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“心技体”の精神を学ぶ令和元年の「第15回滋慶学園総長杯 柔道大会」が大阪北部地震から復興なった道場で開催されました 京都医健が総合優勝11連覇!
2019.05.23
礼に始まり礼に終わる-柔道整復師のルーツである柔道、柔術にその心を学ぶ滋慶学園グループの「第15回 滋慶学園総長杯 柔道大会」が5月18日(土)、緑風香る大阪・吹田市の万博記念公園横にある市立武道館「洗心館」で行なわれました。各校チームが全力を出し切ってぶつかり、男女共に団体戦に優勝するなど活躍した京都医健専門学校が11連覇となる総合優勝の「総長杯」を手にしました。
大会には柔道整復(師)学科をもつ
北海道メディカル・スポーツ専門学校、
仙台医健・スポーツ&こども専門学校
東京メディカル・スポーツ専門学校
名古屋医健スポーツ専門学校
大阪ハイテクノロジー専門学校
東洋医療専門学校
京都医健専門学校
福岡医健・スポーツ専門学校
の8校が参加しました。
会場となった「洗心館」は平成5年(1993年)に出来た荘重な趣のある各種武道の殿堂。運営委員会では昨年秋の大会で使用する予定でしたが、昨年6月の大阪北部地震で被害を受けて休館。きれいに修復されて今年1月から再開したため、JESC(滋慶教育科学研究所)医療教育分科会柔整チームが開催場所に決め、時期も認定実技審査や国家試験の追い込みと重ならないようにと今年は5月の開催としました。大会運営は、東洋医療専門学校を当番校とする運営実行委員会があたりました。
また、会場正面には「心 技 体」の額が掲げられ、大会会長の浮舟邦彦総長やJESCの近藤雅臣所長、柔道界の重鎮や各校学校長らが試合の進行を見守りました。
浮舟総長 “心技体”の精神を心得ていくことが大切
開会式では、JESCの近藤雅臣所長の「年号が変わって第一回の大会です。すばらしい大会にしましょう」との開会宣言に続いて、大会会長の滋慶学園グループ、浮舟邦彦総長が「柔道整復師として医療技術・医学の基礎をしっかりと学ぶことはもちろんですが、そのルーツである柔道の心である“心技体”の精神を心得ていくことも大切です。そして“礼”“技”、チームワークの大切さを心得て素晴しい柔道を展開して下さい」と挨拶を行ないました。
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大会委員長のJESC近藤雅臣所長
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大会会長の浮舟邦彦総長
大会参与や各学校長の先生方が紹介されたあと、大阪府柔道整復師会会長の徳山健司先生から「皆さんは社会に出たとき、プロとして大きな責任があります。それを果たすためには質の向上と倫理観を高めなければなりません。柔道の精神を貫き、礼節を大切にして患者さんや地域の人に真摯に向き合える医療人に成長されることを願っています」とお話をいただきました。
また、世界選手権中量級で4連覇の偉業を達成した審判長の藤猪省三先生からの諸注意のあと、選手を代表して京都医健の伊藤涼子選手が元気よく選手宣誓を行い、4つの会場に分かれて試合が開始されました。
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選手宣誓する伊藤選手
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声援を送る各校の応援団
団体は男女とも京都医健が優勝 男子3位に東洋医療 女子は準優勝に名古屋医健 3位に東洋医療
試合は、三島柔道連盟や箕面学園高等学校、大阪府警などによる審判員の先生方の下、すべて3分間、ゴールデンスコア(延長戦)2分間で行なわれ、京都医健専門学校や東洋医療専門学校などの応援団が観客席から「ファイト!」「ガンバレー」「いけ~」の声援が飛ぶ中、団体戦、個人戦とあちらこちらで熱戦が繰り広げられました。
クライマックスとなった男子団体戦では、準決勝にあがって来た東洋医療専門学校Bを5-0で退けた京都医健専門学校Aと、準決勝で東洋医療専門学校Aを3-1で破った京都医健専門学校Bが決勝で対決。先鋒、次峰と先制され0-2とリードを許した京都医健Aが中堅・居川選手の1本勝ちと不戦勝で2対2に追いつき、さらに大将戦で中野選手(2段、3年)が技ありから押さえ込みに入って1本勝ち、京都医健Aが“兄弟対決”を制しました。東洋医療から優勝を奪還して以来の3連覇でした。
男子団体の3位は準決勝で京都医健Aに敗れた東洋医療Bと、同じく準決勝で京都医健Bに敗れた東洋医療Aでした。女子は名古屋医健Aが奮起し、準決勝で京都医健Bを2-1で破りましたが、決勝では1-2と京都医健Aに及びませんでした。3位は東洋医療Aと京都医健Bでした。
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大阪ハイテクと京都医健Bとの団体1回戦
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大将戦で逆転優勝を決めた京都医健A
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団体決勝で勝ちを宣する審判団
女子団体の決勝戦は、京都医健Aと名古屋医健Aが対決。京都医健Aは負傷のため大将を欠いていましたが、先鋒・森田選手が押さえ込み、中堅・小形選手が大外刈りでそれぞれ1本勝ちし、2-1で名古屋医健Aを下して、京都医健チームとして2連覇を果たしました。
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女子団体決勝で攻める京都医健の選手
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女子決勝戦を終えて会場に向って一礼
個人戦 男子全階級で京都勢が優勝 女子は軽量級の伊藤2連覇 有段者は福岡の簡牛
