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職業体験セミナー 3年ぶりエディオンアリーナで開催 滋慶学園グループ協力 好奇心旺盛な2400人が将来を想像しました!
滋慶学園グループの専門学校などによる「第22回 職業体験セミナー」(文化庁、大阪府、近畿各府県の教育委員会など後援)が12月14日(水)、3年ぶりに大阪市のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育館)で開催されました。「職業体験セミナー実行委員会」(岩嵜俊輔委員長)が主催する、1日で様々な仕事が体験できるイベントです。
グループの関西の20校と建築系の他校、それに大阪府警や大阪市消防局、自衛隊大阪地方協力本部などの団体・企業がブースを出展。その道のプロフェッショナルがサポートしました。中学・高校生や留学生たち約2400人が参加し、好奇心を満たしながら将来の姿を想像していました。
大阪市の北区長や都島区長も視察
職業体験セミナーは実行委員会が社会貢献事業として、毎年12月に開催しています。しかし新型コロナウイルスの大流行により、第20回・21回の職業体験セミナーは大規模会場での開催を自粛。かわりに2週間前後にわたる“出張授業”の形で実施しました。エディオンアリーナ大阪での開催は、2019年以来3年ぶりとなります。
それでも12月になって、新型コロナの感染者が徐々に増えていることから参加人数を制限しました。さらに3部制にわけて入れ替え形式にし、密集しないように工夫。入れ替えまで30分の間隔をあけ、パソコンのキーボードやテーブル、椅子の消毒をするなどの感染対策を徹底しました。
早くから集合していた中学・高校の生徒たちは、午前10時のスタートと同時にお目当ての体験ブースに急ぎ足で向かいました。会場には2023年秋に職業紹介のイベントを計画している大阪市北区の前田昌則区長と、グループ校の札幌ベルエポック美容専門学校で勤務したこともある都島区の大畑和彦区長が視察に訪れ、グループの浮舟邦彦総長が案内。イベントの趣旨や概要を説明していました。
「医療の体験も楽しい!」人工腕で採血体験も 医療&医薬品
大阪医療技術学園専門学校では、臨床検査技師の仕事でもある採血の体験を指導。採血の練習をするため皮膚や血管をリアルに再現した人工腕と模擬血液を送る機器を使って、中学・高校生らが次々と採血に挑戦しました。生徒が恐る恐る人工腕の血管に針を刺し、採血をすると、「あっ、上手上手!」とスタッフに声をかけられ、照れくさそうにしていました。
採血体験をした高校1年生の女子生徒は「将来の仕事?学校の勉強についていくのが精いっぱいで、あまり考えていません。どっちかというと美容関係かなぁ。でも医療の体験も面白かったし、みんな楽しいです。いろんなブースに行って体験してみたい!」と元気いっぱいでした。
大阪医療技術では、医薬品を扱うプロフェッショナルとしてのスプレー式の化粧水づくりの体験や、失語症、聴覚障がい、ことばの発達の遅れなどコミュニケーションに障がいがある人をサポートする言語聴覚士の体験などもできました。
看護師の体験は、大阪医療看護専門学校が担当。参加者たちは、血圧や血中の酸素飽和度を測定してもらったり、赤ちゃんの人形をつかって正しい抱き方を学んだりしました。
血圧の測定体験や保育士の仕事も体験 福祉&医療
大阪保健福祉専門学校の保育士・幼稚園教諭のブースでは、高校生らが毛糸を使って可愛い人形の帽子をつくるプログラムを体験。子どもに喜んでもらえる手工芸だそうです。同校では介護福祉士の体験ブースもあり、「誰にでもできる&未来につながる介護」をアピールしていました。保育士や赤ちゃんの抱っこ体験には男子生徒も参加していました。
柔道整復師の仕事として、ケガの予防や応急処置のためのテーピングの方法などを紹介。東洋医療専門学校の先生が担当し、生徒たちは微弱な電気刺激による治療の体験をしました。大阪医療福祉専門学校の職業体験は、リハビリテーション職の作業療法士としてのブレスレット作り、視能訓練士の視力測定、医療事務の病院の受付の仕事などの内容でした。新大阪歯科技工士専門学校のブースでは入れ歯などをつくる体験を、新大阪歯科衛生士専門学校では歯科器材を使った歯面研磨の体験をしていました。
義手・義足の装着や放射線技師の仕事を学ぶ 医療&福祉&バイオ等
国際義肢装具士協会(ISPO)認定校で、義肢装具士を養成する専門学校としては唯一の4年制学科がある神戸医療福祉専門学校 三田校のブースでは、参加者が、筋肉の電気信号を利用して手指部分を動かす筋電義手の装着体験や、実際に義足をつけて歩く体験をしていました。また神戸医療福祉専門学校 中央校では、社会福祉士、精神保健福祉士、心理カウンセラーの仕事の一端を学びました。
一方、大阪ハイテクノロジー専門学校では、2019年4月に新設された診療放射線技師学科のブースを運営。基本的なレントゲン検査からX線CTスキャン、MRIなどの画像診断装置による検査や、放射線治療などを行う仕事の説明と、実際の体内画像をチェックする体験をしてもらいました。マンガを原作にしたテレビドラマや映画も話題になったことから、人気がありました。
