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滋慶学園グループ美容分野5校の学生が競うコンテスト、4拠点をつなぎオンラインで『Belle époque LIVE 2020』として開催!
滋慶学園グループの美容、ファッションを学ぶ学生たちが現場力教育の成果を発揮する「ベルエポックコンテスト(通称ベルコン)」が2006年から開催されてきました。
参加校は美容・ファッション分野の学科を持つ、ベルエポック美容専門学校、札幌ベルエポック美容専門学校、福岡ベルエポック美容専門学校、京都医健専門学校の5校。コロナ禍の今年は、例年のように東京に一堂に会してのコンテストではなく、新たなチャレンジとして、原宿(東京)、札幌、福岡、京都の4拠点をオンラインでつなぎ競技を行う新しいスタイルのコンテスト『Belle èpoque LIVE 2020』を11月10日(火)に開催しました。競技の模様はYouTube Liveで、「プレゼンテーション・表彰チャンネル」と「施術配信チャンネル」に分けてライブ配信されました。
部門は、エステティシャン部門、ファッション部門、ネイリスト部門、ビューティアドバイザー部門、ブライダルへアメイク部門、ヘアメイク部門、ヘアスタイリスト部門の7部門です。東京の拠点となったベルエポック美容専門学校(原宿)の第2校舎には、東京地区2校の選手が集まりました。プレゼンテーション会場のベルホールから、イベントの司会進行の配信も行われました。
午前10時の開式後、競技はエステティシャン部門のプレゼンテーションからスタートしました。東京地区の学生はステージに立ってプレゼンテーションを行い、ステージ奥に設置された巨大モニターには、各拠点からのプレゼンテーションの様子が映し出されます。東京地区の審査員の方々は、ホールでプレゼンテーションを審査しました。また、すべての拠点で同時刻にスタートした各競技もオンライン、ビデオなどによる工夫がなされ、各地拠点や企業にいらっしゃる審査員にモニターを通して審査いただきました。審査員からは「このコロナ禍の状況でこのようなコンテストが行われて、オンラインとオフラインが融合した形というのがすごく新しくて、この環境が素晴らしいと感じました」、「今回初めて画面を通して審査をするという体験をさせていただきました。実際に見るよりも、タッチアップなどの細かい部分も見させていただいて、確認しながら審査できたと思っています」という声が聞かれ、オンラインでの美容コンテストという新しいスタイルの可能性が感じられました。
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プレゼンテーションと表彰式が行われた東京のベルエポック美容専門学校のベルホール -
モニターで各拠点の実技を審査する審査員
午前の部のエステティシャン部門、ファッション部門、ネイリスト部門、ビューティアドバイザー部門、午後の部のブライダルへアメイク部門、ヘアメイク部門、ヘアスタイリスト部門の最後に、審査結果が発表され、表彰式が行われました。受賞者が発表されると、各拠点に歓声が響きました。呆然とする受賞者や、涙を流してモデルと喜びを分かち合う姿もありました。入学前からベルコンに出場することを目指す学生もいるほど、大きな目標となるコンテスト。モニター越しであっても、喜びや悔しさ、そして出場者の情熱がダイレクトに伝わってきました。この経験を糧に、それぞれの業界で活躍してほしいと思います。
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ヘアスタイリストの実技競技の様子
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東京にいる審査員から他拠点にいる受賞者に、画面越しに表彰状を渡すという新しい表彰式のスタイル
競技内容と結果
【エステティシャン部門】
課題:お客様のお悩みを改善に導く施術の考案
テーマ:女性のボディのお悩み
競技内容:①プレゼンテーション:お客様の状態、施術内容、使用化粧品について
②技術:新規顧客に対するビフォーカウンセリング
エステティックトリートメント
受賞者:
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グランプリ 引地さん
