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滋慶学園グループのスペシャリスト先生が高校へ”出前授業” 大阪府教委との連携で職業に関する多様な学びの機会を提供します
2018.06.22
大阪府立高校などを対象にした、滋慶学園グループの2018年度の“出前授業”がはじまりました。大阪府教育委員会との連携協定に基づく企画で、医療・福祉・スポーツ・動物飼育・デザイン・アニメーション・音楽・ダンス・映像・美容・製菓・ブライダル…と、さまざまな職業で求められる専門教育の入門編が高等学校の教室で体験できます。「職業人教育を通して社会に貢献する」をミッションにしている滋慶学園グループならではのプログラム。すでに府立北千里高校、府立成城高校などで“出前授業”を行っています。是非多くの高校でご利用ください。 > 出前授業のご案内
電話の応対は学校の“顔”になります
大阪府立北千里高等学校 & 大阪医療技術学園専門学校
大阪府立北千里高校では5月15日(火)、若手の先生方を対象にした電話の応対と名刺交換のマナー講座が行われました。大阪医療技術学園専門学校の非常勤講師で、ビジネスマナー講師・ブライダルMCの石山千恵子先生が、実践的な指導をしました。
「マナーがきちんとしていると、保護者の信頼はもちろん、外部の方の評価を高めることにもつながります。電話の応対も学校の“顔”になるのです」とマナーの意義について講義。電話はかけたほうから切るのが基本で、相手が大切な人や目上の人の場合は相手が切るのを待つ。先方のミスで電話が切れた場合でも、こちらからかける…。そんな学校では習わないマナーについてもレクチャーしました。
電話をかけて自分の名前を名乗るときは、必ず「私、○○学校の○○です」と所属を言います。相手が不在で「いつお戻りになられますか?」と聞くのは二重敬語になるので使わない。相手の名前を尋ねるときの「お名前ちょうだいできますか?」もマナー違反…。ともすれば、言ってしまいそうな言葉遣いを正してくれました。
また、かかってきた電話を受けるときに「もしもし、○○です」と言うのもアウト。「もしもし」の語源は「申す申す」なので、「お電話ありがとうございます」か「お早うございます」と言いましょう、と石山先生はアドバイスしました。
そのあとは、名刺交換の練習です。名刺入れの上に置いて名刺を渡すこと、テーブルを挟まずに横に出て名刺交換すること、万一名刺がなくなったときは「申し訳ございません。いま持ち合わせがありません」と言って、後日必ず送ること…などを学びました。
西山兆子校長は、「民間企業と違い高校で新任の教員がマナーを学ぶことはありませんが、学校のスタンダードを民間にあわせることで学校の信頼をより高めたいと思い、マナー講座をお願いしました。今回はたいへん勉強になったと思います」とおっしゃていました。
面接のとき、第一声がとても大事です
大阪府立成城高等学校・定時制 & 大阪医療技術学園専門学校
大阪府立成城高等学校・定時制課程では5月17日(木)、大阪医療技術学園専門学校の教務副部長、松田貴文先生が社会人として身につけておきたいマナーについて授業を行い、3年生が参加しました。電話の応対の基本は、新任の挨拶で学校に電話をかけ、担当者を呼び出してもらうという設定で、3人1組になって練習をしました。
挨拶のため学校に電話をかけると、相手は学校名と名前を名乗ります。こちらが「○○と申します。いつもお世話になっております」と応えると、相手は「○○様でございますね。お世話になっております」と応対。「すみません。○○様はいらっしゃいますでしょうか?」と呼び出すと、「○○ですね、かしこまりました。本日はどのようなご用件でしょうか?」…という流れで、しばらくして担当者が電話口に出てきて話をするという設定です。3人で役割を順番にまわしながら、繰り返し練習をして身につけました。
そのあと、松田先生が、「社会人になったら必ず必要になります」という名刺交換のやり方について練習。最後は面接のポイントです。
松田先生は「就職試験で面接はとても大切だし、進学でも面接が必要な場合があります」として、「第一声がとても大事。明るく元気な第一印象によって面接官の好感度が左右されるからです」とアドバイスしました。また言葉をとりつくろうのではなく、「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえるよう、人と人とのコミュニケーションを大切にして面接にのぞむよう説きました。
●電話応対と名刺交換の資料はこちら(word形式)
定時制課程の先生からは「外部の先生の話は生徒の反応がぜんぜん違う。もう1コマ授業をしてもらえたら良かった」という声もきかれました。
府立成城高校・定時制課程では、昨年12月に大阪キャリナリー製菓調理専門学校の出前授業を実施。イタリアンの調理体験をしており、今回が2回目の出前授業になりました。
前を向いて、背筋を伸ばして、『いらっしゃいませ!!』
大阪府立豊中支援学校高等部 & 大阪保健福祉専門学校
大阪府立豊中支援学校では6月5日(火)、大阪保健福祉専門学校の教務副部長、吉﨑歌葉子先生が、高等部2年の生徒を対象に接客マナーについての授業をおこないました。
お辞儀には曲げる角度で15°、30°、45°の3通りがありますが、吉﨑先生はこのうち一般によく使う30°のお辞儀の仕方について指導。首を曲げずに必ず腰から曲げるように意識すること、そのために目線を真下ではなく、少し遠くの床に向けること―などといった基本の姿勢を教えました。生徒に実際にお辞儀をしてもらい、一人ひとりの姿勢をチェックしていました。
「自分も気持ちがいいし、相手にも気持ちよく思ってもらえるでしょ。それがマナーです」と吉﨑先生。美しい歩き方についても、実際に生徒に歩かせながら指導しました。「はい!真正面を見て、腕を振って歩きます。自信をもって、前を向いて、背筋を伸ばして!」と良く通る大きな声で言うと、生徒は本当にシャンとしました。
お客様が店に入ってきたときの対応は、まず生徒に答えを出してもらい、「そうです!そうです、『いらっしゃいませ!』と笑顔で言って、そして礼をします。このとき目を大きく開け、口も横に大きく開けるとはっきりした笑顔になります」と説明しました。また、お客様が店を出るときの言葉と態度を生徒に示してもらったうえで、「ありがとうございました!」の「あ」をはっきり意識して発音することが大切だとアドバイス。ともすれば「りがとうございました」に聞こえるそうです。
生徒たちには「ご注文はお決まりになりましたか?」「お客さま、お荷物をお預かりいたします」などの接客の言葉と態度についても学んでもらいました。このあと2人1組になって、お客様に野菜を売るという設定で接客の練習をしました。大人が聞いても役に立つ講座だったと思います。