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【地域貢献活動】 鍼灸科学生による地域高齢者に対する介護予防
神戸医療福祉専門学校中央校(神戸市中央区)の所在地域を担当している地域包括支援センターからの要請を受け、「こうべ元町健康サロン」にて、本校鍼灸科3年生が地域の高齢者に「歩行および嚥下機能の評価」と「セルフケア指導」を実施しました。
「こうべ元町健康サロン」は、身近な地域に多様な集いの場を数多く立ち上げることを目的とした、神戸市が取り組む介護予防推進事業のひとつです。基本的には、地域住民が主体の集まりですが、地域包括支援センターが立ち上げから運営のサポートを行い、月1回開催されるサロンには、毎回30名前後の地域の方が集まります。今年で2年目を迎えましたが、今後も継続性のある地域住民の集いの場にしていくことが課題となっていました。
そこで、学校も地域資源の一つとして、学科の専門性を地域の高齢者の健康増進に活かしたいと考えました。「地域貢献」の側面と、単なるボランティアではなく、学生の現場力を高める実践的学習プログラムという「教育」の側面を合わせた取り組みをめざし、昨年8月から地域包括支援センターの方や健康サロンの地域代表の方々との打ち合せを重ねてきました。
今年度は、「鍼灸科学生による介護予防」と銘打ち、学内で評価や指導に関する事前指導や、実施に向けての準備を行い、5月と7月の計2回参加しました。5月は「歩行機能」、7月は「嚥下機能」をテーマとして取り上げました。いずれも歩行や嚥下の様子の観察に、鍼灸ならではの観点として舌診や体質的な問診を取り入れ、それぞれの機能評価を実施しました。セルフケア指導にもストレッチなどの指導だけでなく、効果的なツボの紹介とツボ押しの指導を加え、鍼灸ならではの介護予防プログラムを実施することができました。
今回の活動を通じて、地域に関わっていくことの重要性を学びに挙げる学生が多く、地域の高齢者の保健に携わる意識喚起の機会になりました。
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「体調についての問診」: お身体の状態について、事前にお話を伺います
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「歩行機能の評価」: 歩幅の測定。他にも歩き方の観察、歩行速度の測定などを行い歩行機能の評価を行います
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「体調についての問診」: 姿勢と頚の動きを観察し、嚥下への影響を評価しています
(神戸医療福祉専門学校中央校 鍼灸科 齊藤 浩吉)