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学生と自治会で合同企画『敬老会』の実施
平成30(2018)年より、埼玉福祉・保育専門学校(2020年4月、埼玉福祉保育医療専門学校に校名変更)のあるさいたま市大宮区仲町三丁目自治会と合同企画で『敬老会』を開催しています。
学校のある仲町三丁目では、後期高齢者が20名以上居住し、高齢化が進んでいます。以前、敬老会は他の自治会と共同で開催していましたが、会場が歩いて行くには遠く、内容も演劇や音楽の鑑賞と食事となっており、3、4時間座りっぱなしのため、近年は参加者の減少が顕著でした。
また、災害があった際に高齢者の生命を守るために、町内会単位の交流を深めることが重要との観点から、2018年に仲町三丁目自治会の役員より、敬老会に学生が参加し、学校で開催実施をしたいとの相談があり、学内で検討した結果、介護福祉士科の教育カリキュラムに入れることで実現しました。
令和元(2019)年9月12日(水)の10時から13時に、仲町三丁目自治会と介護福祉士科2年生総合介護ゼミ学生の合同企画で『第2回敬老会』を開催しました。
町内の65歳以上の方30名程が参加し、大宮区役所から区長、健康福祉部長など4名が参加しました。
マジックショーや腹話術の後、学生企画の「切り絵づくり」、「ハンドマッサージ」、「香袋づくり」、「お団子づくり」を4つのブースに分かれて実施しました。
参加者のみなさんが童心に返ったようにわいわい、がやがやとブースを楽しんでいました。その雰囲気のまま、参加者の皆さんと学生が同じテーブルで昼食をとり、年代を超えた交流でいつまでも笑い声のたえない時間を過ごしました。最後は、名残惜しそうに敬老会を終了しました。
大宮区長からは「自治会と学校で企画運営する敬老会は、さいたま市、埼玉県でも画期的な取り組みであり、今後も応援するので是非続けてほしい」と絶賛されました。
また、自治会長からは「学生の皆さんのプロの接し方に驚いた、この町内に学校があって喜ばしい」とのコメントをいただきました。
参加学生からは「実践的な学びができた。自分たちに課題があったが、皆さん喜んでくれたので良かった」という感想や、「本国でも実施したい」という留学生など、前向きな意見が多数出ました。
開催にあたり、自治会役員を授業に招いてグループワークやブレストを実施し、「高齢者は参加型のイベントを望んでいる」、「地元生まれの方が多いので、昔話に花を咲かせたい」など、顧客の声をまとめ、反映した企画やスケジュールを作成したことで、参加者の満足度を高めることができました。
次年度も、地域の課題と学生の現場力を高めることを目標に、参加した皆さんが笑顔になる『敬老会』の開催をめざします。
(埼玉福祉保育医療専門学校 飯塚 洋一)