同校は他にも、高度な医療機器をあつかう臨床工学技士やロボットエンジニア、スポーツトレーナーの体験も担当。バイオ技術者のブースを訪れた生徒たちは、検査キットを使って自分のDNAを抽出する実験に挑戦していました。
ワインディングやネイルチップ作成などを体験 美容師&ネイリスト等
美容分野にも力を入れている京都医健専門学校では美容師、ネイリスト、エステティシャンのプログラムを用意。マネキンを使ったワインディングの美容師体験や、おしゃれなネイルチップの作成、手をさすったり指の間を押したりするハンドマッサージのエステ体験は、女子生徒に大人気で、順番待ちの行列ができていました。
「美容師やネイリストの体験はどこでやっているんですか?」とスタッフに尋ね、場所がわかると「よし、早く行こう!」と駆け出していくグループも。このほか京都医健では鍼灸師、理学療法士のブースも設けていました。
結婚式の熱い儀式にも意味が!? ブライダル&ホテル
ブライダルのブースでは本番さながらの模擬結婚式が行われ、大勢の女子生徒が集まっていました。進行役の大阪ホテル・観光&ウェディング専門学校(2023年 大阪ウェディング&ホテル・IR専門学校より校名変更予定)の先生が、式典の中の儀式について説明しました。
「ウェディングドレスの花嫁の顔を覆っているベールには、実は魔除けの意味があるんです。花嫁を守るベールは新郎の手であげられ、これからは『僕が守っていく』という新郎の決意をあらわしています」。新郎新婦役のモデルが実演すると、生徒たちはうっとりと見つめていました。結婚式体験の最後はバージンロードを歩くカップルを拍手で送りました。同校の観光の仕事体験では、ホテルのレストランのサービスを学びました。
パティシエとカフェ・バリスタ 製菓・調理の仕事
パティシエのブースは神戸製菓専門学校が担当。参加した生徒たちはマジパンの材料でかわいい動物を作る仕事に挑戦していました。カフェ・バリスタでは、大阪キャリナリー製菓調理専門学校(2023年4月 大阪農業園芸・食テクノロジー専門学校へ校名変更予定)(認可申請中)の先生が、インドネシア、エチオピア、グアテマラ、コロンビア、ブラジルなどの珈琲豆の違いを紹介。美味しいコーヒーの淹れ方を解説したりしながら、集まった生徒たちに味わってもらっていました。
動物看護師や自然保護、水族館スタッフなど様々な仕事体験 動物&海洋
大阪ECO動物海洋専門学校 は、環境教育インストラクターや動物園飼育員、動物看護師、水族館スタッフ、ドッグトレーナーなど動物・自然分野のさまざまな仕事を紹介。動物看護師のブースでは仕事の紹介だけでなく、ジャックラッセルテリアなどの小型犬との触れ合うこともでき、生徒たちが頭をなでたり、写真を撮ったりしていました。ドッグトレーナーのコーナーでは、プロのトレーナーの先生が犬のしつけや訓練について説明をしながら、実演をしていました。
漫画家やイラストレーター、アニメーターなどを体験 デザイン&アニメ
OCA大阪デザイン&テクノロジー専門学校(2023年4月、OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校より校名変更予定)のブースでは、自分で描いたイラストの缶バッジを作成するイラストレーター体験が人気で、参加者たちが机で一生懸命に描いていました。マンガ家体験のコーナーでは、デザインやイラストなど広い分野で利用されているアルコールマーカーのコピックを自由に使ってマンガを作成。このほかアニメーターやゲームキャラクターデザイナーの体験も。
コンサートスタッフやミュージシャン、TVカメラマンの仕事
大阪スクールオブミュージック専門学校では、コンサートスタッフやミュージシャン、ヴォーカリスト、作曲などの体験をしてもらいました。大阪ダンス・俳優&舞台芸術専門学校のブースでは大きな鏡をセットして、ダンスを指導。多くの中学生や高校生がインストラクターの動きに合わせて楽しんでダンスを楽しんでいました。
声優の仕事は大阪アニメ・声優&eスポーツ専門学校が紹介。アニメのシーンのアフレコ体験を、台本を手に配役を決めて実演。またカメラ・編集の仕事は放送芸術学院専門学校が担当し、参加者は実際にテレビカメラをセットして、映像撮影にもチャレンジしました。
警察の指紋採取や大工さんの仕事も体験
参加した生徒たちは大阪府警の指導で鑑識の仕事も体験。ガラス瓶に特殊な粉末をまぶし、現れた指紋をシートに転写して指紋を採取する作業に取り組みました。また、業界団体の関西フローリング協会の協力で、工具でボルトを打って床材を固定したり、ノコギリで切ったりする作業にも挑戦していました。
Webデザインの体験は、滋慶学園グループのサポート企業の(株)ブレーンスタッフコンサルタンツが担当。順番待ちをするほど人気があり、スタッフがWebサイトの制作の基本を、パソコンを操作しながら丁寧に教えていました。
また、職業体験セミナーの関連事業として作文創作コンテストが行われました。授賞式は下記URLよりご覧ください。
https://www.jikeigroup.net/news/20221227_46342.html