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新大阪歯科技工士 新大阪歯科衛生士 東洋医療の専門学校3校の合同入学式 収容力のあるザ・シンフォニーホールで密を避けて執り行いました

ザ・シンフォニーホールで行われた新大阪歯科技工士専門学校、新大阪歯科衛生士専門学校、東洋医療専門学校3校の合同入学式

 学校法人大阪滋慶学園の新大阪歯科技工士専門学校と新大阪歯科衛生士専門学校、東洋医療専門学校の3校合同の「令和3年度 入学式」が6日(火)、“最初の授業”として滋慶学園グループが運営する大阪市福島区のザ・シンフォニーホールで行われました。昨年はコロナ禍の中で入学式は中止となり、2年ぶりの合同入学式となりました。
 
 出席者は新入生と教職員のみに限定し、保護者の皆さんにはオンラインにて参加頂きました。また入場にあたっては、3校の教職員とザ・シンフォニーホールのスタッフらが協力して検温と消毒を実施。館内は定期的な換気と大型空気清浄器4機を稼働させたうえ、座席も間隔をとり、万一に備えて誰がどこに座ったかわかる形で行いました。

3校を代表して歯科技工士をめざす女子新入生に入学許可証を授与

 開式の辞に始まり、心で唱和する国家斉唱に続いて、全入学生が起立し、3校を代表して新大阪歯科技工士専門学校の女子新入生が登壇。ピンと空気が張り詰める中、大阪大学名誉教授(歯学博士)で同校と新大阪歯科衛生士専門学校2校の作田守学校長より入学許可証が授与されました。

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    作田学校長から入学許可証を授与される3校代表の女子新入生

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    式辞で医療人としての心得を話す太田学校長

 続いて、3校の学校長を代表して元大阪府立千里救急救命センター名誉所長(医学博士)で全国救急救命士教育施設協議会顧問を務める東洋医療専門学校の太田宗夫学校長が式辞を述べました。

太田学校長 「医療に生涯をかける価値があると実感する瞬間がある」

 
「諸君が医療者の道を志す決意を固めたことを嬉しく思います。医療の道は厳しいけれど、素晴らしい世界です」。太田学校長はこう切り出し、「大事にしなければならにことは、金でもなければ、地位でもない、名誉でもありません。健康と生命を一番大切に考えるということです」と述べました。

 そして、「このかけがえのないものへの援助を託されるのが我々医療者です。時に重いものを感じるわけですが、誠意を尽くした結果、命が戻った、健康を取り戻せたとき、私たちは大きな仕事のし甲斐、やりがいという報酬を受けるのです。医療に生涯をかける価値があると実感する瞬間です」と述べ、解体新書を表した杉田玄白や日本人に医学を教えてくれたドイツ人のフォン・シーボルト、適塾を開いた緒方洪庵ら医学界の偉人の業績を紹介、その輝かしい歴史を受け継ぐ権利と責務があると訴えました。

 さらに、医療や医学は自然科学と手を組み連携してきた学際性(interdisciplinary)を特徴とする分野であることを認識して欲しいと述べ、良き医療者としての立場を示す言葉として、Head(知識)とHand(技能)、Heart(人類愛)の3つを紹介、「この3つのHがバランスよく整っているのが良い医療者だと思います。頭が素直に働き、磨かれた腕を持ち、人の生命と健康に誠意をもって惜しみなく尽くす心の広い医療人を目指して欲しい」と述べ、言葉の意味を知れば必ずや社会人としての幅は増すと、井伊直弼が座右の銘とした「一期一会」の言葉を贈り、最後に、「この学園で新しい時代の医療者を目指す強固な心意気を示して欲しい」と訴えました。

浮舟総長 「医療人としての身構え、気構え、心構えを」

滋慶学園グループの全教職員を代表して、浮舟邦彦総長が入学生へ歓迎と祝福の言葉を贈りました。

 「昨年からのコロナ感染症は皆さんに大変な困難を強いてきたと思います」と労った浮舟総長は、安全安心を最重要テーマに感染症対策に取り組んでいる滋慶学園グループの方針を示し、まず感染症への注意を呼びかけました。

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    真剣な表情で壇上を見つめる新入生の皆さん

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    プロのスペシャリストへの心構えを示す浮舟総長

 浮舟総長は、「皆さんは将来の夢をもち、こういう仕事で社会に貢献していきたいと本日の入学式に参加されました。それを“自己発見”と言います。その夢、想いをしっかりとした目的・目標に変えていかなければなりません」と述べ、“自己変革”から “自己確立”へ、さらに社会に出てからのキャリアの開発やキャリアアップにつなげていくために、「この学校でしっかりとキャリアの基礎、基盤作りを行って欲しい」と、将来、業界のスペシャリストとして社会で活躍するための道筋を示しました。

 また浮舟総長は、「職業人教育を通して社会に貢献していく」をミッションに、専門教育である「実学教育」、キャリア教育としての「人間教育」、「国際教育」を建学の理念とする滋慶学園グループの教育について触れ、技術、知識を自分のモノにすることの必要性とともに、「職業人として、業界人として、医療人としての『身構え』、『気構え』、『心構え』を自分のモノにしていく必要があります」と訴えました。

 さらに、学校のいたるところに掲げられている「今日も笑顔で挨拶を」の標語について、「コミュニケーションの原点です。この良い習慣を自分のモノにしてください」と述べるとともに、「学ぶことに貪欲であってください。いろんなことに関心を持って学ぶ習慣を身に付けてください」と述べ、再びグローバル社会に戻る日に向けて、「専門英語の大切さと、国際的な感性、違った文化、違った伝統に敬意をはらい、真の国際的な感性というものを養って頂きたい」と力を込めて話しました。

 最後に、「目的・目標を明確に持って、力強く歩み出して下さい。充実した楽しい学園生活を送っていただきますことを祈念します。一緒に頑張っていきましょう」とエールを送りました。

朴秀美さんのパイプオルガン演奏で入学を祝福!

  

06朴秀美さん演奏のパイプオルガンで新入生を歓迎!ザ・シンフォニーホールが誇るプロジェクションマッピングの光の芸術も色を添えました

 最後に入学を祝って、ザ・シンフォニーホールが誇る3732本のパイプから成るスイス・クーン社製のパイプオルガンの演奏がプレゼントされました。

 演奏はパイプオルガン奏者として国内外で活躍する朴秀美さん。新入生の皆さんは、日本で初めて作られたクラシック専用ホールで、ワーグナー作曲「ニュルンベルクのマイスタージンガー」オルガン曲をプロジェクションマッピングの光の芸術が舞う中で聴き、明日からの学びを前に、しばし時間を忘れて楽しんでいるようでした。

 閉式後、今年度初の「オンライン保護者会」も行われました。

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    式典壇上に並べられた3校の校旗

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    入学式を終えて、ザ・シンフォニーホール前で明日への気合を入れる新入生のグループ