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東京ウェディング・ホテル専門学校 国際ホテル科 ホテル業界の課題解決へ卒業研究発表会を実施しました
東京ウェディング・ホテル専門学校は2月3日(水)、千葉県浦安市のヒルトン東京ベイにて、国際ホテル科2年生による「卒業研究発表会」を実施しました。
卒業研究発表会の目的は、今後のホテル業界のニーズと照合して、「即戦力の要素(マネジメントの視点、問題解決力、企画提案力、プレゼンテーション力)を兼ね備えた人材」になるためと定め、授業・発表を通して業界ニーズに応えられる人材養成を目指します。
卒業研究は2020年9月から開始しました。
学生たちは2年間の学校での学びや、インターンシップ、就職活動などを通してホテル業界の課題を考えてきました。その課題に対して、学生たちが自分達にできることは何かをさらに考え、企業様に向けてプレゼンテーションをするという形式を取りました。
研究を始めた段階では、ホテル業界は「人手不足」であることを問題として捉え、その対策に向けて研究を始めました。
昨年11月18日(水)には、『Our Future ~人とITで繋ぐおもてなし~』をテーマとし、企業へ向けて中間発表を行いました。コロナ禍でさらに普及しているITを駆使し、QRコードも用いたホテルでのサービスを提案。またITだけでは、ホテルにとって大切な、温もりのあるサービスが薄れてしまう可能性があるため、人が提供するサービスとして、アメニティの提案も行いました。
企業から頂いた「ホテル業界は本当に人手不足なのか?」という課題
中間発表会は本校第二校舎にて、ヒルトン東京ベイ様、ポジティブドリームパーソンズ様を審査員としてお招きして行いました。
発表をお聞きいただいた企業からのフィードバックで「ホテル業界は本当に人手不足なのか?」「学生自身が本当に提案したいこと、伝えたいことは何?」という問いかけをいただき、再度自分達の研究内容と向き合い、さらに研究を深めていくことになりました。
そして迎えた卒業研究発表会本番。コロナウイルスの感染拡大防止対策を万全に行い、審査員としてヒルトン東京ベイ様、ポジティブドリームパーソンズ様、土田雅彦学校長、発表者の内定先である東武ホテルマネジメント様、講師の先生方、国際ホテル科1年生を招き、これまでの集大成となる発表を行いました。
発表内容は、中間発表会で審査員からフィードバックいただいた、ホテル業界は本当に人手不足なのか?という問題点から、「人手不足であるかのように見せかけているのではないか?」という考えにたどり着き、その問題の解決策と、新しいアイデアを発表しました。
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研究、発表することの難しさを知りました
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審査員の土田学校長のフィードバック -
質疑応答も活発に行われました
新しいアイデア「チルドレンバトラー」を提案しました!
◎チルドレンバトラー(お子様専属の客室係)◎
せっかくホテルに来たのに、子供のお世話で大変・・・
少しでもいいからゆっくりできる時間がほしい・・・
ご飯をゆっくり食べたい・・・
そんな親御様の願いを叶えるプランを提案しました!
また、人手不足を感じさせないサービスの一環として、QRコードで席の予約や料理の注文をしておけば業務の短縮につながり、その軽減した時間を使い、子育て経験のある方を指導者とし、若手の従業員のスキルアップに繋がるチルドレンバトラーを実現させます。
大人にとってはホテルに宿泊してくださったときだけでもお子様を預けて、疲れをとっていただき、またあのホテルに宿泊したいと思っていただけます。
お子様には非日常のバトラーサービスで細やかな心づかい、しぐさや動きなどを記憶してもらい、いつかそんなバトラーのような大人になりたいと憧れの存在になります。
ホテル業務をIT化することで従業員の業務量を減らし、今まで行っていた業務を新たなおもてなしのカタチとして、チルドレンバトラーを提案しました。
以上が新しい提案です。お越しいただいた審査員からは、人出不足の課題から、「人出不足に感じさせてしまっているのでは?」という問題解決に取り組む姿勢について評価いただき、実際にチルドレンバトラーをやってみたいというお声もいただきました。
学生達はこの研究を通して、自ら考えることの大切さ、問題解決の方法、プレゼンテーションで人に伝える難しさなど、多くの学びを得ました。就職するホテル業界はコロナ禍で打撃を受けていますが、これまでのやり方にこだわらず、新しい社会で変革していける力を発揮してほしいと思っています。
(東京ウェディング・ホテル専門学校 教務キャリアセンター部 大松 晶野)