滋慶学園グループの国家試験系学科の平成２９年度国家試験結果がこのほど、「国家試験対策センター」（稲岡隆輔センター長）によってまとめられました。今回、制度の変更に伴い、介護福祉士科をもつ大阪保健福祉専門学校や埼玉福祉・保育専門学校など４校８学科の２１４人が初めて受験するなど、グループ全体の新卒受験者数は５，７９５人。理学療法士や臨床工学技士など受験生の多い学科の全国平均が昨年よりも落ちていることもあって、グループ平均合格率は８７．５％と昨年（８９．１％）をわずかに下回りました。

東洋医療の歯科技工は合格１００％２７年連続　また記録を伸ばす

　同センターのまとめによると、各校の学科ごとでは全国平均を上回る所は多く、合格率１００％を達成した学科は昨年より学校数で３校、学科数で１学科増えて２０校３１学科となりました。なかでも東洋医療専門学校の歯科技工士学科（昼間３年制）は１００％連続記録を１つ伸ばし、２７年連続の１００％合格の“偉業”をつなぎました。このほか、神戸医療福祉専門学校三田校の救急救命士科（昼間２年制）が９年連続、新東京歯科技工士学校の歯科技工士科Ⅱ部（夜間３年制）が５年連続と、それぞれ記録を更新しています。

今年も「社会福祉資格に強い滋慶学園」を印象づけました

　全国平均を１０％超上回って好成績を残した学科も昨年より７学科多い２０学科となりました。とりわけ例年全国平均の合格率が低く最難関試験といわれる「社会福祉士」で、京都医健専門学校の社会福祉科（夜間１年制）が全国平均を３８．２ポイント上回る９７．６％をマークしたほか、東京福祉専門学校の社会福祉士一般養成科の昼間１年制と夜間１年制が、それぞれ全国平均を３０ポイント以上も上回るなど、社会福祉士で７学科、精神保健福祉士で２学科が全国平均を大きく上回る成績を残し、“社会福祉資格に強い滋慶学園”を改めて印象づけました。

大学と比べても好成績を記録

　さらに同センターでは同じ地区内にある大学との成績比較も行なっており、社会福祉士（昼間４年制）の分野で、東京福祉専門学校、大阪医療福祉専門学校、大阪保健福祉専門学校の３校平均でそれぞれの地域にある大学のトータルの平均合格率を大きく上回りました。このほか、看護師分野は３年制ながら４年制の大学に引けをとらない成績を残したのをはじめ、一部の学科をのぞいて、９分野で大学を上回る好成績を残しました。

浮舟総長が国試対策研修会で優秀校を表彰！

　国家試験対策センターでは６月２３日（土）の福岡地区を皮切りに全国５ヶ所で開催する国家試験対策研修会で１００％合格を達成した学科と全国平均を大きく上回った優秀学科を表彰することにしています。２３日に行なわれた福岡地区研修会では、合格１００％を達成した福岡医健・スポーツ専門学校の歯科衛生士科（昼間３年制）に浮舟総長から直接、表彰状が贈られました。

　国家試験対策センターではグループの国試系学生１万５千人が利用する受験対策ツール『Ｊ－ＷＥＢ』モバイル版をリニューアルし、いつでもどこでも簡単に活用できるように改良。アクティブラーニングツール『ｊＣｌｉｃｋｅｒ』も含めて７つのコンテンツをさらに充実させて合格率アップを図っていきます。
　既卒の再受験者を支援する『国家試験リスタートセンター』も、全員合格をめざして、さらにきめ細かな対応をとっていく方針です。

□１００％合格を達成した学科と敢闘賞を獲得し表彰される学科は次の通りです。

100%達成学科

敢闘賞受賞学科