厚意でこのショーはスマートフォンでの撮影が可能とアナウンスがあり、来場した企業の方々も在校生も、貴重な機会を逃すまいと撮影をしていました。

 ショーのコンセプトはこの3年間に起こった物語。「世界中が暗い時間を過ごしました。非常にチャレンジングな3年間だったと思います。私のヘアデザインのストーリーは、ダークなところからだんだん明るくなって、最後は皆さんに全てが明るくなったところを見せられたと思います。」とルーツ氏。「暗いところに留まらないでください。あなたの精神、スピリットを壊すからです。初めは困難な道や非常に苦戦することもあると思いますが、頑張ってください」と学生たちに向けて温かなメッセージを贈りました。
 

  • ダークなイメージからショーが始まる

  • 髪の中からカラフルなヘアが現れた

  • ショーのエンディングは明るく華やかに

  • 学生にメッセージを送るオーブリー氏

熱戦が繰り広げられた競技5部門の結果

【ヘアスタイリスト部門】

1位に輝いた酒井さん(写真右)とモデルさん

 テーマは『ボーダーレス ~「年齢20歳の人気インフルエンサー」~』、制限時間の20分内に、テーマに沿ってモデルにマッチしたトータルスタイリングを行い、スタリング技術、デザイン性、プレゼンテーション力の総合得点で順位が決定しました。
1位 酒井さん(ベルエポック美容専門学校)
2位 梅田さん(京都医健専門学校)
3位 吉田さん(東京ベルエポック美容専門学校)

 グランプリの酒井さんは「講師の先生の力も借りて、アドバイスもいただきモチベーションをあげてここまで来れました。学生の最後にいい経験になりました。嬉しいです。東京の美容室に就職が決まっています。ヘアメイクをやりながらサロンワークを頑張ってスタイリストになって、どちらもこなせるようになりたいです。ずっと美容師でありたいと思っています」と受賞の喜びと今後の目標を話してくれました。

【トータルビューティ総合部門】

授賞式後、全員で喜びを分かち合いました。左から塩澤さん、中丸さん、、佐野さん、モデルの鈴木さん、岩田さん(ベルエポック美容専門学校)

 これまで、別部門だったエステ、ネイル、メイク、ファッションを1つの部門とし、4人の選手がチームを組んで、モデル1名に対してのトータルビューティプロデュースに取り組みました。『UNLOCK』、そして『「相手に想いを伝える日」に一番ふさわしいトータルビューティ』をテーマに、エステ:事前にフェイシャルのスキンケアに対するアプローチ、ネイル:事前にネイルに施術を実施、メイク:当日メイクアップ、ファッション:事前にモデルに合わせたコーディネートを実施し、4人がプレゼンテーションを行いました。トータルとしてそのモデルに似合う施術になっているか、プレゼンテーションがわかりやすいものになっているかを審査し、順位が決定しました。

1位 岩田さん 佐野さん 塩澤さん 中丸さん(ベルエポック美容専門学校)
2位 義田さん 村中さん 中山さん 亀家さん(福岡ベルエポック美容専門学校)

【カット部門】

授賞式で笑顔と涙の平さん(東京ベルエポック美容専門学校)(写真左)

 今年度新たに設けられたカット部門の課題は『originarity』をテーマにしたレディースショートカット。制限時間40分以内に、テーマに沿ってモデルとマッチしたヘアデザインにカットスタイリングを行い、仕上げ審査(カットスタイリング力、デザイン力)とプレゼンテーション力の総合点で順位が決定しました。

1位 平さん(東京ベルエポック美容専門学校)
2位 長原さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
3位 吉田さん(ベルエポック美容専門学校)

【ヘアメイクアーティスト部門】

プレゼンテーションをするグランプリを受賞した佐藤さん(京都医健専門学校)

 今年度のコンテストのテーマ『UNLOCK』に沿い、80分で作品制作を行いました。審査はヘアメイク技術、トータルデザイン力、プレゼンテーション力。クリエイティビティあふれる作品が完成しました。

1位 佐藤さん(京都医健専門学校)
2位 小林さん(ベルエポック美容専門学校)
3位 北村さん(東京ベルエポック美容専門学校)

【ブライダルヘアメイクアーティスト部門】

グランプリ受賞の岩井さん(札幌ベルエポック美容専門学校)

 『UNLOCK ~Bride’s & Passion~花嫁のパッションを解き放つ』をテーマに、披露宴を想定したブライダルヘアメイクが課題。制限時間は事前準備5分+ブライダルヘアメイク80分。ブライダルヘアメイクの技術とデザインを審査、技術力、デザイン力、衛生、プレゼン力の評価で順位が決定しました。

1位 岩井さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
2位 堂園さん(ベルエポック美容専門学校)

【ネイルチップ/フォトアート部門】結果

会場に展示された作品

 競技に加えて、ヘアメイクフォトアート・ブライダルフォトアート・ネイルチップアートの3部門は、全国の学生からテーマに沿った作品を募り、ベルエポックコンテスト2022」に掲載、サイトから募った事前投票とコンテスト当日の来場者の投票を加えて順位が決定されました。

【ネイルチップ部門】
テーマ「UNROCK」

1位 菊地さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
2位 渡邊さん(ベルエポック美容専門学校)

【ヘアメイクアーティストフォトアート部門】
課題「テーマに沿ったフォトを自由な表現で撮影し、完成度の高い作品を作る」 
テーマ「unleash your creativity ~創造力を解き放つ~」

1位 髙橋さん(ベルエポック美容専門学校)
2位 吉田さん(ベルエポック美容専門学校)
3位 三ツ井さん(東京ベルエポック美容専門学校)

【ブライダルフォトアート部門】
課題「披露パーティの花嫁」 テーマ「絵画のようなフォトアート」

1位 山本さん(京都医健専門学校)
2位 宇津宮さん(福岡ベルエポック美容専門学校)

■ベルエポックコンテストWebサイト 
 https://beauty.belle.ac.jp/belleepoquecontest/