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「第12回ベルエポックコンテスト」開催、美容系6校の学生が美の技術を競う
2017.11.21
2017年11月7日(火)、東京・原宿にあるベルエポック美容専門学校にて今年で第12回目となる「ベルエポックコンテスト」(通称:ベルコン)が行われ、滋慶学園グループの美容・ファッション系6校の予選を勝ち抜いた学生が、1,800名の頂点を目指して技術を競いました。
参加校は、会場となったベルエポック美容専門学校をはじめ、札幌ベルエポック美容専門学校、東京ベルエポック美容専門学校、福岡ベルエポック美容専門学校、京都医健専門学校、名古屋医健スポーツ専門学校の6校。エステティシャン部門、ビューティアドバイザー部門、ネイリスト部門、ヘアスタイリスト部門、ヘアメイクアーティスト部門、ブライダルヘアメイクアーティスト部門、そして昨年から新たに加わったファッションアドバイザー部門の全7部門において競技が行われました。このコンテストは一年に一度の競技会で、「ベルコンで優勝することを目標に入学した」という学生もいるほど、在学中の大きな目標となっているコンテスト。代表の学生たちは、放課後はもちろん、休日も返上して練習に励んでこの日を迎えました。その成果があり、業界からお招きした特別審査員で本学園海外教育顧問のカオリ・ナラ・ターナー先生(ヘアメイクアーティスト)が講評の第一声で「本当に素晴らしかった!」とコメントされたように、回を重ねるごとに学生たちの技術力があがり、高いレベルでの熱戦が繰り広げられました。
このコンテストの模様はインターネットを通じて全国のグループ校に配信され、在校生や教職員が競技の結果を見守りました。会場には、各業界、企業、保護者、卒業生、講師など、147名もが来場され、WEB動画配信サービスでも多くの人が視聴するなど、「ベルコン」が美容コンテストとして多方面から注目されるコンテストになりました。
終日繰り広げられた美しき戦い
競技に先立ち、開会式が行われました。学校法人東京滋慶学園の中村道雄理事長が「今日は全国6校の1800名の中から予選を通過した選手が出場します。滋慶学園グループは実学教育、人間教育、国際教育という3つの教育理念のもと、知識や技術、マナーを学ばれていますが、この大会はその集大成です。各校で予選大会を見事に勝ち抜いた選手が出場しますので、選手の皆さんは持てる力を十分に発揮し、素晴らしいプレゼンテーションをされることを期待しています」と開会の挨拶をし、戦いの火蓋が切って落とされました。
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開会の挨拶をする中村理事長
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会場となったベルエポック美容専門学校(東京・原宿)
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審査員を前に緊張しながらも堂々とプレゼンテーション
ベルエポック美容専門学校第2校舎のホールでは、開会式に引き続き、エステティシャン部門のプレゼンテーションが行われました。その間、午前の部のビューティアドバイザー部門、ネイリスト部門、ファッションアドバイザー部門は各教室での実技審査が行われ、終了後にはステージにて各部門のプレゼンテーションが行われました。滋慶学園グループでは、課題に対しての企画力、技術力、創造力はもちろん、考え方を伝えるプレゼンテーション力を身につけるカリキュラムで学生たちが学んでおり、各業界から高い評価をいただいています。緊張で途中言葉に詰まってしまう選手もいましたが、それぞれが作品のコンセプトやポイントなどをアピールしました。
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開会式に引き続いて行われたエステティシャン部門のプレゼンテーション
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ファッション部門は自らがモデルとなって説明
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モデルウォーキングに続いてプレゼンテーションを行ったビューティアドバイザー部門
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モデルさんと登場、ネイリスト部門のプレゼンテーション
午後の部は、まずヘアスタイリスト部門の学生たちが、モデルさんとともにステージに登場し、審査委員や来場者の目の前での競技という緊張感のなか、40分間でヘアスタイルを作り上げました。その後はモデルウォーキングとプレゼンテーション。続いて、ヘアメイクアーティスト部門のプレゼンテーションでは、モデルさんがステージに登場するや否や、その想像を超えた芸術性に客席から大きな歓声が上がる場面もありました。華やかなウエディングドレスのモデルさんが次々と登場するブライダルヘアメイクアーティスト部門と、まるでショーのような華やかな戦いが繰り広げられました。
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ヘアスタイリストの競技はステージ上で行われた
