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柔道整復師のルーツを学ぶ[第14回滋慶学園総長杯 柔道大会」 京都医健が総合優勝10連覇に輝きました
2018.10.23
柔道整復のルーツ、柔術・柔道の精神を学ぼう―。全国の滋慶学園グループ8校の柔道整復師学科の学生たちが、日頃の鍛錬の成果を発揮する「第14回滋慶学園総長杯 柔道大会」が10月13(土)、大阪城公園の大阪市立修道館で開催されました。男子団体・女子団体はいずれも、終始圧倒的な強さを見せていた京都医健専門学校同士の決勝戦となり、総合優勝の総長杯は昨年に続き、京都医健専門学校が獲得。10連覇を達成しました。
この大会は、柔道整復師学科で学ぶ学生たちが一堂に集い、医療従事者として医学・医療の知識と技術を理解し身につけるだけはなく、その基本である柔道の精神、「心」「技」「体」を学び、その模範的な形を体得しようとの趣旨で、滋慶教育科学研究所(JESC)の主宰のもと、毎年開催されています。今年の主管校である東洋医療専門学校 柔道整復師学科の岩崎英明学科長をはじめ、各校の実行委員らが協力して運営にあたりました。
参加校は以下の8校です。
北海道メディカル・スポーツ専門学校(北海道恵庭市)
仙台医健・スポーツ&こども専門学校(宮城県仙台市)
東京メディカル・スポーツ専門学校(東京都江戸川区)
名古屋医健スポーツ専門学校(名古屋市中区)
京都医健専門学校(京都市中京区)
大阪ハイテクノロジー専門学校(大阪市淀川区)
東洋医療専門学校(大阪市淀川区)
福岡医健・スポーツ専門学校(福岡市博多区)
大会委員長であるJESCの近藤雅臣所長の開会宣言に続き、大会会長の浮舟邦彦・滋慶学園グループ総長が、「医療従事者として必要な技術・知識はもちろん、柔道整復のルーツである柔道・柔術の精神、『心』『技』『体』、そして『礼』『義』を、しっかりと学んでほしいと思います。チームで目的に到達するためのチームワークの大切さも併せて学んでいただき、正々堂々と戦ってください」と挨拶しました。
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開会宣言をするJESCの近藤所長
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「柔道・柔術の精神を学んでほしい」と語る浮舟総長
大会参与で大阪府柔道整復師会の徳山健司会長が祝辞を述べ、「柔道整復師の業界で今年から制度改革がはじまりました。質の向上はもちろん高い倫理観が求められています。国家資格を取って業界に出たときに、患者と真摯に向き合うことが、これまで以上に重要になってきます。滋慶学園グループの建学の精神はキャリア教育にあると聞いています。社会人としてモラルとコンプライアンスを重視し、社会貢献ができる人材として成長していただきたいと思います」と語りました。
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徳山会長は「患者と真摯に向き合うことが大事」と指摘しました
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総長杯やトロフィー
京都医健女子 3年ぶり6度目の団体優勝 男子は団体2連覇
大会には約80名の学生が参加し、熱い戦いを繰り広げました。男子団体戦は決勝に勝ちあがった京都医健専門学校A、Bの対戦となり、昨年に続いて京都医健Aが優勝。試合後はお互いの健闘を称えあっていました。
女子団体決勝も昨年3位だった京都医健専門学校のA、Bチームがぶつかり、京都医健Bが優勝。昨年優勝の仙台医健・スポーツ&こども専門学校と昨年準優勝の名古屋医健スポーツ専門学校は3位にとどまりました。女子団体で京都医健は3年ぶり6度目の優勝に輝きました。
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女子団体決勝も京都医健専門学校チーム同士がぶつかりました
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大技をぶつけあう男子団体の戦い
個人戦でも京都医健専門学校の選手が男女5階級を制しました。また男子80kg超級では、東京メディカル・スポーツ専門学校の本間育幸選手(3年、初段)が堂々の2連覇を果たしました。
総合優勝10連覇を達成した京都医健専門学校のメンバーは総長杯をかかえながら、満面の笑みをたたえていました。
最優秀選手には男子団体戦と総合優勝に貢献した京都医健のキャプテン、中野慎也選手(3年、初段)が選ばれ、女子は、同じく京都医健の小形美羽選手(2年、初段)が選ばれました。また柔道の精神をよく理解しマナーの優れた選手に贈られる審判長特別賞には、やはり京都医健の田村剛選手(3年、初段)と、福岡医健・スポーツ専門学校の佐藤晋選手(3年、初段)が選ばれました。
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審判長特別賞の佐藤晋選手(左)と田村剛選手
