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【大阪ハイテクノロジー専門学校】 平成25年度卒業研究・課題研究発表会を開催
大正時代の面影をいまに伝える赤煉瓦の大阪市中央公会堂(国の重要文化財)で、平成26年1月29日(水)、大阪ハイテクノロジー専門学校「平成25年度卒業研究・課題研究発表会」が開催されました。
卒業研究発表会は、午前の「一般演題発表の部」が40題、午後の「優秀演題発表の部」が6題で計46題。学生たちの発表に先立って卒業研究の理念・意義、これまでの取り組みについての説明が行われ、本校が開校した昭和62年から今年度に至るまでの27年間に、延べ2700を超えるテーマの研究が行われたことや、卒業研究は、職業人教育つまり専門教育とキャリア教育の一環として取り組んできたこと、さらに滋慶学園グループの卒業研究教育のルーツとなっていることが示されました。
優秀演題発表の部では、「植込式ペースメーカに対する非接触充電方式の検討」と題した臨床工学技士科学生の発表が特に高い評価を得ました。現在年間6万人以上がペースメーカの植込み手術を受けていますが、電池交換の際にも再度手術が必要です。その負担を軽減させるため体外から充電できるシステムの検討を行い、電磁誘導を用いた充電方法や人体に対するリスクなどについて報告していました。
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大阪市中央公会堂
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近藤雅臣学校長のあいさつ
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卒業研究の取り組みとその役割
ロボット学科では企業課題としてイベントに用いるロボットの開発にあたり、「イベントゲーム用の遠隔操作型アーム搭載ロボットの製作」と題して発表を行いました。3Dプリンタや3D-CADなど最新の技術を用いたロボット開発のプロセスや実際のイベントで使用した内容などがわかりやすく報告されました。
その他、バイオサイエンス学科の「パプリカ(Capsicum annuum)抽出物による抗酸化及びメラニン産生抑制作用の検討」、スポーツ科学科の「色彩限定下の運動が注意機能に及ぼす影響」、柔道整復スポーツ学科の「炭酸飲料が身体に及ぼす効果~炭酸摂取とスポーツ後における乳酸値の関係~」の発表が行われました。
最後に特別演題として、日本語学科より「医療のグローバル化~留学生臨床工学技士の課題~」と題し、臨床工学技士として日本の病院に働く先輩方にアンケート調査を行い、コミュニケーションの難しさなど外国人臨床工学技士の現状についての発表がありました。本校が取り組むアジアの職業人材育成とその課題についてしっかりとした日本語で発表し、これにも高い評価をいただきました。
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「植込式ペースメーカに対する非接触充電方式の検討」臨床工学技士科
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「イベントゲーム用の遠隔操作型アーム搭載ロボットの製作」ロボット学科
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「医療のグローバル化~留学生臨床工学技士の課題~」日本語学科
講評では、フジサンケイビジネスアイ大阪代表の両金史素様から、「今年度の研究発表は非常に面白く、興味深かった」と惜しみない賛辞をいただきました。特に、時代のニーズに合ったロボットやアンチエイジングなどの研究、ペースメーカの充電法の実用化への期待など、世の中に必要とされるテーマに取り組んだ姿勢を評価していただきました。
本校の卒業研究・課題研究発表会は「職業人教育」の集大成と位置付けています。 学生たちは発表会を通じて、これから業界で活躍するための「豊かな表現力」と未来を拓く素地となる「確かな実感」を身につけてくれたことと思います。
(スポーツ科学科 織田)