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【埼玉福祉保育医療専門学校】 日本保育学会会長 汐見稔幸先生によるWEBセミナーを開催しました
埼玉福祉保育医療専門学校は、今年度「社会を育てる学校」をテーマに、学校内外へ向けてウェビナー(WEBによるセミナー)を実施しています。その一環として11月28日(土)、日本保育学会会長の汐見稔幸先生に『少子高齢化の今、なぜ「保育」が大切になってきたのか』をテーマに講演して頂きました。外部の方も含め計171名の参加者が熱心に聞いていました。
講演は「どうして保育が注目されるようになったかご存じでしょうか?」という先生からの問いかけから始まりました。
少子高齢化で子どもは確実に減ります。安易に考えれば保育の機会が減ると考えがちです。
子どもの育ちの仕組みは、社会の文化・経済などの基本的・伝統的な価値観を背景に、家庭の中での育ち⇒地域の中での育ち⇒園や学校での育ちから構成されるという前提がありましたが、地域・家族の在り方の変化から、子どもの育ちの機会を作るのが園の役割になってきました。
そこで、保育士が子どもの環境づくりのプロとして、育ちの場や機会をどのように作っていくのかについて話して頂きました。
当日は学生の他、多くの現場で働く保育士や潜在保育士の方、これから保育士を志す方やその保護者の方々も参加され、これからの保育士の在り方と未来を創造する担い手となる学生たちにとって、とても胸を躍らせる内容でした。
また、保育士科の学生へ「保育所が福祉施設であることを忘れないでください」とのメッセージを頂きました。
経済的・文化的貧困問題、シングルマザーの増加、介護と育児のダブルケアー家族の増加等、子育て支援はそうした状況で必死で生きている保護者への深い共感から始まる、というお話しに、福祉・保育学生も強いやりがいを持てたと感想を残してくれました。
学生も保育士の先生方も、また地域住民の方々まで、深く保育の未来について考えることのできた良い機会となりました。
(埼玉福祉保育医療専門学校 キャリアセンター 村田 和也)