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ザ・シンフォニーホールで入学式典と“最初の授業” 学校法人新歯会東洋医療学園の3校
学校法人新歯会東洋医療学園の専門学校3校による「平成30年度 合同入学式」が4月10日(火)、大阪市北区のザ・シンフォニーホールで行なわれました。滋慶学園グループの発祥校である新大阪歯科技工士専門学校をはじめ、新大阪歯科衛生士専門学校、東洋医療専門学校の新入生と多数のご来賓、保護者の方々が1700名収容のホールを埋め、“入学式は最初の授業”という滋慶学園グループの考え方に則って、一回目の講義が行なわれました。
まず司会から災害時の避難誘導などについて注意を聞いた後、大阪スクールオブミュージック専門学校のゴスペルアンサンブルに先導されて国歌を斉唱。新入生全員が起立する中、代表の東洋医療専門学校・柔道整復師学科の倉本まなさんに太田宗夫学校長から入学許可証が手渡されました。
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入学セレモニーを行なう太田学校長と新入生代表の倉本さん
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作田学校長の訓辞
作田学校長 「皆さんは将来、一条の光を世にさす役割を果たす」
3校の学校長を代表して、新大阪歯科技工士専門学校の作田守学校長が訓辞を述べました。同学校長は「皆さんは医療職を目指すというはっきりとした目標を持って入学しました。いずれも患者さんを生命の危機や疼痛、臓器の機能不全などから救う尊い職業です。きっと将来、一条の光を世の中にさす役割を果たすことになると思います。世界には学びたくても学べない多くの若者がいるという現実を頭においてしっかりと学んで下さい。
しかも職業実践専門課程に認定された学校で学ぶわけですから、誇りを持って将来の夢に向かって勉学に取り組んでください。新しいことを学ぶにあたって、躓いたり、くじけそうになることがあるかも知れませんが、それを乗り越えて初志を貫徹して下さい」と述べ、〈過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつことである。大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである〉という物理学者、アルバート・アインシュタインの格言を英語で贈りました。
宮川理事長 「職業実践専門課程認定校の学生としての自覚と誇りを」
3校を運営する学校法人新歯会東洋医療の宮川藤一郎理事長は、「専門的な技術、知識を身につけることが優位な時代です。皆さんが選ばれた3校の各学科は、専門性の高い医療系の国家資格のある社会性の高い仕事です。
まず最終学年の国家試験に向けて早期に取り組み、反省のない悔いのない学園生活を過ごして下さい。2つ目は座学で先生の話をよく聴く習慣を身につけて下さい。3つめは、無駄な時間は1時間もありません。セルフマネジメントをしっかりと行い、明るく心のこもったあいさつなど社会人としての良い習慣を身につけて下さい。そして話す力、聞く力、状況を判断する力とコミュニケーションが大切です。その上で健康管理が大切です。行動管理の良い習慣を身につけて下さい。もう一つ、職業実践専門課程の認定校の学生としての自覚と誇りを持って、立派な医療人を目指してください」と激励しました。
浮舟総長 「社会人としての原点は笑顔であいさつすること」
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気合を込めて職業人の心得を語る浮舟総長
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総長の話を聞く新入生の皆さん
歯科や医療など各界からのご来賓の紹介に続いて、滋慶学園グループを代表して浮舟邦彦総長が新入生にメッセージを贈りました。浮舟総長は、まず卒業時点での目標・目的をしかりと定めて欲しいと述べ、米大リーグで活躍中の大谷翔平選手やスキージャンプの高梨沙羅選手がいずれも目標をしっかりと定め、その一つに滋慶学園グループが教育理念として掲げる「人間力」をあげていたことを紹介、技術や知識だけでなく人間力を高めていくことの大切さを説きました。
