お知らせ

News

滋慶学園グループ最大のEAST15校合同入学式 両国国技館で挙行

両国国技館で行われたEAST15校合同入学式

 2018年4月13日(金)に両国国技館(東京・墨田区)で、医療、福祉・保育・保健、スポーツ、バイオテクノロジー、美容、ウェディング、食の6分野の仕事を目指す、東京と埼玉にあるEASTグループ15校の入学式が行われました。この日入学したのは、真新しいスーツに身を包んだ、15カ国256名の海外からの留学生を含む3,546名。お祝いに駆けつけた来賓、講師、そして保護者で、大きな国技館が満席となり、各地区で行われた滋慶学園グループの入学式のなかで、最大の入学式となりました。

EASTグループ15校
東京医薬専門学校
東京福祉専門学校
東京スポーツ・レクリエーション専門学校
東京メディカル・スポーツ専門学校
東京ベルエポック美容専門学校
専門学校東京ウェディングカレッジ
東京バイオテクノロジー専門学校
ベルエポック美容専門学校
日本医歯薬専門学校
新東京歯科技工士学校
新東京歯科衛生士学校
赤堀製菓専門学校
埼玉福祉・保育専門学校
埼玉ベルエポック製菓調理専門学校

「4つの視点を意識して職業人としてのキャリア構築を」 青木学校長式辞

埼玉福祉・保育専門学校、埼玉ベルエポック製菓調理専門学校 青木学校長

 式典は、グループ校である東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のゴスペルアンサンブルの先導による国歌斉唱で始まり、続いて滋慶学園グループ総長で学校法人滋慶学園理事長の浮舟邦彦総長、学校法人東京滋慶学園 中村道雄理事長、そして入学式を迎えた15校の学校長が紹介されました。この15校を代表して、埼玉福祉・保育専門学校、埼玉ベルエポック製菓調理専門学校の青木猛正学校長が式辞を述べました。
「今この時から毎日の実習や授業に意欲的に取り組み、知識や技能をしっかりと身につけてください。その先には職業人としてのキャリアが構築されます。皆さんが選択した人生のステージ、これから先の長い人生。次の大きな課題は自分のキャリアをどう作り上げるかです。そのためには4つの視点が必要となります。第一に『人や社会との関わりをしっかりと持ってください』。積極的に協力、協同し、積極的に社会を形成することが求められます。第二に『自分自身をしっかり見つめてください』。自分の良さを生かし、社会生活のなかで自分を高める意識が必要です。第三に『毎日の生活のなかで生じる課題にしっかりと向き合ってください』。その課題を分析し、解決のために計画を立てて取り組むことが自分自身を成長させます。第四に『自分の立場や役割と関連づけながら、自分の生き方を捉えてください』。自分の将来を考え常に改善考える意志と行動が求められます。常にこの4つの視点を意識しながら、職業人としてのキャリアを構築されることを期待しています」。

海外からも新入生を歓迎「来賓紹介」

  この入学式には国内外から多くの来賓が列席しました。SOMPOケア株式会社、SONPOケアネクスト株式会社 代表取締役社長 遠藤健様、国立国際医療研究センター研究所 鈴木春巳様、ネパールオリンピック委員会会長 ジバン ラム スレスタ様など、授業や特別講義、インターンシップ、実習等で連携いただいている業界の皆様と、海外研修等を通じて国際交流を図っている海外提携校などから届いたお祝いメッセージの映像が会場に流れました。

 この日は新入生を祝うべく、多くの来賓に列席いただきました。スタンフォード大学フーバー研究所教授 西鋭夫先生、湖西大学(韓国) 経営学博士 宋姈優先生、海外教育提携校であるオーストラリア クイーンズランド大学 アルバート・プレグリアスコ様、ハリウッドで活躍されているヘアメイクアーティスト カオリ・ナラ・ターナー様など海外から駆けつけていただいた来賓が紹介されました。

  • 式典は国会斉唱で始まりました

  • フランス「WELLA」アートディレクター ジャン・ミッッシェル・ファレトラ氏からメッセージ

  • 日本人で初めて米国エミー賞を受賞したカオリ・ナラ・ターナー先生。新入生に特別講義を実施

「目標、目的をもって始めることの大切さ」浮舟総長祝辞

祝辞を述べる滋慶学園グループ 浮舟総長

 式典の前半最後に、滋慶学園グループの浮舟総長が祝辞を述べました。そのなかで「皆さんの思いや夢を目標・目的に変えていかなければなりません。まずは卒業時点にどんな自分を見出すのか、そこを目標に学びをスタートしてください」と、アメリカの大リーグで活躍する投打二刀流の大谷選手の高校時代を例に『目的をもって始めることの大切さ』を説きました。「卒業時点において“即戦力”としての知識、技術を身につけることが必要です。そのためには基本をしっかり身につけることが大切です。産学連携の卒業研究や進級制作に果敢にチャレンジしながら、学びの習慣を身につけてください。そして業界で必要な身構え、気構え、心構えを身につけていただきたい。笑顔で挨拶することの大切さ、今日の入学式のように礼に始まり礼に終わることの大切さ。どうか良い生活習慣を身につけてください」と、今日から始まる、将来のキャリアップのための基礎を作る本学での日々を「お一人お一人をサポートしていきます!」と締めくくりました。