個人戦は、男子軽量級で京都医健の松岡寛潤選手(初段)が合わせ業で1本を取って優勝。中量級は京都医健の居川翔選手(初段)、重量級は京都医健の中原純尉選手(初段)が、また男子有段者の部では京都医健1年生の西村達選手がそれぞれ優勝しました。
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男子無段者軽量級 決勝戦
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男子無段者重量級 決勝戦
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男子有段者 決勝戦
女子軽量級は、選手宣誓した京都医健の伊藤涼子選手(初段)が見事な優勝で2連覇を達成、中量級は京都医健の小形美羽選手(初段)、女子有段者の部は、福岡医健の簡牛志帆選手がそれぞれ優勝しました。
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女子無段者軽量級 決勝戦
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女子無段者中量級 決勝戦
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女子有段者決勝戦
優秀選手に居川、小形 審判長特別賞に荒井、井川
優秀選手賞には、団体戦決勝戦で見事な大外刈りで1本をとり、個人戦の中量級で優勝した京都医健の居川翔選手(初段)と、団体優勝に貢献し、個人戦中量級で優勝した小形美羽選手(初段)が選ばれました。柔道精神をよく理解しマナーの優れた学校・選手に贈られる審判長特別賞には、東洋医療専門学校の荒井竜哉選手と、東京メディカル・スポーツ専門学校の井川葉月選手が選ばれました。
元五輪金メダリストの二宮先生が講評、吉田常務理事が閉会宣言
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講評を行なう二宮和弘先生
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閉会宣言を行なう吉田常務理事
閉会式で各級優勝選手らに浮舟邦彦総長から総長杯をはじめ、各賞が贈られたあと、モントリオールオリンピックの金メダリストで九州柔道協会理事長の大会参与、二宮和弘先生が講評を行いました。圧勝した京都医健以外の各チームの奮闘を促したあと、「今日は若々しく元気のある試合をされていて、それが一番肝心だと思います。先日の全日本柔道選手権に行きましたが、真っ直ぐに正しく組んで1本をとる柔道をしていました。皆さんも力まかせの柔道ではなく、技で1本をとる柔道を目指して欲しいと思います」と、日本柔道界がめざす柔道への思いを述べて頂きました。
最後に、JESC医療教育分科会柔整チーム委員長の吉田常務理事が運営にあたった東洋医療専門学校の先生方に感謝の拍手を贈ったあと、選手や関係者へのねぎらいの言葉をかけて閉会宣言を行ないました。
喜びの京都医健チーム
また、大会の終了後、総長杯カップを抱えて仲間と喜びを分かち合っていた京都医健チームのキャプテン、熊橋充紀選手(2段、2年)は、「総長杯を取れたのは、チーム全員が11連覇に向けて一致団結して練習してこれたからだと思います。12連覇に向けて頑張っていきます」と、総合優勝11連覇の喜びを噛み締めながら、力強く話していました。
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柔道マナーの素晴しさを認められて審判長特別賞を贈られたTMSの井川選手
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あと片づけを手伝ってくれる高校生の皆さん
【成績】
〈総合優勝〉
京都医健専門学校(11連覇)
〈男子 団体の部〉
優 勝…京都医健専門学校A
準優勝…京都医健専門学校B
3 位…東洋医療専門学校A
3 位…東洋医療専門学校B
〈女子 団体の部〉
優 勝…京都医健専門学校A
準優勝…名古屋医健スポーツ専門学校A
3 位…京都医健専門学校B
3 位…東洋医療専門学校A
優秀選手賞
男子…居川 翔(京都医健専門学校)
女子…小形 美羽(京都医健専門学校)
審判長特別賞
男子=荒井 竜哉(東洋医療専門学校)
女子=井川 葉月(東京メディカル・スポーツ専門学校)
〈男子 無段者個人戦〉
[軽量級]
優 勝…松岡(京都医健専門学校)
準優勝…真田(京都医健専門学校)
3 位…本多(東洋医療専門学校)
3 位…細川(名古屋医健専門学校)
[中量級]
優 勝…居川(京都医健専門学校)
準優勝…井領(東京メディカル・スポーツ専門学校)
3 位…上辻(京都医健専門学校)
3 位…江本(大阪ハイテクノロジー専門学校)
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[重量級]
優 勝…中原(京都医健専門学校)
準優勝…山本(京都医健専門学校)
3 位…三上(福岡医健・スポーツ専門学校)
3 位…鳩崎(名古屋医健専門学校)
〈女子 無段者個人戦〉
[軽量級]
優 勝…伊藤(京都医健専門学校)
準優勝…井川(東京メディカル・スポーツ専門学校)
3 位…寺川(京都医健専門学校)
3 位…七枝(名古屋医健スポーツ専門学校)
[中量級]
優 勝…小形(京都医健専門学校)
準優勝…藤井(京都医健専門学校)
3 位…榎浪(京都医健専門学校)
3 位…山中(東洋医療専門学校)
〈男子 有段者個人戦〉
優 勝…西村(京都医健専門学校)
準優勝…熊橋(京都医健専門学校)
3 位…中野(京都医健専門学校)
3 位…深井(京都医健専門学校)
〈女子 有段者個人戦〉
優 勝…簡牛(福岡医健・スポーツ専門学校)
準優勝…中川(名古屋医健スポーツ専門学校)
3 位…保田(東洋医療専門学校)
3 位…児玉(福岡医健・スポーツ専門学校)
【謝意】
なお、大会の会場係として英真学園高等学校柔道部、箕面学園高等学校柔道部の皆様にもご協力をいただいきました。御礼申し上げます。