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上海健康医学院・上海中医薬大学への遠隔授業を行いました 大阪ハイテクノロジー専門学校

生体機能代行装置学(人工呼吸器)の遠隔授業風景

 大阪ハイテクノロジー専門学校の海外教育提携校である上海健康医学院 臨床工程技術専攻、上海中医薬大学 生物医学工程専攻の学生の皆さんに向け、10月23日から11月13日までそれぞれ13日間に亘り、本校専任教員が4つの専門分野に分かれて、臨床工学技士に関連する4科目のオンライン講義を実施しました。
 
 講義科目は以下の通りです。

①「医用機器安全管理学」:医用機器を扱う際に患者や操作者が危害を被らないように、起こりうる危険性とその安全対策を、機器と設備の安全基準をもとに学習する
②「生体計測装置学」:生体計測の仕組みと測定原理、機器、システムの構成について心電図や脳波計、血圧計などを中心に学習する
③「医用治療機器学」:電気メスやペースメーカーなど治療に関連する医用治療機器の原理や特徴を理解し、操作や管理に必要な知識・技術を学習する
④「生体機能代行装置学(人工呼吸器)」:呼吸に関する解剖生理及び呼吸療法を必要とする病態について学習する

 毎年、中国・上海市にある両大学のキャンパスにて対面講義を実施していますが、今年度はcovidー19(新型コロナウイルス感染症)の影響を受け、対面講義を諦めざるを得ない状況でした。教育提携校の学生だけでなく、本校の教員も中国での講義を楽しみにしていたため、残念な気持ちでいっぱいでしたが、両校のネット環境が整備されたためオンラインにて実施することとなりました。

 講義はZoomを用いて実施しました。本校では5月よりZoomを導入し、講義や会議等で活用しているため、機器の操作やトラブルなどもなくスムーズに対応できました。また、PCとモニターを2台設置し、画面に分割して表示することで中国の教室風景や学生の表情が良く見え、臨場感のある講義を展開することができました。

 今回は遠隔授業であったため、パワーポイントの講義資料だけでなく動画などの資料も準備し、日本の治療機器の状況がイメージできるよう工夫をしました。こうしたことで、現地の学生さんに興味関心を持っていただけたと感じています。
 
 これからも、私達は大阪滋慶学園の教員として上海健康医学院、上海中医薬大学との連携を深め、国際的に活躍できる臨床工学技士としての専門職人材の育成に努めていきたいと思います。

  • 学生たちは熱心に講義を聞いていました

  • 生体計測装置学の講義

  • 大勢の学生が聴講する授業

大阪ハイテクノロジー専門学校 臨床工学技士科 小谷 わか・日妻 晋二・渕脇 栄治)