お知らせ

News

専門職による震災時におけるボランティア支援

熊本地震における大阪JRAT支援チーム

 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震、 2016年4月14日の熊本地震、2018年6月18日大阪府北部地震と、我が国は相次ぐ地震被害を受けています。そのような状況のなか、官民、国内外問わず、多くの人が震災への支援を行っています。

 大阪医療福祉専門学校作業療法士学科専任教員の林辰博氏は、リハビリテーション専門職種である作業療法士として、震災時のボランティア活動に参加しています。また、その経験を生かした、啓蒙、学術活動を継続して行っています。

 東北地方太平洋沖地震では、被害の翌年2012年3月5日(2012年3月9日に南相馬市立総合病院院長副院長から感謝状を受領)、熊本地震では2016年5月11日〜14日、大阪府北部地震では2018年6月21日に作業療法士として専門職ボランティア活動に参加しました。

 活動内容は、避難所を回り、被災者のニード調査、家屋などの環境調査、個別動作指導を実施しています。なお、熊本地震、大阪府北部地震はJRAT(大規模災害リバビリテーション支援関連団体協議会)に登録をして、震災支援を行いました。

 直接的な支援活動に加えて、この活動の経験からの避難時における作業療法士の専門職としての専門的なボランティア活動の知見を活かし、学会発表、論文発表、研修会講師活動を行っています。

 2016年 大阪府作業療法士会の災害対策委員に所属

 2016年 第31回大阪府作業療法学会、学会特別企画「大規模災害時の作業療法の可能性~災害派遣の報告~」にシンポジストとして参加
        
 2017年 第51回日本作業療法学会において口述発表
       「災害支援におけるOTの出来ること―熊本地震災害支援を通じて―」という演題で

 2018年 大阪作業療法ジャーナルに論文掲載
       「作業療法士の出来ること : 熊本地震災害支援を通じて(特集 大規模災害時の作業療法士の可能性)」

 2018年 大阪府作業療法士会の災害対策委員会担当理事就任
 
 啓蒙活動として、2016年に大阪府作業療法士会の災害時支援対策研修に講師として「避難所運営ゲーム:HUG(ハグ)」を実施。尚、HUGについての研修は、本学学生や教員に対して、継続的に実施しています。

  • 熊本地震の被害の様子

  • 南相馬市立総合病院院長・副院長から頂いた感謝状(クリックで拡大)

  • 2016年に行った大阪府作業療法士会の災害時支援対策研修の「避難所運営ゲーム:HUG(ハグ)」の様子。林氏は講師として研修会に参加

(大阪医療福祉専門学校 林 辰博)