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エンターテイメント デザイン 動物 IT業界へ。東京地区の文化教養系7校の卒業式が行われました

シェラトン・グランデ・トーキョーベイホテルで挙行された滋慶学園COMグループ 東京地区7校の卒業式。祝辞を述べる湯川れい子名誉学校長

 学校法人滋慶学園の文化教養系7校の卒業式が3月16日(火)、シェラトン・グランデ・トーキョーベイホテル(浦安市)で挙行されました。卒業式は、新型コロナウイルス感染症防止の対策を徹底して行われました。例年、式典は7校合同で行われていますが、今年は東京コミュニケーションアート専門学校、東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校、東京スクールオブミュージック専門学校渋谷、東京ダンス&アクターズ専門学校、東京映画・俳優&放送芸術専門学校、東京デザインテクノロジーセンター専門学校、東京アニメ・声優&eスポーツ専門学校が学校ごとに、さらに学科等でわけ2部制、3部制をとり、式場内のソーシャルディスタンスを確保しました。また、式典への出席は卒業生のみでしたが、卒業式の模様はオンライン配信され、保護者や講師はモニター越しに卒業生の晴れ姿を見届けました。

 東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校では、午前と午後の2部制で卒業式を行いました。午前の部はプロミュージシャン科、音楽テクノロジー科、ダンス&アクターズ科、344名が卒業を迎えました。卒業生を代表してプロミュージシャン科キーボードプロフェッショナルコースの藤倉さんが、小達一雄学校長から卒業証書を授与されました。また、皆勤賞・精勤症をはじめ、将来が期待される卒業研究・制作に対して贈られる滋慶教育科学研究所(本学園グループの教育研究機関、通称JESC)の各賞、様々な産学連携の企業プロジェクトや制作に取り組んだ優れた活動を讃える学校長賞、優れた社会貢献活動に贈られる総長賞の受賞者に表彰状が授与されました。

  • 卒業生を代表して小達学校長から卒業証書を授与されたプロミュージシャン科の藤倉さん

  • 作曲家になるという夢を実現するため3年間必死に勉学に励み、学校長賞を受賞したリンさん

  • 総長賞を受賞し、代表して表彰状を受け取るプロミュージシャン科の小見山さん。バーチャルクワイヤー動画はYouTubeで配信され多くの人に勇気と希望を与えました

■JESC努力賞
江戸川区立春江中学校 地域貢献プロジェクト
「ダンス指導依頼を受けての実践」(総合音楽科プロダンサー専攻 市川さん)

■JESC奨励賞
ちゃいれっく西葛西駅ビル保育園 企業プロジェクト
「オンライン音楽交流会への取り組み」(総合音楽科芸能総合専攻 島田さん他総合音楽科4名)

■学校長賞 
音楽テクノロジー科 作曲&アレンジャーデビューコース リンさん

■総長賞
「You Will Be Found 動画配信プロジェクト」(プロミュージシャン科ソロヴォーカルコース 小見山さんをはじめプロミュージシャン科12名、TSM研究科12名)

「この状況のなかでも、本当に成長していると思います」小達一雄学校長式辞

式辞を述べる小達学校長

 小達一雄学校長は「この状況のなかでも、進級展、We are TSM(卒業進級制作展)、授業を見せてもらい、本当に成長していると思います」とこの1年の学生たちの頑張りを讃え、「今日、隣に、前後に座っている友の顔を目に焼き付けてください。皆さんは共通した仕事に進もうとしています。これから2年、3年、10年経ったときに、この青春の時期をともにした仲間たちを、創立以来見ている卒業生たちは人生と宝として、大事に培っています。人間は不思議なもので自分のやっていることをみんなに理解して欲しいと思いますが、それは簡単なことではない。99人が理解してくれなくても、たった一人だけでも自分のことを理解してくれている、そんな友人がいてくれることを切に望みます。でも、万が一、その一人ができないことがあったならば、いつでも学校に帰ってきてください。学校は皆さんの味方であり続けます。常に皆さんを待ち受けています。そして、母校は皆さんの未来が輝かしい栄光に満ちることを祈念しています」と式辞を述べました。

