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地域医療を支える人材育成へ 鳥取市長らが参列し「鳥取市医療看護専門学校(仮称)」の地鎮祭行なわれる
2013.10.25
深刻な地域の医療・福祉人材の不足を抱える鳥取市からの誘致を受けて、学校法人大阪滋慶学園は「鳥取市医療看護専門学校(仮称、27年4月開校)」の設立を決定。久々の晴天に恵まれた10月21日(月)、JR鳥取駅前の建設予定地で竹内功・鳥取市長、湯口史章・同市議会議長をはじめとする地元関係者と浮舟総長、橋本常務をはじめとする滋慶学園グループ関係者の総勢60名余りが参列して「地鎮祭」が行われました。
地元要請を受けた学校としては、この春開校した出雲医療看護専門学校に続いての2校目。建設予定地は鳥取県の玄関口、JR鳥取駅の北口前にある県営駐車場跡。広さは約1600平方メートルで、すぐ横に風紋広場や目の前には鳥取銀行本店、鳥取大丸などが居並ぶ駅前の一等地です。
計画によると、校舎は鉄骨造り6階建て、延べ床面積約6100平方メートル。10月22日に着工し、完成は来年5月末の予定。総工費は約13億円で、一部、市と国から助成を受けることになっています。
開設学科は1学年の定員80名の看護学科(3年制)と理学療法士学科(同、40名)、作業療法士学科(同)、そして鳥取県初となる大卒対象の言語聴覚士学科(2年制、40名)の4学科で、初年度募集人員は計200名です。
午後1時から行われたこの日の地鎮祭には、鳥取市の市長・議長のほか、鳥取県の松田佐恵子・福祉保健部長、東部4町の小林昌司・若桜町長、さらに医療界から下田光太郎・鳥取県病院協会東部支部長、経済界から清水昭允・鳥取商工会議所会頭ら、滋慶学園グループからは浮舟総長をはじめ、宮川副理事長、橋本常務らが参列。地元、聖神社宮司による祝詞奏上などの神事のあと、浮舟総長と橋本常務が鍬入れ式を行ないました。
神事のあと、竹内市長が地元を代表してあいさつ。「昨年6月の市議会以来、スピード感あるスケジュールが決まり感謝しています。この専門学校設置は医療福祉関係が力を合わせて邁進しなければならない事業であり、しかも鳥取駅周辺での久々の大型民間投資です。地域のニーズに応えて夢と希望をもたらしてくれる事業として将来への大きな誇りとなるに違いありません。またこの一角は大きく生まれ変わり、地域発展の象徴となるでしょう」と述べました。さらに同市長は「校舎の完成イメージ図を見ましたが、白色を基調にしたスマートなデザインで、正面と側面には校名が掲げられ、この学校の発展が目に見えるようであります。滋慶学園グループの実践的教育によって地域に多くの優秀な人材を送り出していただきたい」と期待を込めました。
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「多くのすばらしい医療人材を」と述べる
竹内鳥取市長 -
「地元の医療に尽くしたい」と浮舟総長
これに対して浮舟総長は「市長をはじめ市議会、町議会の皆様方の情熱に心を動かされてきました。地元のために医療人材を育成するという重責を受け止め、我々もしっかりと応えていかなければなりません。すばらしい場所を提供していただき、素晴らしい校舎が出来るものと思います。医療や福祉は地域に尽くしていくことが大切です。私どもはさらに東京、大阪など全国のネットワークも生かしつつ地元の医療に尽くしていきたいと考えています。ここに建設される仮称鳥取市医療看護専門学校を地域医療人のキャリアパスの拠点として、また地元医療の拠点として機能できるように地元の皆さまと一緒に作り上げてまいりたい」と挨拶しました。
地鎮祭にはNHKをはじめ、大勢の報道陣が取材に訪れ、日本海新聞が「地域医療の在り方を考える契機としたい」と題する社説で地元の期待の大きさを紹介するなど注目ニュースとして大きく取り上げられました。
日本海新聞 2013年10月20日(日)付社説(PDF)
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地鎮祭の会場。奥に見えるのがJR鳥取駅
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工事の無事を祈る
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駅前広場から見る建設予定地