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学校法人滋慶学園、東京滋慶学園の医療、福祉、バイオ、美容、食、スポーツ分野15校が卒業式を行いました
2021.03.31
学校法人滋慶学園、東京滋慶学園の医療、福祉、バイオ、美容、食、スポーツ分野15校の卒業式が、3月15日(火)と17日(水)に挙行されました。
例年は15校の合同卒業式として両国国技館で行われていますが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により会場が変更となり、学校ごとに各校の校舎や、近隣のホールなどで、感染症拡大防止を徹底して行われました。
卒業式を行ったのは、東京医薬専門学校、東京福祉専門学校、東京スポーツ・レクリエーション専門学校、東京メディカル・スポーツ専門学校、東京ベルエポック製菓調理専門学校、東京ベルエポック美容専門学校、東京ウェディング・ホテル専門学校、東京バイオテクノロジー専門学校、ベルエポック美容専門学校、日本医歯薬専門学校、新東京歯科技工士学校、新東京歯科衛生士学校、赤堀製菓専門学校、埼玉福祉保育医療専門学校、埼玉ベルエポック製菓調理専門学校。卒業年度は、授業の休講や研修の中止、またオンライン授業やマスクをつけての実習授業など、新しい生活様式での学びは苦労が多い学生生活でもありましたが、卒業生たちは自らの将来をしっかりと見据え、医療、福祉、バイオテクノロジー、美容、食、ウェディング、スポーツ分野への一歩を踏み出していきました。
ベルエポック美容専門学校(原宿)では、17日に美容師科、ヘアメイク科、トータルビューティ科が学科ごとに卒業式を執り行いました。座席間隔を十分にとり、万全の感染症対策をして行われた式典は、卒業生のみの参加となりましたが、保護者や講師にオンラインで配信されました。
ヘアメイク科は134名が卒業を迎えました。式典は、国家吹奏に続いて卒業証書授与が行われ、卒業生を代表して金子さんが卒業証書を授与されました。続いて、スペシャルゲストが登場しました。三井真以子事務局長は「一緒に学んだ仲間をこれからも大切にしてほしい。そして、この学校に入学してくれたお礼の気持ちを込めて用意しました」と伝え、旅立ちの歌が卒業生に贈られました。歌に合わせてステージ上のスクリーンに次々と映される2年間の学生生活の写真を、卒業生たちは感動した様子で見つめていました。
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鈴木絵理事務局次長から卒業生代表の金子さんへ卒業証書を授与
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教職員からサプライズで歌のプレゼントが用意され、卒業生にメッセージを送る三井局長
続いて、ベルエポック美容専門学校 大谷啓一学校の式辞、学校法人東京滋慶学園の中村道雄理事長、井上洋平名誉学校長、滋慶学園グループの浮舟邦彦総長から祝辞が映像で贈られました。
「大いに自信を持って、自分を褒めてください」大谷学校長式辞
大谷学校長は、新型コロナウイルス感染症による困難な教育環境の中で、学生たちがよく対応し、研鑽を積んだことを讃え「大いに自信を持って、自分を褒めてください」と『褒めよう、私たちを』という言葉を学生に贈りました。「皆さんには感謝をしなくてはならない人がいます。それは家族の方々です。家族のサポートがなければ今日の卒業の日を迎えることはできなかったと思います。感謝の念を伝えることを忘れないでください。本校はこれからも皆さんを温かく見守ります。悩みや相談があれば本校を訪ねてください。何らかの助けができると思います。皆様の今後の活躍と栄光を期待します」と式辞を述べました。
「さらに技術を磨いて、素晴らしい美容業界の人材に」中村理事長祝辞
井上理事長は「スポーツ業界で10年選手という言葉を聞きますが、10年間しっかり学べば一流の選手になれます。また1万時間の法則もあります。一つのことを1万時間学ぶと一流になれると言います。1日3時間一つのことを練習すると、ちょうど10年になります。これから1年、2年、3年とさらに技術を磨いて、素晴らしい美容業界の人材になっていただきたいと思います」と述べました。そして、人生の成功が大事であると、そのための原理原則である『7つの習慣』から『目的を持ってスタートする』、『主体性を発揮する』、『重要事項を優先する』という3つの習慣を卒業生に伝え、「健康に留意して、素晴らしい美容業界の人材になられることを期待しています」とお祝いの言葉を贈りました。
