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【卒業式】 「飛翔」~新たな旅立ち2019~ 大阪医療技術学園・大阪医療福祉・大阪医療看護3校の合同卒業式が行なわれました

大阪医療技術学園、大阪医療福祉、大阪医療看護3校の卒業式。代表が謝辞と医療職としての決意を述べました

「初代学生会会長を務めることが出来て、ここで出会い、苦楽を共にした友人は私の宝物です。3年間に学んだ沢山のことを糧に、ひとり一人に向き合い、その方の描く未来に寄り添える作業療法士になるよう日々努力してまいります」
(大阪医療福祉専門学校 作業療法士学科 石本遥菜さん)

「外出先で急に倒れた人を助けた看護師の両親を見て看護師になりたいとこの学校に入学しました。病院実習では患者さんの思いや価値観を捉え、その人らしい生活を送れる看護の大切さを学びました。かつて両親が背中で見せてくれたように適切な判断力で人々を助けることができる看護師が目標です」
(大阪医療看護専門学校 看護学科 武田美里さん)

「毎日片道2時間かけて通勤し母子家庭を支え、いつも優しく見守ってくれたお母さんが私にしてくれたように、思いを伝えられない患者さんの心に寄り添えるような言語聴覚士になりたいです。そして娘として、孫として、妹として家族に少しずつ恩を返していきます」
(大阪医療技術学園専門学校 言語聴覚士学科 金潤惠さん)

 学校法人大阪滋慶学園の大阪医療技術学園専門学校と大阪医療福祉専門学校、大阪医療看護専門学校3校の平成最後の卒業式が3月11日(月)、大阪市中央区のホテルニューオータニ大阪で行なわれました。テーマは「飛翔」~新たな旅立ち2019~。朝方の雨が上がる中、各校の代表3名が謝辞と新たな決意を述べるとともに、産業界と密接に連携した教育プログラムとして特別に文科省が認定する「職業実践専門課程」修了者を大勢含む、3校642人の新たな卒業生、専攻科修了生が、多くの先輩たちが待つ医療、福祉の業界のプロとして、飛び立っていきました。

橋本学校長告辞 「患者さんからの感謝の言葉をエネルギーに」

  • 告辞を行なう橋本学校長

  • 各校総代に卒業証書と専門士称号が授与されました

 3校の学校長を代表して、大阪医療福祉専門学校の橋本勝信学校長が告辞を行ないました。橋本学校長は、「卒業生の皆さんが働くヘルスケアの分野は、日本社会が最も必要としている分野です」と述べ、今後、AIなど新たな技術の導入によって大きく変わる可能性を示唆し、そうした中で医療と福祉の連携が求められていると指摘しました。そして、「多くの患者さんや高齢者の方々から感謝される仕事です。ぜひその感謝の言葉をエネルギーに変えて前進してください」と述べ、はなむけにウォルト・ディズニーの「好奇心はいつだって新しい道を教えてくれる」という言葉を贈りました。

 次いで、各校の総代に選ばれた大阪医療技術学園専門学校の榎麻瑚さん(医療秘書・情報学科)と大阪医療福祉専門学校の澁谷綾芽さん(診療情報管理士学科)、大阪医療看護専門学校の須藤麗子さん(看護学科)の3人に、橋本学校長から卒業証書と専門士称号が贈られました。

浮舟総長祝辞 「プロは仕事を通して成長してゆくのです」

0044職業人としての心構えを伝える浮舟総長

 学校法人を代表して、理事長を務める滋慶学園グループの浮舟邦彦総長が祝辞を述べました。浮舟総長は「入学式のときとは見違えるようなしっかりとした素晴しいお顔をしておられます」と卒業生を見回した後、「これからはキャリアを開発し、キャリアアップして真のプロとして成長していかなければなりません。プロが成長していくためには一つの原則があるように思います。プロは仕事を通して成長していくということです」と述べ、これからの職場を大切にし、果敢に仕事に取り組んで欲しいと訴えられました。さらに、「学ぶ習慣や良い生活習慣を持続してほしい、“気づき”を大切にして欲しいと思います」と、社会人、職業人として大切な心構えを熱く伝えました。

