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大阪府の私学教育功労者表彰 大阪医療福祉専門学校メディカル・トレーナー部顧問の菊地淳先生がいただきました!
学生たちとともに、中学校・高等学校の運動部の活動をサポートしている大阪医療福祉専門学校メディカル・トレーナー部の顧問、菊地淳先生が大阪府教育長から大阪府私学教育功労者表彰をいただきました。理学療法士として、スポーツ障害の予防啓発に取り組んできたことが評価されたものです。2013年のメディカル・トレーナー部の創設以来、学生たちと一緒に続けてきた学外での活動は120回以上にのぼり、それが認められた成果ともいえます。
菊地先生の指導のもと、本校で実施している「高校運動部のマネージャー対象トレーナー講習会」は、東京オリンピック・パラリンピック競技組織委員会認証「東京2020応援プログラム」に認定されました。トレーナーや講習会を通じたボランティア活動は近畿一円におよび、一部の中学・高校の保健体育の授業にも広がっています。
菊地先生は大学を卒業後、大阪市内の病院で事務職として勤務した後、キャリアアップのために本校の理学療法士学科夜間部に入学しました。働きながら理学療法士の資格を取得し、卒業後は病院のリハビリテーション科に異動。2013年から母校、大阪医療福祉専門学校の理学療法士学科の専任教員をつとめています。
メディカル・トレーナー部を立ち上げたのは、「病院のリハビリテーションの臨床で、青少年のスポーツ傷害の現状を目の当たりにしてきたことが、1つのきっかけになりました」と言います。
例えば少年野球の選手は中学から硬式にかわるうえ、多投することもしばしば。成長期の肘の軟骨が壊死する病気で、リハビリに回ってくる選手が後を絶たないそうです。また高校野球の選手は、早朝や放課後の夜遅くまで練習を重ねて慢性的な疲労がある中、無理をすることで肩や肘を傷めて受診する選手が多く、「大人の骨」になっている部分が損傷していて手術が必要なケースもありました。
そのような選手たちを1日に20人前後担当し、それが毎日続くという状況でした。野球以外にもサッカーや剣道、バレーボール、バスケットボールなど多くの若いアスリートのリハビリに携わる中で、青少年のスポーツに共通する問題に気づいたそうです。選手の指導者、父母も含め、ケガの知識が不足していること、自己の体力の限界まで練習をしていることです。
こうした経験から「成長期のアスリートの傷害予防」の必要性を実感。本校の教員になってから専門職業教育の一環としてこの問題に取り組み、学生とともに実践する活動をはじめました。
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大阪府立香里丘高校の野球部のメディカル・サポート
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サポートをしているピアニストのSho Asanoさんが訪問
最近では、市民マラソンなどのスポーツ大会、地域のスポーツ少年団、さらには激しいライブ活動を行っている気鋭のミュージシャンのためのトレーナー活動、コンディショニングも行っています。菊地先生は今回の表彰について、「理学療法士として、学生とともに社会貢献活動を行ったことが評価され、たいへん光栄です。これにおごることなく、学校教育に邁進してまいります」と話しています。
※滋慶学園ニュース「メディカル・トレーナー部 120回を超える活動を通し スポーツでのケガや障害を予防」
https://www.jikeigroup.net/news/20181126_23095.html
※大阪府教育庁「平成30年度 教育文化週間大阪府私学教育功労者表彰 表彰 式について」
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=32750