「まず自分の仕事を好きになることが大切です」井上名誉学校長祝辞
井上名誉学校長は、祝辞に代えて最後の授業として『プロとしての心構え』を話されました。「まず皆さんは自分の仕事を好きになることが大切です。好きで楽しみながら身につけた技術や知識は、一生忘れるものではありません。そして、うまくなるための努力を惜しまないことです。些細な技術でも1日1時間を約2ヵ月、この繰り返しです。頭では理解できてもなかなか再現できるものではありません。技術力は再現性です。目を瞑っていても手が動く、これがプロの仕事です。この技術の引き出しをたくさん持ってください。もうひとつ、技術や感性を発揮する前に、人と接し方の難しさに直面するでしょう。ある時は人を生かし助け、ある時は人に生かされ助けられる。このことをいつも自分に言い聞かせましょう。これからスタートする皆さんは、物真似からスタートするでしょう。先輩のいいところを盗みましょう。そうして経験を積み重ね、それがいつしか皆さんの得意技になっていくでしょう。得意技こそ、将来の自分の大きな財産です。皆さんが目指す美容業界も、弱肉強食の世界です。そのなかで勝ち残るには努力し、そして勝ち方を覚える。その中で喜びや楽しみを見つけることが大事です。卒業に際し、皆さんの前途に幸多かれと願い、将来の美容業界を背負って立つ人物を期待して最後の授業とします」。
「プロは仕事を通して成長していきます」浮舟総長祝辞
浮舟総長は本学でスペシャリストとしての技術、知識を身につけ、人間力を養った卒業生に、「プロとして成長するための原則」を祝辞として贈りました。「プロは仕事を通して成長していきます。どうか、皆さんの仕事を大切にしてください。職場を大切にしてください。職場は教室であり、道場です。そこでの経験が皆さんのキャリアになっていきます」。そのために学びの習慣、共に学んだ仲間や教職員、業界の方々とのネットワークを大切にと伝えました。「学校は皆さんにとって故郷です。困ったことがあればいつでも学校を訪ねてください。滋慶学園グループのネットワークも大いに活用してください。私たちは誇りを持って皆さんを送り出します。そして皆さんの成長を見守ります。お一人おひとりが仕事を大切に、楽しく自分の道を歩んでいかれることを祈念します」と述べました。
毎年、卒業式では、皆勤賞と精勤賞、優れた卒業制作に贈られる本学園グループの教育研究機関である滋慶教育科学研究所(JESC)各賞、学校長賞、理事長賞を受賞した学生に表彰状が送られています。今年度は感染症拡大防止のために式典の時間が短縮されており、受賞者を代表して理事長賞の相澤さんに表彰状が授与されました。
「プロとして成長していくことが大切」藤田さんが答辞
式の最後に、ヘアメイク科卒業生を代表して藤田さんが答辞を述べました。親元を離れて上京し、期待と不安に胸を躍らせながら入学した2年前の春、原宿という地で学べることがこの上ない喜びだったという藤田さん。思い描くものを実際に形にする難しさを知り、悩みながら制作をした1年次の初めてのコンテストでは「切磋琢磨し、ともに成長できる仲間の大切さ、周りの方への感謝の気持ちを再確認しました」と学生生活を振り返りました。そして授業や行事にかける思いも大きくなった2年次、新型コロナウイルスの流行で学校生活が一変し、先生や友達と会えない日々。その中でスタートしたオンライン授業。「誰もが初めての経験でうまくいかないことも多く思考錯誤に日々だったと思います。学校行事やコンテスト、卒業制作も、このような状況下でも最大限にできることを考え実行しました。例年のようにできない悔しさはありましたが、仲間とともに同じ目標に向かって努力できる喜び、一緒に作品を作る楽しみや達成感はこれまでと何も変わらず、かけがえのないものでした」と振り返りました。「私にとってベルエポック美容での2年間は、たくさんのことにチャレンジし、成長する機会をくれた場でした。私は自信を持ってこの学校に入ってよかったと言えます。私の一番の理解者として、見守り支えてくれた両親、弱気になったときには励まし、喝を入れてくれました。いつも味方でいてくれて本当にありがとう。今の私がいるのはたくさんの方の支えがあったからです。学んだこと、出会った人は私の宝物であり、財産です。これからどんなことがあってもそれらを人生の糧とし、周りへの感謝の気持ちを忘れず、胸を張って生きていきたいです」と力強い言葉で締め括りました。