そして、浮舟総長は「多くのことに関心を持ちながら、学んでいくことの面白さ、学びの習慣を身に付けていって下さい。また業界人、医療人として仕事をしていく身構えや気構え、心構え、いわゆる業界人、社会人としての基礎力をしっかりと身につけてもらう必要があります。“今日も笑顔であいさつを”の標語が学校のいたるところに掲げられているように、笑顔であいさつすることが、その原点です。どうか良い生活習慣を身に付けてください。海外で活躍する皆さんの先輩が沢山います。英語の大切さ、自分たちのアイデンティティをしっかりと持ち、違った文化や伝統を尊重できる国際的感性を身に付けていただきたい。そして社会に貢献して下さい」と、気合の入ったエールを贈りました。
ワーグナー作曲ニュルンベルクのマイスタージンガーのパイプオルガンの演奏をフラッシュバックのような斬新なプロジェクションマッピング映像をバックに聴いた後、第二部では新入生が充実した学園生活を送れるようにと、在校生や卒業生による様々なプレゼンテーションが行なわれました。
第二部 在校生や卒業生が教育プロセスを紹介する“特別授業”
新大阪歯科技工専門学校が養成する歯科技工の業界は、CTやオーラルスキャナー、CAD/CAMの導入により急速なデジタル化が進み、チーム医療での歯科技工士の役割も大きく変わりつつあります。トップバッターとして、国家試験に合格し歯科技工士の免許を取得したあと、専攻科に進学した塩川さくらさんが登壇、「チーム医療での歯科技工士の役割-私が目指す方向性-」と題してプレゼンテーションを行ないました。
食べることが大好きで歯を作る歯科技工士をめざしたという塩川さんは、歯を綺麗にみせる審美歯科に魅せられ、より深く専門的に学ぶために専攻科に進学。今後ますます重要になる歯科医、歯科衛生士とのチーム医療を成功させるために、自らが取り組まなければいけない3つの目標を掲げました。
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チーム歯科医療について話す専攻科の塩川さん
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歯科衛生士の仕事を紹介する先輩たち
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救急救命医療の実演を見せる
1つ目は審美歯科に欠かせないセラミックス技工です。セラミックの粉を水で練り、1ミリメートルほどの厚さに筆で何十種類もの色を重ねて成型し、焼成して熱を加える繊細なテクニックです。2つ目がCAD/CAMのオペレ-ティング技術。3つ目にコミュニケーション能力を上げました。塩川さんはこの3つの技術を習得したいと、動画を交えながら、きっぱりと述べました。その自らを高めようとする学びへの先輩の姿勢に、会場の新入生たちから大きな拍手が寄せられました。
このほか、お口の健康を通して元気と笑顔を届けることが出来る歯科衛生士の仕事を新大阪歯科衛生士専門学校の2年生8名がよく噛む事の健康効果などについて、肥満予防の「ひ」から始まる「ひみこの歯がいーぜ」のカルタ紹介やクイズ形式で会場と質疑応答を繰り返して爆笑を誘うなど、見事な“授業”を展開しました。
東洋医療専門学校は、歯科技工士学科卒業生の高須賀千紘さんが高い靭性と軽さが特徴のグラスファイバー強化型レジンフレーム(FRPフレーム)の適合性に関する研究「CAD-CAM用FRPフレームの適合性~歯冠用硬質レジンの重合収縮による影響」の成果を発表。救急救命士学科の3年生6名は実習経験をもとに交通事故で負傷した人を救出する救急救命措置の迫力ある実演を行ない、臨場感漂う、きびきびした動きで会場から大きな拍手を浴びました。また、働きながら鍼灸師学科を卒業後、現在、柔道整復師学科に在籍する山本佑樹さんがダブルライセンスの取得で職域が広がることについて、その魅力を新入生に伝えました。
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プロジェクションマッピング映像をバックにうたうゴスペルメンバー
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豪華演出で新入生を歓迎!
最後は、クラブ活動として活躍する3校のゴスペル部が姉妹校の大阪スクールオブミュージック専門学校の学生や卒業生と共に、「翼を下さい」を新入生にプレゼントし歓迎しました。