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韓国啓明文化大学と連携協定を結んで10年 10回目の教員研修が行なわれました
2018.07.10
2008年に提携を結んで以来、韓国・啓明文化大学の先生方を滋慶学園グループに受け入れて行なってきた教員研修が7月4日(水)、大阪保健福祉専門学校で行なわれました。本部国際センターが受け入れ窓口になって行なっているもので、今年で10年目10回目の教員研修となりました。啓明文化大学の一行は、団長の保健学部、尹泰雲教授と生活体育学部の河俊鎬教授の2人の教授をはじめ、社会福祉相談科や生活音楽学部、ファッション学部、幼児教育科、看護学科、ホテル航空外食観光学部、ビューティーコーディネーション学部の9人の教授、副教授、助教授の先生方。今回は、姉妹校の韓国啓明大学校の名誉教育博士号をもつ浮舟邦彦総長をはじめ、滋慶学園グループの4人の講師が、日本の専門学校の特色や滋慶学園グループの教育システムなどについて、特別講義を行ないました。
啓明文化大学はソウル近郊の大邱市にある4年制の啓明大学校に併設されたカレッジ。工業系や人文社会系、自然科学系など計21学科を有し、約5,500人の学生が学んでいます。滋慶学園グループとは、2008年に学生の留学や教職員の交流、教材・カリキュラムの作成に関する協力などを含む教育提携協定を結びました。2013年1月には、浮舟総長が啓明大学校の申一熙総長から名誉教育博士号を贈られています。
来年ISPO世界大会を迎える神戸医療福祉三田校などを見学
一行は7月3日(水)に来日し、来年にISPO(国際義肢装具協会、本部ベルギー)の世界大会を迎えるISPOカテゴリー1の神戸医療福祉専門学校三田校を見学したほか、4日朝からOCA大阪デザイン&IT専門学校や大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)、放送芸術学院専門学校、午後からは新大阪にある大阪ハイテクノロジー専門学校、大阪保健福祉専門学校の各校を見学、専門学校で行なう授業などについて研修を受けました。
浮舟総長が啓明文化大学の教授ら先生方に職業人教育について講演》
午後3時からは、座学研修が大阪保健福祉専門学校13階の会議室で行なわれ、浮舟総長が「滋慶学園グループが展開する職業人教育」のテーマで約1時間の講演を行なったほか、韓国から留学生157名を受け入れている滋慶国際交流COMの木村容子副部長が「外国人留学生に対する学習指導、生活指導」について、またOCA大阪デザイン&IT専門学校の伊藤大祐教務部長がキャリア教育の基礎が固まらないと専門教育は身に付かないといった内容の「キャリア教育と学生サポート」について、滋慶EAST国際教育センターの高山昌司代表が滋慶学園グループの第一専門職への就職を重視する就職システムなど「学生の就職サポート」について、それぞれ各種資料を見せながら講演を行ないました。通訳は本部国際センター韓国事務所の鄭恩周代表が担当しました。
講演で浮舟総長は、35カ国から約1500人の留学生を受け入れていることを紹介するとともに、「専門学校の卒業生は世界のどこの国の人とも一緒に仕事を出来ないとダメだと思っています」と述べ、滋慶学園グループで学び、主体性が芽生えて前に踏み出した各国からの留学生を映像で紹介。国内でもグループの高等専修学校には、多くの不登校生だった学生が学んでおり、音楽やダンスなど好きなことに出合って、自らを大きく変革していく姿を紹介。啓明文化大学の先生方は、大きくうなづきながら聴いておられました。
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講師を務める滋慶国際交流COMの木村副部長
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OCA大阪デザイン&IT専門学校の伊藤先生
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滋慶EAST国際センターの高山代表
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滋慶学園グループ国際センターの渡辺英緒エグゼクティブディレクター
両校の先生方の間で活発な質疑応答が行なわれました
講義の合間には、啓明文化大学の先生方から、「卒業後に大学や大学院にいきたいという学生はいますか」とか、「大学と専門学校では就職や待遇に差はありますか」、「留学生に特有の目立った問題は何ですか」といった質問が次々と出ました。
滋慶学園の先生方からは、「研究職につきたいというような子がたまに大学に編入しますが、むしろ大学を出た人が資格を取りたいからと専門学校で学び重ねる人の方が多いですね。本学園で学ぶ学生の約3割が大卒を含む社会人です」、「就職率は専門学校の方がいいですし、待遇も修業年限の差で多少の違いはあるかもしれませんが、ケースバイケースです。ゲーム会社やデザイン会社に就職した卒業生で大学の卒業生よりも高い初任給をもらっている人もいます」、「留学生だからと言う問題よりも、現代の若者に特有の問題だと思います」と、それぞれの質問に回答が行われました。
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このあと、大阪市福島区にあるレストラン「Duce Mix Kitchen」で浮舟総長主催の歓迎夕食会が開催され、竹本雅信常務による両校の発展を祈念した乾杯のあいさつのあと、美味しい料理に舌鼓を打ちながら、しばし歓談しました。また席上、浮舟総長から一人ひとりの先生方に研修の修了証書が手渡されました。