産学連携、人間的成長、国際人としての基礎
3つのカリキュラムポリシーを卒業生・在校生がプレゼンテーション

進行をする卒業生の伊藤さん

 第1回目の授業として位置付けている入学式では、卒業生、在校生がプレゼンテーションを行います。ここからは、東京ウェディングカレッジを卒業し、ウェディングプランナーとして活躍している卒業生、伊藤聖奈さんが進行しました。

【産学連携プログラム】
 『インターンシップ』は学校で学んだ知識・技術を現場で実践するプログラムです。東京バイオテクノロジー専門学校の星さんは「技術に対する自信とその場に応じた判断力は、インターンシップでの学びがあったからこそ身につきました。学校と現場での学びを力に変え、ともに成長していきましょう」と、新たに開発された医薬品の作業を調べる研究所での『インターンシップ』の経験をプレゼンテーションしました。

 次に、在校生が体験している『最新の学び』を埼玉福祉・保育専門学校の冨永さんと木村さんがプレゼンテーションしました。木村さんの肩には「ボディシェアリングロボット NIN NIN」。このロボットで離れたところにいる人の身体機能をシェアできるというもので、たとえば、目の不自由な人の買いものを足の不自由な人がサポートできます。「身体機能をシェアすることは、人と人との新たなつながりを生みます。私は支援する側、される側という概念を超えて、多様な人が活躍できる社会づくりをしたいです」と、新たな取り組みで変化する学びについて紹介しました。

 続いて、東京福祉専門学校の菊地さんが施設訪問で得た学びをプレゼンテーションしました。認知症の方も暮らすサービス付き高齢者住宅に閉鎖的なイメージを持っていたという菊地さんが目にしたのは、入居者が店番をする駄菓子屋と、リビングで遊ぶ子供たち。「認知症の方が駄菓子屋店長という役割を担うことで『介護される人』ではなく『地域に貢献する人』になる。これが誰もが活躍する社会作りのために求められる視点ではないか。私は地域の生活を豊かにする介護福祉士を目指します」と、現場を経験することの大切さを伝えました。

  • 東京バイオの星さん

  • 左から 埼玉福祉・保育の冨永さんと木村さん

  • 東京福祉の菊地さん

【人間的成長】
 ステージ上ではスポーツトレーナーがバーベル等でのトレーニング風景を披露するなか、東京スポーツ・レクリエーション専門学校の西尾さんは、サッカー選手のトレーニングサポートを行っている『学内実習』を紹介し、「何を求めているのかを理解して、選手にトレーニングしてもらうことの大切さを学びました。選手と一緒にチームの勝利を喜び合えるトレーナーを目指してがんばりましょう」と新入生に呼びかけました。

 続いて、東京メディカル・スポーツ専門学校の久保さんが登壇しました。目指す理学療法士は、患者さんが日常生活に戻れるように、ともに痛みや動作の改善を測る仕事。「実技授業では、自分が相手の立場になってリハビリを受けることを体験し、理学療法士が笑顔で接してくれることでどんなに安心できるか気づきました」と、毎日の授業の大切さを伝えました。

 次に、新東京歯科技工士学校の桂さんが『東京スポーツ・レクリエーション専門学校のサッカー選手のマウスガードを作るプロジェクト』を紹介し、「最初は上手くいきませんでしたが、課題を見つけたときに、どう向き合って解決していくのかを学びました」と、桂さん。このマウスガードはプロスポーツの世界にも広がってきています。「2020年 東京オリンピック・パラリンピックに向けて、選手をともに支えていきましょう」と新入生に呼びかけました。

