お知らせ
News
「第9回滋慶学園総長杯 柔道大会」開催 『礼』や『義』を学ぶ
2013.10.24
「柔道整復を学ぶ者は現代医学を学ぶと同時に、そのルーツである柔術・柔道、とくにその精神を学ぶことが大切です。この大会を通して、柔道整復師として社会人となる皆さんには『礼』や『義』、そしてチームワーク力を身につけていただきたい」
秋の行楽客で賑わう大阪城公園内の大阪市立修道館。柔道整復師を目指す全国の滋慶学園グループの専門学校8校が参加し、心技体の柔道を競う「第9回滋慶学園総長杯柔道大会」は10月12日(土)、浮舟邦彦・大会会長の開会式あいさつで熱戦の火ぶたが切って落とされました。
今年の大会には、主管校の大阪ハイテクノロジー、東洋医療をはじめ、北海道メディカル・スポーツ、仙台医健、東京メディカル・スポーツ、京都医健、福岡医健と、4月に開校し初出場の名古屋医健スポーツを加えた専門学校8校の男子13チーム、女子10チーム、計161名の選手が参加しました。
会場の修道館は今年50周年。開会式は、地元の大阪ハイテクや東洋医療とともに京都医健の大応援団が見守る中で行われ、161名の選手団と各校監督・コーチ陣を前に近藤雅臣・大会委員長の開会宣言で始まりました。
-
大会会長の浮舟総長があいさつ
-
正面で試合を見つめる柔道界の重鎮の方々
-
大倉選手(大阪ハイテク)が力強く選手宣誓
浮舟総長の大会会長あいさつのあと、大阪府柔道連盟の河﨑武夫会長が「柔道界は厳しい状況下におかれていますが、正常化しつつあります。選手の諸君はそういうことに惑わされず、持てる力を十二分に発揮し悔いのない試合を行っていただきたい」と選手を激励。藤田家将審判長からの諸注意、前年度の優勝杯返還に続き、選手を代表して昨年、女子有段者の部で優勝した大阪ハイテク柔道整復師学科の大倉選手が「日頃の練習の成果を存分に発揮し正々堂々と戦います」と選手宣誓を行いました。
東北復興へパワー 仙台医健Aが女子団体戦を初制覇 男子も3位入賞!
試合は3コートに分かれて、団体戦から始まり、全日本柔道連盟、大阪府柔道連盟、大阪府柔道整復師会など柔道界を始めとする各界の重鎮が見守る中、第一コートでは大阪ハイテクA対仙台医健B、第三コートでは仙台医健A対東洋医療Bの男子、第二コートでは仙台医健B対東洋医療の女子を皮切りに団体戦と有段者と無段者に別れての個人戦が行われ、各コートでは大技、小技が決まるたびに大小の歓声が沸き起こるなど熱戦が繰り広げられました。
約4時間あまりの熱戦の末、男子団体決勝は昨年同様の京都医健のA対B対決となり、京都医健Bが見事、優勝を果たしました。女子団体は仙台医健Aが接戦を制して京都医健Aを破り、初の栄冠に輝きました。仙台医健は男子も3位と健闘。男女そろって気を吐き“東北復活”をアピール、各校選手団や場内から大きな拍手を浴びていました。
また総合優勝は京都医健が5年連続で獲得。もっとも礼節溢れる選手に贈られる審判長特別賞に女子の白幡選手(仙台)、優秀選手に男子は林選手(京都)、女子は佐藤選手(仙台)がそれぞれ選ばれました。
今回初出場の名古屋医健スポーツも健闘。緒戦の北海道メディカル・スポーツ戦は1名欠員のうえ柔道初心者ばかりという陣構えでしたが、総合格闘技や空手の経験者らが活躍、予想をくつがえして勝ち進むと、応援席からやんやの喝采が沸き起こっていました。
期待された2回戦では惜しくも仙台医健Aに敗退。来賓席から身を乗り出して応援していた久保田学校長は「うーん、残念!でも良く頑張ってくれました。これで目標も出来たし、日頃の練習もやる気満々で取りくんでくれるでしょう。柔道整復師へのいい刺激がもらえたと思います」と話していました。
閉会式ではモントリオール五輪金メダリストの二宮和弘九州柔道協会理事長と世界選手権4連覇の藤猪天理大教授から講評が行なわれ、二宮氏は「格闘技は元気一杯やるのが基本。見ごたえのある元気のいい試合が多かった。あとは正しい姿勢で1本をとる柔道をめざしてもらいたい」と述べ、藤猪教授は「男子も頑張ったが、女子はすごいパワーだった。これだけのパワーがあるのだから、勉学にも励んでもらい、いい柔道整復師になって沢山の人を救って欲しい。礼儀は相手に対する思いやりなので、今後も心がけて欲しい」と締めくくりました。
-
金メダリストの目で
二宮九州柔道協会理事長が全体講評 -
総合5連覇の京都医健チーム
-
大阪・京都の大応援団
京都医健 男子団体1,2を独占し総合5連覇
成績は以下の通り。
【総長杯 総合優勝】
京都医健
【男子団体戦】
[優勝]京都医健専門学校Bチーム
[準優勝]京都医健専門学校Aチーム
[第三位]東京メディカル・スポーツ専門学校▽仙台医健専門学校Aチーム
【女子団体戦】
[優勝]仙台医健専門学校Aチーム
[準優勝]京都医健専門学校 Aチーム
[第三位]京都医健専門学校 Bチーム▽北海道メディカル・スポーツ専門学校Aチーム
【優秀選手賞】男子=林(京都医健)▽女子=佐藤(仙台医健)
【審判長特別賞】白幡(仙台医健)
【男子有段者・個人戦】
[優勝]渕上(福岡医健)
[準優勝]島(福岡医健)
[第三位]丸山(福岡医健)▽羽田(東京メディカル・スポーツ)
【男子無段者・個人戦】
《60kg以下級》
[優勝]今田(京都医健)
[準優勝]並河(京都医健)
[第三位]山本(京都医健)▽三上(仙台医健)
《70kg以下級》
[優勝]阿部(仙台医健)
[準優勝]高柳(東京メディカル・スポーツ)
[第三位]熊谷(大阪ハイテク)▽上田(名古屋医健)
《80kg以下級》
[優勝]林(京都医健)
[準優勝]前川(京都医健)
[第三位]久保田(東京メディカル・スポーツ)▽堀江 登志幸(東京メディカルスポーツ)
《80kg超級》
[優勝]安田(京都医健)
[準優勝]塩﨑(京都医健)
[第三位]田中(仙台医健)▽野中(福岡医健)
【女子有段者・個人戦】
[優勝]寺田(京都医健)
[準優勝]山本(北海道メディカル・スポーツ)
[第三位]大倉(大阪ハイテク)▽源五郎丸(福岡医健)
【女子無段者・個人戦】
《57kg以下級》
[優勝]矢野(京都医健)
[準優勝]鳥潟(仙台医健)
[第三位]金野(仙台医健)▽井村(京都医健)
《57kg超級》
[優勝]白幡(仙台医健)
[準優勝]後藤(仙台医健)
[第三位]高橋(仙台医健)▽坂田(京都医健)