皆勤賞が111人、精勤賞が108人に贈られました

  • 土屋八千代学校長から皆勤賞を贈られる卒業生

  • 浮舟総長から理事長賞を贈られる卒業生

  • 卒業研究が認められ日刊工業新聞社賞を贈られる卒業生

  • 卒業研究が認められフジサンケイビジネスアイ賞を贈られる卒業生

 各賞の授賞式が行われ、優秀な成績を残した卒業生の皆さんに、理事長賞や校長賞、大阪府知事賞、大阪府専修学校各種学校連合会賞が贈られました。また、優秀な卒業研究を行なった大阪医療技術学園専門学校医療心理科チーム(「読字記憶に与える音読・黙読及び色彩の効果」の研究)や大阪医療福祉専門学校言語聴覚士学科チーム(「INREALアプローチと場面設定により自発表出が増加した症例」研究)など各チームに、滋慶教育科学研究所(JESC)奨励賞や日刊工業新聞社賞、フジサンケイビジネスアイ賞などが贈られました。このほか、産学連携に貢献した卒業生の皆さんに、医療秘書教育全国協議会会長賞をはじめ、各学会や業界団体の会長賞が贈られました。

 また、学びへの姿勢を重視する大阪滋慶学園が、雨の日や多少の心身の不調にも関わらず強い意志の下、一日も休むことなく登校し知識・技術を修得した卒業生に贈る「皆勤賞」として111人、「精勤賞」として108人がそれぞれ表彰され、会場からひときわ大きな拍手を浴びました。

海外提携校のポートランド・コミュニティカレッジと上海中医薬大学からご祝辞

祝辞を頂くポートランド・コミュニティカレッジのストーン学科長

 海外提携校の、米国オレゴン州最大の教育機関であるポートランド・コミュニティカレッジ眼科技術者学科学科長のアデリーン・ストーン様と、中国トップクラスの医大である上海市の上海中医薬大学附属龍華病院病院長の肖臻様がそれぞれ祝辞を述べてくださいました。
ストーン学科長は大阪滋慶学園とポートランド・コミュニティカレッジとの長年に亘る交流の意義を評価したうえで、「皆様は粘り強く努力を続けてこられました。皆様がこれから進む足跡はこの国とこの国の人々の幸せにつながるでしょう。皆様は日本の未来を担う医療職者なのです」と卒業生に激励の言葉を贈っていただきました。

上海中医薬大学附属病院の肖病院長

 中国トップクラスの上海中医薬大学の附属病院として1250床をもち昨年度の外来患者数383万人という龍華病院の肖病院長は、大阪滋慶学園との20年間に亘る交流に触れた後、「健康で一日も早く保健、医療、福祉の事業を支える素晴しい人材となってください。そして、人類の健康に貢献するなかで、自分にとっての幸せと楽しさを見つけて下さい」と、卒業生を激励していただきました。

 来賓のご紹介や海外を含めて各方面から頂いた多数の祝電の中から一部が披露されました。

3校の代表が謝辞

 卒業生を代表して、大阪医療技術学園専門学校言語聴覚士学科の金潤惠さんと大阪医療福祉専門学校作業療法士学科の石本遥菜さん、大阪医療看護専門学校看護学科の武田美里さんの3人が、これからの決意を込めて謝辞を述べました。

 保護者への花束が贈呈され、姉妹校の大阪スクールオブミュージック専門学校のゴスペルアンサンブルとともに出席者全員で祝歌として「ひまわりの約束」を元気一杯歌い上げました。このあと、卒業生の皆さんは同ホテルでの謝恩会に出席、友達や先生方との別れを惜しんでいました。

 またこの日、最後の保護者会が行なわれ、国家試験の受験状況や就職状況などの説明が行われ、保護者代表のお父様から学校への感謝の言葉が伝えられました。

  • 最後の保護者会が行なわれました