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子ども向け防災イベントに学生がアイデアで協力 大阪保健福祉専門学校
地震や洪水などの災害に備え、子どもたちに遊びながら身を守る行動を学んでもらうイベント「防災夏まつり」が8月22日(月)、京都府長岡京市のイズミヤ長岡店で行われました。長岡京市社会福祉協議会が主催し、大阪保健福祉専門学校 社会福祉科の学生たちが協力。クイズなどを通じて防災減災を考える内容で、学生たちがアイデアを出し合って企画しました。
イベントには、多くの親子連れや小中学生グループが参加しました。最初に体温や血圧などの健康チェックをした後、迷路を進みながら〇×式クイズに挑戦したり、組み立て式の段ボールベッドで寝転んだり、浸水の高さを体験。社会福祉科 地域福祉専攻の学生15人が各コーナーの受付や説明を担当し、参加した子どもたちは遊び感覚で楽しんでいました。
大阪保健福祉専門学校の社会福祉科と長岡京市社会福祉協議会との連携は、今年春から本格的にスタート。地域福祉専攻の学生たちは、フィールドワークを通じて実感した地域福祉や防災の課題について検討し、7月の市社会福祉大会でも発表しています。防災夏まつりのプログラムも授業の一環として作成してきました。
学生のボランティア活動 年間を通じた学びになる
クイズは、例えば防災伝言ダイヤル(171)を当てるものや、災害時に家族に携帯電話で連絡を取ることの是非を問う内容(携帯が繋がらなくてもラインだと連絡が取れるので×〇ともに正解)など、大人でも考えさせられるものばかりでした。
遊びのコーナーは、子どもが自由に絵を描けるので大人気。担当の学生は「避難所で楽しく過ごすためには、みんなでお絵描きをするのも大切なことだと思います」と説明していました。
社会福祉協議会地域支援グループの吉岡祐一さんは、「学生たちは外からの視点で、課題を指摘してくれました。実習生ではなく、学生がボランティアとして活動に深く関わり、アイデアを出していくことで、年間を通じた学びになるだろうと期待しています。協議会活動の活性化にもつながると思います」と話していました。
今後、学生たちと社会福祉協議会とのコラボレーションで、クイズ形式の「防災ドリル」を制作する計画です。防災減災を子どもから発信してもらい、無関心な層や若者世代に情報を届けるのが狙いだそうです。