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大阪府看護教員養成講習会で「多職種連携授業」の取り組みを講演!意義を理解いただきました 大阪保健福祉専門学校
大阪保健福祉専門学校の教員らが12月17日(火)、公益社団法人 大阪府看護協会が看護教員を目指す研修生を対象に大阪府看護協会会館(ナーシングアート大阪、大阪市城東区)で実施した「大阪府看護教員養成講習会」で、講師陣として講演を行ないました。テーマは「『地域包括ケアシステム』を見据えたこれからの看護教育」。講演会を通して、いち早く取り組んできた本校の多職種連携授業の意義について理解をしていただきました。
午前中は豊田百合子副学校長が、研修生の皆さんに「看護は人を幸せにする仕事」と題し、病院・行政・学校・職能団体での自身の経験や、これから必要とされる看護教育について話をしました。午後からは看護学科の益田恵子学科長と介護福祉科の藤原孝之学科長が、本校で実施している、学科を越えて学生同士が学び合う「多職種連携授業」について講演を行いました。
午前と午後で合わせて8時間にわたる講演会となりましたが、受講された42名の研修生からは「医療と福祉の協働の重要さを再認識することができました」「今後、看護師として看護を背負っていく学生を精一杯育てていこうと決意を新たにしました」といった感想をいただき、アンケートでは4点満点中平均3.8点と、好評を博しました。看護教員を志す皆さんに刺激を与えられた1日となりました。
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多職種連携教育についての講演を熱心に聞く研修生の皆さん
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学科を越えてグループワークをする大阪保健福祉の学生たち
看護・福祉・保育といった様々な職種を目指す学科を持つ本校では、多くの職種が連携して一人の患者様に対応することが求められる「チーム医療」が、これからの地域医療のキーワードになるとして早くから着目し、学生同士が学科を越えて共に学ぶ多職種連携教育に取り組んできました。
2014年、全国に先駆けて「看護と介護の連携授業」を開始。看護学科と介護福祉科の2学科による連携授業をはじめました。学校教育では先進的な取り組みとなり、公益財団法人 杉浦記念財団(愛知県)から地域医療振興助成を受けました。さらに2016年には独自にオリジナルテキスト『看護と介護の連携ワークブック』(株式会社滋慶出版/つちや書店発行)を出版。連携授業を受け、現場で活躍する卒業生からも「連携授業で看護師と介護福祉士の考えの違いを学べ、現場でも活かされています」といった声を多数もらっています。
2017年からは姉妹校である大阪医療福祉専門学校の理学療法士学科、作業療法士学科、視能訓練士学科、言語聴覚士学科、診療情報管理士学科といった様々な医療・リハビリ職を目指す学生さんとの連携授業もスタート。
そして2019年12月、ついに本校の昼間課程すべての学科、看護学科・介護福祉科・社会福祉科・保健保育科の連携授業を実施しました。異なる職種を目指す学生同士がグループとなり、それぞれの視点から1人の患者さんの支援について話し合い、ロールプレイやポスター制作・グループ発表をするなど、これからの地域福祉に必要不可欠な学びを行いました。授業を受けた学生からは「職種によって視点が違い、その視点を組み合わせることで患者様により良いケアができると思います。これからも、より多くの視点を学んでいきたいと思いました」といった感想があがりました。
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1人の患者様への多職種での対応をロールプレイ
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本校では学びをポスターにして発表し合いました!
これからも大阪保健福祉専門学校では多職種連携教育に力を入れ、これからの地域医療を担う医療・福祉人材を輩出します!
(大阪保健福祉専門学校 事務局 広報 中嶋 梓)