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最優秀選手賞に選ばれた中野慎也選手(左)と小形美羽選手
総合優勝に輝いた京都医健のキャプテン、中野選手は「絶対に総合優勝を取り、10連覇を果たすという気持ちで試合にのぞみました。去年、男子は団体優勝できたけれど女子は3位。今年は、みんなで『男子団体も女子団体も、決勝は京都医健同士で戦おう』と誓い合いました。目標が達成できて嬉しいです」と話していました。
「技の応酬で見応えある試合」「足技をもう少し練習を!」
閉会式では、モントリオール五輪金メダリストで大会参与の九州柔道協会、二宮和弘理事長から「若者らしい技の応酬で見応えのある試合でした。練習を重ねた結果が試合に表れます。今後、ぜひ打倒・京都医健に向けて頑張っていただきたいと思います。姿勢を正して、1本を取る技を身につけることが大事です。皆さんの更なる精進を期待します」と講評がありました。
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「更なる精進を」と語る二宮理事長
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藤猪塾長は「格闘技を見せてもらった」と講評
また、柔道の世界選手権でかつて4連覇を達成した大会参与の柔道藤猪塾、藤猪省太(ふじい・しょうぞう)塾長は「選手の皆さんも応援の学生さんも礼儀正しく振舞い、内容的には格闘技を見せてもらったという印象です。大技はたくさんありましたが、足技をもう少し練習すれば、もっと幅が広がるのではないか、と思いました」とアドバイスを頂きました。
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閉会宣言をする宮川副理事長
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京都医健の選手と学生たちの記念のショット
最後に、大会副委員長の滋慶学園グループ、宮川藤一郎副理事長が閉会宣言。「練習の成果を発揮した素晴らしい大会となりました。今後、立派な柔道整復師としての知識習得はもとより、『心』『技』『体』を学び、さらに精進されることを祈念します」と語り、関係各方面への謝辞を述べて終了しました。
【成績】
総合優勝
京都医健専門学校
男子 団体の部
優 勝…京都医健専門学校A
準優勝…京都医健専門学校B
3 位…東京メディカル・スポーツ専門学校
3 位…東洋医療専門学校
女子 団体の部
優 勝…京都医健専門学校B
準優勝…京都医健専門学校A
3 位…名古屋医健スポーツ専門学校
3 位…仙台医健・スポーツ&こども専門学校
優秀選手賞
男子…中野 慎也(京都医健専門学校)
女子…小形 美羽(京都医健専門学校)
審判長特別賞
田村 剛(京都医健専門学校)
佐藤 晋(福岡医健・スポーツ専門学校)
男子 無段者個人戦
(60kg以下級)
優 勝…田村 剛(京都医健専門学校)
準優勝…細川 英臣(名古屋医健スポーツ専門学校)
3 位…斉藤 悠斗(仙台医健・スポーツ&こども専門学校)
3 位…大場 慎介(名古屋医健スポーツ専門学校)
(70kg以下級)
優 勝…松岡 寛潤(京都医健専門学校)
準優勝…鈴木 哲平(京都医健専門学校)
3 位…森 勇人(東京メディカル・スポーツ専門学校)
3 位…竹内瞭燿(東京メディカル・スポーツ専門学校)
(80kg以下級)
優 勝…中野 慎也(京都医健専門学校)
準優勝…金原 透真(名古屋医健スポーツ専門学校)
3 位…木村 綜馬(京都医健専門学校)
3 位…仲谷 建太郎(大阪ハイテクノロジー専門学校)
(80kg超級)
優 勝…本間 育幸(東京メディカル・スポーツ専門学校)
準優勝…吉永 龍大(東京メディカル・スポーツ専門学校)
3 位…山田 祐輔(京都医健専門学校)
3 位…村井 洸大(大阪ハイテクノロジー専門学校)
女子 無段者個人戦
(49kg以下級)
優 勝…伊藤涼子(京都医健専門学校)
準優勝…西村香那(京都医健専門学校)
3 位…富永亜美(京都医健専門学校)
3 位…新 未来(京都医健専門学校)
(49kg超級)
優 勝…川島 江利加(京都医健専門学校)
準優勝…森田 沙織(京都医健専門学校)
3 位…古城 静華(京都医健専門学校)
3 位…白川 美月(京都医健専門学校)
男子 有段者個人戦
優 勝…佐藤晋(福岡医健・スポーツ専門学校)
準優勝…荒嶽将(福岡医健・スポーツ専門学校)
3 位…波夛野 麟(京都医健専門学校)
3 位…飛渡 友祐(東洋医療専門学校)
女子 有段者個人戦
優 勝…高橋 春賀(東京メディカル・スポーツ専門学校)
準優勝…脇坂 千明(東洋医療専門学校)
3 位…保田 凪(東洋医療専門学校)
3 位…大石 寧宛 福岡医健・スポーツ専門学校
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