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企業ブランディング、PRポスター、VRゲーム、CGなど作品がズラリ! OCA大阪デザイン&IT専門学校の卒業進級制作展「WE ARE OCA」が開かれました
OCA大阪デザイン&IT専門学校の第31回卒業・進級制作展「WE ARE OCA 2020」が2月7日(金)と8日(土)、大阪マーチャンダイズマートビル(OMM)で開催されました。AI&ホワイトハッカーの研究発表やVRゲーム、オリジナルCG、プロモーション企画、デザイン、マンガ、アニメ…。企業から学ぶ産学連携教育「企業プロジェクト」を中心に、学生たちが1年間に学んだ成果・作品が多数展示され、大勢の関係者や高校生らでにぎわっていました。
大阪ガスや徳島の桐下駄、スパワールドなど ブランド強化をデザインで!
グラフィックデザイン専攻・イラストレーター専攻3年生は、卒業制作として大阪ガスの課題「YOUTH層に向けたDaigasグループのプロモーション戦略提案」に8ヶ月間取り組み、SNSを活用するなどブランドの認知度向上について検討してきました。会場には「Dai」「ga」「s」の文字をデザインした「ダイちゃん」「ガァちゃん」「スゥちゃん」のマスコットキャラクターを、電気やガスが使用される日常の場面に織り交ぜて印象づけることを柱にしたプロモーション企画など、色んな提案が紹介されていました。
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マスコットキャラを織り交ぜるプロモーション企画
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徳島県の名産・桐下駄のブランディング
徳島県西部総合県民局とは、地域活性化のための産官学連携による問題解決型企業プロジェクトです。県西部の「にし阿波~剣山・吉野川観光圏」の特産品である桐下駄のブランディングがテーマで、地域創生ゼミの学生が、地域活性化サービスなどを行っている株式会社ビジネス・サクセスストーリーの方や地域の方々と連携をして、調査・研究を進めました。
デザイン・イラストを学ぶクリエーター科の1年生は、阪神住建の「スパワールド 世界の大温泉」のPRポスター制作に挑戦。温泉につかるサメのイラストを大きく描き「もうサメ肌とは呼ばせないわ♡」とアピールする愉快な作品が最優秀賞に選ばれました。ネット動画クリエーター専攻の1年生は、天王寺動物園のPR動画制作に取り組んだ作品の数々を展示しました。
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スパワールドのPRポスター
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天王寺動物園の園内紹介のムービー作品
このほか、キヤノンマーケティングジャパンのプレゼンテーション用ポインターの新商品の広告企画や、約1キロメートルも続く大阪の問屋街「船場センタービル」が50周年になるのを記念するPR動画の提案、大阪府民共済の若年層に向けたPR動画の制作など、さまざまなプロジェクトに取り組んだ成果が展示・発表されていました。
また株式会社明治のプロテイン飲料SAVAS(サバス)の商品企画とパッケージ制作は、姉妹校の仙台コミュニケーションアート専門学校、東京デザインテクノロジーセンター専門学校、東京コミュニケーションアート専門学校、NCA名古屋デザイン&テクノロジー専門学校、大阪アニメーションスクール専門学校、福岡デザイン&テクノロジー専門学校の学生も取り組んだテーマです。
東京ゲームショウで話題になったオリジナルゲームも登場
ゲームプログラマー専攻3年の学生たちは、ゲーム開発の株式会社アルファコードとの企業プロジェクトで、VRゲームの制作に取り組みました。学生独自の発想で、オリジナルのゲーム作品を制作するのが課題。審査を経て2019年9月の東京ゲームショウのOCAブースで展示された2つのゲームが、今回も登場しました。
そのうちの「オカミラクル」は、旅館の「女将」と「ミラクル」を合成したタイトルで、ゲーム参加者はモニター画面の前の座布団に座り、女将となってプレイをします。旅館を訪れる客には足元にスリッパをサッと滑らせ、槍を持った妖怪のようなクレーマーが襲って来ると、スリッパを胴体に投げつけて撃退するゲームです。
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クレーマーを撃退するオカミラクル