(札幌ベルエポック美容専門学校) -
準グランプリ 片岡さん
(ベルエポック美容専門学校)
総評 審査員:株式会社ニューアート・ヘルス&ビューティー 杉本瑞沙様
皆様、笑顔がすごく素敵でキラキラしていていました。エステには必ずお話や接客はついてくるものなのですが、皆様、一言一言はっきりと話されていて、言葉が素直に伝わってきましたので、そこが皆様のいいところだと率直に感じました。技術の内容も、お客様のご内容をしっかりとヒアリングしたうえでの、それに沿った原因や、お客様を理解したうえでの技術だと感じました。エステの仕事というのは、お客様を笑顔にしたり、特にエステは実際に身体やお肌に触れて、より近い存在で悩みを解決していくものなので、今日皆さんがされたように、隣でヒアリングしたり、それでお客様のお悩みを改善していくことによって、その一瞬だけではなく、お客様の長い人生のなかで寄り添っていける、お客様により価値を感じていただけると思います。今日までの練習は大変だったと思いますが、それは必ず仕事で活きてくるものだと思うので、自信を持って頑張っていただければと思います。
【ファッションアドバイザー部門】
課題:①モデルデータに基づいたトータルコーディネート提案プレゼンテーション
②2020AWトレンドフォト
テーマ:最高の笑顔で個性に溢れた魅力あるビジュアルスタイリスト
競技内容:①トータルコーディネート力+プレゼンテーション(事前モデルシートあり)
②フォト作品審査(3Dフォト展示会場に展示)
受賞者:
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グランプリ 宮崎さん
(札幌ベルエポック美容専門学校) -
準グランプリ 坂上さん
(札幌ベルエポック美容専門学校)
総評 審査員:株式会社エス・グルーヴ 鈴木梨沙様
このコンテストに向けて、きっとたくさんの練習を先生とされたと思います。非常に感動したというのが正直なところです。具体的な内容で申し上げますと、2番の方はマスクまで含めたトータルコーディネート、3番の方はお客様の要望にたくさんお応えするようなご提案、またフォトコンテストもファッション部門では開催されましたが、テーマに沿ったプリンセスのような演出をされていて、ファッションというものは大きな影響力があるものだと改めて感じました。また、出場した方も感じられたのではないかと思いますが、ファッション部門のプレゼンテーション力、非常に素晴らしいと思いました。ファッションを通してお客様のライフスタイルをより美しく綺麗なものにするということ、本当に夢は大きなことです。今度はファッション業界に、学生という立場ではなくご就職いただきまして、さらなる業界の拡大に向けてご尽力いただきたいと思っています。
【ネイリスト部門】
課題:①ジェルアート(ミックスメディアアート)1本
※作品は全5本で仕上げる(4本は事前に作成)
②プレゼンテーション
テーマ:シャイン
競技内容:①チップスタンド(種類は自由)に設定したチップにデザインジェルを施術
②ジェルデザインについてポイントをプレゼンテーションする
受賞者:
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グランプリ 的場さん
(東京ベルエポック美容専門学校) -
準グランプリ 高森さん
(札幌ベルエポック美容専門学校)
総評 審査員:ネイリスト なかやまちえこ様
今までたくさん練習してきて、本当に甲乙がつけがたくて、順位をつけるのが嫌だなと思うくらいレベルが高かったです。皆さん、まだまだ勉強中ということで、よく見ていくとちょっとムラがあったり、この人はすごく3Dが上手、この人はペイントが上手だなと、少しずつ上手なところが違いました。今回はコンテストで順位をつけなくてはいけないものなのでつけさせていただいたのですが、皆さんの作品はすべて素敵で、皆さんのこれからの活躍が楽しみですし、素敵な作品が見られて、私も勉強になりました。皆さん、これからも頑張ってください。
【ビューティアドバイザー部門】
課題:お客様の個性に合わせたメイク
テーマ:これからの時代に指名されるビューティアドバイザー
競技内容:①メイクアップ:目元のメイクを中心に施す
②プレゼンテーション:目元に施したメイク、使用アイテム
③メイクシート作成
受賞者:
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グランプリ 三浦さん
(札幌ベルエポック美容専門学校) -
準グランプリ 堤さん
(福岡ベルエポック美容専門学校)
総評 審査員:株式会社イプサ 島嵜美樹様
まず、ビデオでメイクの技術を見させていただき、先ほどプレゼンテーションを見させていただきました。プレゼンテーションでは、皆さんの表現力に驚きました。と言いますのも、実際に店頭では接客ができない状況、お客様には施しができない状況が続いています。そのため、現場では表現力が大事になってきています。直接お客様にできないながらも、言葉で使い方や、「お客様でしたらこういう風に入れていただくと…」というような説明において、表現力が大事になってきていると感じています。このコロナ禍が今後も続くのかというところで、美容業界でも店頭でのあり方が変わってくると感じています。皆さんの今日の発表を拝見して、とても表現力がよかったので、聞いていて面白かったですし、ワクワクさせていただきました。メイクは女性にとってワクワクするものだと思いますので、表現力を今後も活かして、ご活躍していただきたいと思っています。
【ブライダルヘアメイク部門】
課題:披露宴を想定したブライダルヘアメイク
テーマ:花嫁モデルの魅力を最大限にいかす
競技内容:①披露宴用のブライダルヘア&メイクをモデルに対して行う
②作品について口頭プレゼンテーションを行う
受賞者:
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グランプリ 佐藤さん
(ベルエポック美容専門学校) -
準グランプリ 稗田さん
(福岡ベルエポック美容専門学校)
総評 審査員:有限会社アクロシェ・クールピュール 松本由美子様
ヘアメイクは、ブライダルに関してはいつものお洋服と違って、ボリューム感や顔の出し方、あとは光の映え方というところを、普段のメイクと違うところで考えていかなければいけないと思いますが、今回こうやってZoomで画面を通して見るということを考えると、さらにもうひとつ、「画面を通して見るとどうなるだろう? カメラのなかではどう見えるんだろう?」ということを提案することも、これから先必要なのではないかと思いました。これから、活躍していただけると思いますし、期待しておりますので、頑張ってください。
【ヘアスタイリスト部門】
課題:レディスカット
テーマ:トレンドヘア
制限時間:①カット(35分以内)
②プレゼンテーション(30秒以内
競技内容:制限時間35分以内に、テーマに沿ってモデルとマッチしたヘアデザインにカットスタイリングを行い、それをプレゼンテーションする
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グランプリ 太田さん
(東京ベルエポック美容専門学校) -
準グランプリ 上田さん
(福岡ベルエポック美容専門学校) -
3位 堀さん
(札幌ベルエポック美容専門学校)
総評 審査員:siki.type.Laundry 代表 磯田基徳様
コロナの影響で、私たち美容室も休業していたところがすごく多かったんですが、実は、美容室は政府から休業要請は出ていませんでした。それはなぜかというと、僕ら美容業という仕事は生活において必要な職業だからという発表があったからです。僕らの仕事や、皆さんが目指している美容師という職業は、お客様や人々に与える影響がすごい仕事だと、そういう職業を目指していることを改めて心に留めてほしいと思いました。今回は「トレンドヘア」というテーマでしたが、グランプリを受賞した太田さんがプレゼンテーションですごく素敵な言葉を言っていたと思いました。「トレンドヘア」って何だろうと皆さん考えたと思うんですが、今、世の中にはSNSでのいろいろなトレンドがあって、そのなかで埋もれないためには、トレンドというものを自問自答しながら、日々考えながらクリエーションすることが、僕らも一番大切なことだと思いました。
【ヘアメイクアップアーティスト部門】
課題:自分がイメージするサブテーマを「動くフォトコンテスト」で表現する
テーマ:with(with○○)
競技内容:制限時間内でヘアメイク作品をつくる(感性の表現)
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グランプリ 揚野さん
