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「ザ・シンフォニー2014キックオフコンサート」開かれる
2014.01.10
本年1月から「 ザ・シンフォニーホール」の運営が朝日放送から株式会社ザ・シンフォニー(田仲豊徳社長)に引き継がれるのを記念する滋慶学園グループ主催の「ザ・シンフォニー2014キックオフコンサート」が1月5日(日)午後3時から、大阪市福島区のザ・シンフォニーホールで開かれました。
ザ・シンフォニーホールは1984年、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団を率いて残響2秒のホールを体感したヘルベルト・フォン・カラヤンが「世界一の音響だ」と絶賛した名ホール。 朝日放送から要請を受けて大阪の音楽文化を守るために滋慶学園グループが一昨年9月に所有権を移転しましたが、昨年末まで運営は朝日放送が行い、この1月から滋慶が運営にあたることになっていました。
この日のコンサートは、日曜日の朝7時5分から始まるABCラジオ「堀江政生のザ・シンフォニーホールアワー」を担当する堀江アナウンサーの司会で行われ、同ホール総監の浮舟総長が大阪フィルハーモニー交響楽団や日本センチュリー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、大阪交響楽団、各音楽団体など音楽関係の方々をはじめ、経済界や官界、マスコミ界の方々など各方面からの来場者に向けて開演前の挨拶を行いました。
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ロビーで年始の挨拶を交わす各界の方々
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堀江政生アナウンサー
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正月早々足を運んでくださったお客様で
客席は超満員
浮舟総長「大阪の文化伝統を受け継いで次世代につなげたい」
浮舟総長は「ご縁があってザ・シンフォニーホールを滋慶学園グループでお引き受けし、この文化を引き継ぐこととなりました。こんなにすばらしいホールを30年前に大阪の地に作られいつくしみ育ててこられた朝日放送さんに敬意を表し御礼申し上げます。お話しがあった時、私どもがと躊躇しましたが、この文化、そして朝日放送さんが作られたこの伝統をなんとか引き継いで次の世代にバトンタッチさせていただこうと、そんな思いでお引き受けしました。この文化伝統を受け継ぐことが大阪の文化芸術の発展の一助になればという思いで一杯です。
しかし、お使いになる演奏者の方々やプロモーターの方々にとって使いやすいホールでなければいけないと思います。私もこのホールのファンの一人です。ファンの方々がこのシンフォニーホールに来て本当に良かった、ほっとすると愛していただける、そういう環境をいつまでも作っていかなければならないと決意をしているところです。
この音響環境が変わらない方式でプロジェクションマッピングも取り入れました。他にもいろいろと新しい魅力になればと意欲的な取組みを用意させていただきました。正月を返上して練習に取り組んできた滋慶学園グループの在校生、卒業生、また先生方による演奏をお楽しみ下さい」と大阪の文化を守っていく決意を新たに挨拶を行いました。
演奏は同ホールの喜多弘悦ゼネラルマネージャーの指揮、滋慶COMビッグバンド演奏による勇壮なショスタコビッチの「祝典序曲」に始まり、同ホールが誇るパイプオルガンを使った専属オルガニスト、片桐聖子さん演奏のワーグナー「ニュールンベルクのマイスタージンガー」や音楽系副校長の池末信先生指揮によるOSMゴスペルアンサンブルの演奏、ビッグバンドによるチャイコフスキー「大序曲1812年」、カラヤンがこのホールで演奏したレスピーギ「ローマの松よりアッピア街道」などが次々と披露されました。
片桐聖子さんは 神戸女学院大学音楽学部オルガン専攻卒業、同大学音楽専攻科修了で、井上圭子氏にパイプオルガンを師事。数 々の交響楽団や室内楽団、合唱団と共演し、今年から ザ・シンフォニーホールの専属となっています。
片桐さんとビッグバンドの共演によるサン・サーンス「交響曲第3番『オルガン』で、突如、プロジェクションマッピッングによる映像が音楽に合わせてパイプオルガンを含む正面壁から両サイドの壁にわたって波が押し寄せるように投影されると、一瞬、驚きの気配が場内を漂いました。
また、幕間には音楽評論家の湯川れい子名誉学校長と俳優の津川雅彦名誉学校長がそれぞれ挨拶に登場。さらにOSM高等専修学校の女子高生アイドルユニット「SO.ON project」が出演するなど、サプライズもあり、ザ・シンフォニーホールの新たな可能性を模索するこの日の演奏会に、招待客の皆さんも大喜びでした。
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湯川れい子名誉学校長
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サプライズ出演の「SO.ON project」
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津川雅彦名誉学校長
運営の引継ぎにあたってザ・シンフォニーホールでは、昨年夏から公演の合間を縫って、建築デザイン事務所「DUCE」によってリニューアル工事を実施。2階ホワイエーの喫茶エリアを一新し、100席の着席エリアと100人の立食エリアを新設、コーヒーのほか、サンドイッチ、ワインなどが楽しめるように変貌。また、レターセットやカップ、イタリア製の高級万年筆などザ・シンフォニーホールのロゴ入りオリジナルグッズ約60種を並べた「The Symphony Shop」が新登場し、さっそく大勢のお客様で一杯になっていました。
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「The Symphony Cafe」
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「The Symphony Shop」