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ヘルメットを叩いて砲弾を発射するゲーム
もう1つのVRゲームは、VR空間にどんどん出現する敵を倒すシューティングゲーム。砲弾は周囲に現れるドラム缶(実はヘルメット)を叩くと発射され、叩く強さで飛距離が変わります。体の向きを変えながら狙いを定めて、敵を撃退していきます。会場を訪れた高校生グループや家族連れのお客さんたちも、これらの新しいゲームに夢中になっていました。
企業プロジェクトとしては株式会社ニューロンエイジ、株式会社ジュピター、CGCGスタジオ株式会社などとの連携によるゲーム、CGムービーなどが展示されていました。またCG&映像クリエーター専攻の学生による作品集のポートフォリオ・デモリールや、ゲームプログラマー専攻・スーパーゲームクリエーター専攻などの学生が開発したオリジナルゲームにも注目が集まりました。
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ポートフォリオ作品
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オリジナルゲームのコーナー
社会貢献もイラストやキャラクターデザインで!
コミックイラスト・マンガ・アニメーションなどのゾーンでは、大阪府と大阪府教育委員会が推進している「こころの再生」府民運動のイラスト採用作品も展示されていました。社会貢献活動の一環として、この運動にもっと関心をもってもらおうと、親しみやすいデザインのリーフレットとクリアファイルの作成に学生が取り組んだプロジェクトです。
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「こころの再生」府民運動
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採用された「いなみ野学園」のキャラクター
兵庫県いきがい創造協会が運営し、青少年から高齢者までの交流の場となっている生涯学習施設「兵庫県いなみ野学園」が1969年の開設から50周年となるのを記念し、学生たちがシンボルキャラクターを提案しました。応募作品の中から投票により10作品が選ばれ、そのうち3年生の作品1点が採用となっています。この作品を中心に多数の応募作品がパネルで紹介されました。
また、出版社のマンガ編集部の担当の方々に、作品を見て評価・アドバイスをしていただく恒例の「漫画梁山泊」も賑わっていました。
AIクリエーターやホワイトハッカーを目指す学生たちの進級制作も
業界をはじめ各方面から注目されている、OCAのAIクリエーター専攻・ホワイトハッカー専攻は、2019年4月に開設された新専攻。ここで学ぶ学生たちは1年間の集大成として、LINEを活用した天気予報アプリ「お天気コンシェルジュ」と、「ハッカーの歴史のホームページ作成と通信の暗号化」をテーマにした研究成果などをパネル展示。訪れたお客様に熱心に説明をしていました。
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AIクリエイター専攻・ホワイトハッカー専攻のゾーン
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学生たちの研究成果
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プレゼンテーションをした学生たち
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浮舟邦彦総長も見て回られました
ステージでは、創造性に富んだユニークな卒業制作に贈られる滋慶教育科学研究所 奨励賞の審査も行われ、OCAの篠塚正典学校長をはじめ、OCA元学校長で教育顧問の鞍井修一先生、歴史作家で名誉教育顧問の加来耕三先生らが審査員として出席。ノミネートされた徳島県西総合県民局の桐下駄のブランディングや、大阪ガスのプロモーション戦略提案、VRゲームなどの6作品について、学生たちがプレゼンテーションをし、質問に応えていました。8日には浮舟邦彦総長や教育提携校の韓国・啓明文化大学校の朴勝昊総長も会場を訪れ、伊藤大祐副学校長や滋慶COMグループの太田彰運営部長の解説を聞いておられました。
また、e-sports科の学生の進級制作発表会「WE ARE OCA e-sports」は14日(金)と15日(土)に大阪市西区のOCAで開催され、多くの生徒やゲームファンで盛り上がりました。