 滋慶学園グループを代表して、浮舟邦彦総長からビデオで祝辞が贈られました。「昨年から皆さんは新型コロナウイルス感染症の拡大で、大変な困難を強いられてきたことと思います。しかし、安全を守りながら新しい生活様式を取り入れ、努力され今日のこの日を迎えられました」と一人ひとりの努力を讃えました。そしてこれからプロとして成長していくために、仕事、職場を大切にすること、学び続きけること、人間関係やネットワークを大切にしてほしいと伝え、最後に「自信を持って、仕事を大切に、楽しく自分の道を歩んでください」と力強くエールを贈りました。

「あなたの人生を設計してください。あなたのエネルギーで作るんです。夢で作るんです」湯川れい子名誉学校長祝辞

祝辞を贈る湯川名誉学校長

 続いて、湯川れい子名誉学校長が祝辞を述べました。「エネルギーとは何か。それはモノを動かす力です。では皆さんを動かすのはどういうエネルギーでしょう? 皆さんが出しているエネルギーです。心の、意志のエネルギーです。エネルギーは、同質のものと共振し、共鳴して増幅します。皆さんが選んだ仕事はそのエネルギーをもって初めて伝わる仕事です。そこに喜びがあります。人生100年時代。何歳まで生きるかは誰もわからない。そういう時代です。生きてください。そして自分の人生を設計してください。誰もあなたの人生を作ってはくれません。あなたが作るんです。あなたのエネルギーで作るんです。あなたの夢で作るんです」と、4つの言葉『ララララ』を卒業生に贈りました。1つ目は『ライス』。「食べることは本当に大事です」。次に『ライフ』。「何のために仕事をするのか? 食べるためだけではなく、一生が大切。どんな一生にするのかはあなたにしか決められません」。そして3つ目は生きること、そしてエンターテイメントの原点『ライブ』。「楽しまなくちゃいけない。どんなにテクノロジーが発達しても、作るのはあなただからです。どれだけ人を楽しませることができるか、どれだけ人に影響を与えることができるかです」。最後のラは『ラブ』。「使い古された言葉かもしれませんが、そこに愛があるから全てが素晴らしくなるんです。自分への愛、子供への愛、未来への愛、楽しく一緒に生きていこうという、人への愛」。これが湯川名誉学校長からの4つの『ララララ』です。「この4つの『ララララ』を、10年後、20年後、もしかしたら60年後、覚えていていただけたら嬉しいです。ご卒業、おめでとうございます」と、ライブでお祝いの言葉を贈りました。

「ここにいるメンバーと同じステージの上で会えるように頑張っていきます」卒業生代表謝辞 ダンス&アクターズ科 渡邊さん

卒業後はダンスや女優の勉強を続けながら、テーマパークダンサーという夢を追い続けるという渡邊さん

 卒業生を代表して、テーマパークダンサーコースの渡邉さんが謝辞を述べました。「2年生になって、これからさらにオーディションに力を入れていこうと思った矢先の新型コロナウイルス感染症の拡大でした。オンラインでの授業、マスクをつけてのダンスの授業、常にソーシャルディスタンスを保ちながら行動し、思い通りにいかない生活が続いていきました。イベントはオンラインでの開催、進路活動は思うようにいかず、私が目指していた先のオーディションは中止となってしまいました。目指していた夢がこのような形で先が見えなくなってしまったことは、悔しくてしかたがありません。ただ、今だからこそできる新しいことにも挑戦できるチャンスなのかもしれないと気持ちを切り替えて、新しいことにもチャレンジしてみました」と最終学年を振り返りました。そして「辛いこともあったけれど、振り返ると毎日遅くまでみんなと踊ったこと、他愛ないことで笑い合った休み時間、熱気で鏡が曇ってしまうまで踊り続けた授業。みんなと出会えたことが一番の宝物です。2年間という短い時間でしたが、どの学生生活より内容が濃い、思い出深い2年間でした。春から私は芸能界とダンスの両立を目指していきますが、ここにいるメンバーと同じステージの上で会えるように頑張っていきます」と最後に力強く宣言しました。

  • 式典の最後に、講師の演奏、ゴスペルアンサンブルの歌による「翼をください」(映像)で卒業を祝福しました

  • 閉式後、オンラインで最後の保護者会を開催。就職、デビューの状況や卒後のフォローについての説明を行いました

  • 式典後、ソーシャルディスタンスを保ちながら、担任から一人ひとりに卒業証書が授与されました