(京都医健専門学校) -
準グランプリ 髙橋さん
(札幌ベルエポック美容専門学校) -
3位 金子さん
(ベルエポック美容専門学校)
総評 審査員:ヘアメイクアーティスト 計良宏文様
非常に若い感性で、発想力が豊かで、面白い作品が本当に多かったです。完成度もかなり高く、これを一人の人がヘアとメイクを仕上げて完成させたということに対して、審査員の皆さんは感動して見ていました。どれも甲乙つけがたい作品だと思いますが、そのなかで時代性というか、今の皆さんの心の中にある気持ち、社会に対する不満だとか、あるいは発散したい部分、そういうものも見え隠れする作品が非常に多く感じました。これも発表していく場がないとなかなか発信できないと思いますので、どんどん発信していただきながら、これからの時代を築いていってほしいなと思います。皆さんの若い世代の若い力で新しい業界を動かしていくくらいのつもりで、これから社会に出ていってもらいたいと思っています。
特にヘアメイクの業界、ヘアメイクアーティストは一握りの人たちしか活躍ができない場ではあります。強い心、強い気持ちを持って生きていかないと、なかなか勝ち取っていける世界ではないと思います。この機会にすごく集中して頑張った、迷いのない手を、どんどんどんどん作り上げられるものを見て、この人たちはすごく練習してきたんだということが伝わりました。この集中してわかったことを大切に心に刻んで、自信を持って技術を研鑽していってほしいと思います。
『フォトアートコンテスト』
全国の学生からヘアメイクフォトアート・ブライダルフォトアートのテーマに作品を募り、「Belle èpoque LIVE 2020」サイトに掲載した作品をご覧になった方からの投票で順位が決まるコンテストも実施しました。今年は実際に会場で見ているような臨場感で作品を審査いただける、バーチャル空間も用意しました。
【ヘアメイクフォトアート部門】
金賞 川井さん(東京ベルエポック美容専門学校)
銀賞 齋藤さん(東京ベルエポック美容専門学校)
銅賞 越後さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
【ブライダルフォトアート部門】
金賞 関谷さん(東京ベルエポック美容専門学校)
銀賞 古瀬さん(ベルエポック美容専門学校)
銅賞 萩澤さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
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フォトアートコンテストはホームページからの投票で受賞者が決定
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実際に展示会場に足を運んだかのように
フォトアート作品を見られるホームページのバーチャル空間
入賞者コメント
「これを励みに就職活動を頑張りたい」
ヘアスタイリスト部門グランプリ受賞 東京ベルエポック美容専門学校 太田さん
このベルコンに出場したくて、ベルエポック美容専門学校に入学しました。去年、先輩のお手伝いで参加しましたが、賞を何もとれなくて、そのときに「俺がグランプリとるから」と先輩と約束したんです。それが有言実行できたので、本当によかったです。他の出場者はボブやロングでしたが、私は極端に長さを切ってショートスタイルにしました。ショートはミスするとはっきりと出てしまうので慎重に切りました。襟足の馴染み、全体的なバランスがよくとれたと思います。感無量です。これを励みに、就職活動を頑張りたいと思います。
「悔しいですが、、もっと上に行きたいなと思いました」
ヘアメイクアーティスト部門3位入賞 ベルエポック美容専門学校 金子さん
悔しいです。出るからには1位を取りたかった。でも後悔はしていないですし、もっと上に行きたいと思いましたので、社会に出たら頑張ります。目標は、ヘアメイクになる前提で1回サロンに出て経験を積んでから、ヘアメイクさんに弟子入りできたらと思っています。私はクリエイティブが好きなので、もっとクリエイティブな作品を作っていきたいと思います。
■「Belle èpoque LIVE 2020」サイト https://www.belleepoquecontest.com/