  • TSRの学生たちによるパフォーマンス

  • 左からTMS久保さん、TSR 西尾さん、新東京 桂さん

  • 実技授業を映像で紹介

【国際人としての基礎プログラム】
 イタリアでの『海外実学研修』を経験し、「イタリアと日本のお菓子作りや食文化の違い、それぞれの国が持つ素晴らしさを学び、視野が広がりました」とパティシエを目指す埼玉ベルエポック製菓調理専門学校 志賀さん。そして、その経験を応用し、日本の良さを伝えるオリジナルスイーツ作りを学生たちがステージで披露しました。
 3つのチームに分かれ、手際よく仕上がっていくスイーツ。繊細な作業をする手元も会場の大きなモニターに映し出され、新入生は食い入るように見つめています。そして埼玉ベルエポック製菓調理専門学校による「SAKURAのウェディングケーキ」、東京ベルエポック製菓調理専門学校による「ビエスモンテ(アメ細工)」で名前はイタリア語で桜という意味の「チリエージョ」、赤堀製菓専門学校による大きな「SAKURAのマカロンタワー」の3つの美しいスイーツが完成しました。

 在校生から新入生には、先輩たちが名月製菓と一緒に作った日本の良さを世界に伝える「SAKURA」スイーツの詰め合わせが配られ、新入生たちは大喜びでした。

  • 埼玉ベルエポッック製菓・調理 志賀さん

  • 3つのスイーツが完成

  • 先輩からのサプライズプレゼント「SAKURA」の焼き菓子

 一転、ステージ上にはモデルと学生が登場し、ヘアメイクの施術がスタートしまいた。『国際教育』として世界の美容技術や文化、ファッションを学ぶなか、東京ベルエポック美容専門学校の山崎さんは「日本の文化や伝統の素晴らしさ実感しました」と話し、続いて「日々学んでいる日本の高い美容技術を使って『COOL JAPAN』を表現していきます」と、ここからは式典会場がショーの会場に。

 施術が終わったモデルがランウェイから中央ステージまでウォーキング。海外でも注目されている人気のアニメのコスプレやゴスロリなどのメイクやファッション、『KAWAII』の発信地・原宿ファッションに合わせたヘアメイク、日本の伝統・和装のモデルがポーンジングします。さらに海外でも人気の日本のアイドル文化、学生が作ったアイドルがステージに登場すると、会場はひときわ華やかに。客席のあちこちからもモデルが登場し、大いに盛り上がりました。そして、ベルエポック美容専門学校のあびるさんが「僕たちは日本のファッション、美容カルチャーの最先端、東京で美容を学んでいます。これから日本はもちろん、世界の流行の取り入れて世界に発信できるプロを一緒に目指しましょう!」と呼びかけました。

 プレゼンテーションの最後に、進行役を務めた卒業生の伊藤さんが「私は在学中の経験や学びから、ウェディングプランナーになることが入学前よりも楽しみになり、ワクワクしながら学校生活を送っていました。そして、社会人になった今、働くことが楽しくて、毎日が充実しています。皆さんもこれから始まる学校生活、思いっきり楽しんでください」と言うと、新入生はさらに目を輝かせていました。

  • 東京ベル美容 山崎さん

  • モデルウォーキング

  • 『COOL JAPAN』で華やぐステージ

 ここでサプライズがありました。進路決定にあたりその決断を支えてくれた家族や高等学校の先生、友人などから、新入生全員に手紙が届いていることが司会から告げられました。そして一斉に座席の下から封筒を取り出す新入生たち。驚きながらも手紙を読み、感動して涙を流す女子学生も見られました。

「小林さんに出会えてよかったと思われる介護福祉士になります」
新入生宣誓の言葉 埼玉福祉・保育 小林さん

国技館のステージで堂々と新入生宣誓をする埼玉福祉・保育専門学校 小林さん

 式典の最後に、埼玉福祉・保育専門学校の小林亜美さんが、新入生を代表して宣誓の言葉を述べました。小学校3年から高校3年までサッカーに打ち込んでいた小林さんは、高校卒業後は大学に進学してサッカーの技術を磨こうと決意していました。しかし、最後の選手権大会で膝に大怪我を負い1年間はサッカーができないという診断を医師から下されます。自分が何をすればよいのか、何をやりたいのかがわからなくなってしまったときに、お母様から介護福祉士の話を聞いたそうです。「介護福祉士は目の前の人を幸せにする、やりがいのある仕事だと強く感じ、介護福祉士になりたいという思いが強くなっていきました。いろいろと調べるなかで、埼玉福祉・保育専門学校の介護福祉科 スポーツリハビリ専攻では、スポーツと福祉について学べることを知り、ここでスポーツについて触れることができる、またスポーツがやりたいという強い思いで、膝の手術を乗り越えて気持ちも自然と前向きになれました。将来は利用者さんから『小林さんに出会えてよかった』と思ってもらえる介護福祉士になることをここに誓います」と、力強く宣言しました。

  • 2階席まで満席の両国国技館

  • 式典終了後に行われた第1回目の保護者会で挨拶する中村理事長

  • 国技館の前でクラスメイトと記念撮影する新入生たち