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まるでショーのようなヘアスタイリスト部門のモデルウォーキング
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斬新なスタイルに会場からもどよめきが起こった
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ブライダルヘアメイクアーティスト部門は選手がモデルさんをアテンド
午前の部、午後の部の最後に表彰式が行われました。司会者からの発表を待つ間、選手たちからは緊張感が伝わってきました。3位からの発表が始まると、会場に詰めかけた同級生からの歓声や拍手が沸き起こりました。1位の発表では、その瞬間モデルと抱き合って喜び合う姿やガッツポーズ、喜びの涙に会場が大いに盛り上がりました。
閉会式では、滋慶学園グループ 浮舟邦彦総長が「第1回目からこのコンテストを見ていると、年々技術が向上していることを私なりにもわかる気がします。実学教育、人間教育、国際教育を理念として専門教育をしております。日頃学んだ基礎的な技術・知識をベースとして実践力を磨いていく、そして創造力を高めていく。それを産学連携教育のなかでのコンテストで発揮していただく、ベルエポックコンテストそういうプログラムです。井上名誉学校長の講評にもありましたが、今ここで産学連携で学ぶこと、業界からコンテストを通して学ぶ現場力をしっかりと身につけていただきたい。そして、そのことをベースに明日からの励みにしていただきたい。また、在校生の皆さんは審査員の先生方のご講評を踏まえながら、来年のコンテストに備えてください。技術職は基本的な知識と技術の大切さは言を俟ちません。その上にクリエーティブ力が体得されると思います。実践力と創造力をこれからもしっかりと身につけて、それぞれの現場でしっかりと仕事をしていただくことを祈念します」と挨拶をし、ベルエポックコンテストの長い戦いの1日が終わりました。
また、ベルエポックコンテストのコンセプトには「業界と各学校、学生の繋がりの場」、「業界へのプレゼンテーションの場」、「業界の皆様方の交流の場」という3つの目的があり、各競技終了後には業界の方々と学校職員、学生が参加しての業界交流会も開催されました。
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フォトアート・ネイルチップコンテスト
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休憩時間には中庭で東京ベルエポック製菓調理専門学校の学生がコヒーを振る舞った
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終了後には各部門で業界交流会を開催
審査員の講評
各部門の表彰後、業界からの審査員を代表して各部門1名から、これから技術や知識を向上させ、プロとして仕事をするにあたっての、素晴らしい講評をいただきました。
・エステティシャン部門
夜久学滋様(海外を拠点に活躍するエステティシャン)
「フランスでエステの仕事をしていて心から思うことはひとつ、日本の技術力は世界最高です。本日は、今日のために皆さんが磨いてきた知識と技術、そしてベルコンのコンセプトであるオリジナリティが目に見えた素晴らしい大会でした。皆さんが学園で学んできたことは間違いありません。是非、世界で自分自身の技術を体感して、世界で、また日本でたくさんの人たちと交流して、実力、知識、おもてなしの心、そして人間力をさらに高めていただけたらと思います」。
・ファッションアドバイザー部門
長谷勝幸様(株式会社ビームス 人材開発係長)
「ファッションアドバイザー部門において、技術力はそれほど差はなかったと思います。少し差が出たところはお客様と接したあとに“お客様の気分があがったかどうか”というところです。この仕事は技術もそうなんですが、帰るときにお客様が笑顔で帰られること、それに関しては正解や明確なゴールはないので、これからも技術や知識、おもてなしの心を、これからも欲をもって、伸ばして行ってほしいと思います」。
・ビューティアドバイザー部門
高橋亜貴子様(パルファン・クリスチャン・ディオール・ジャポン株式会社 トレーニング&ディベロップメント部メイクアップトレーニングマネージャー)
「メイクアップを通して完成された美をみることができ、素晴らしい作品に感激しました。ブランド・クリスチャン・ディオールの創設者であるクリスチャン・ディオールがこんな言葉を残しています。“私は女性を美しくするだけでなく、幸せにしたい”。このコンテストにチャレンジした皆さんも、女性を美しくするだけでなく、プラスαの付加価値、幸せを与えられるビューティーアドバイザーを目指して頂きたいと思います」。
・ネイリスト部門
井筒貴子様(NPO法人日本ネイリスト協会 常任本部認定講師・マスターエデュケーターリーダー)
「普段、私も競技者としてコンテストに参加しているので、皆さんの気持ちがヒシヒシと伝わってきました。悔しい思いをされた方もたくさんいらっしゃったと思います。技術力あってのネイリストだと思いますので、今日この日の思いを噛みしめて、コツコツと努力されて、またこういう大きなステージに立てるように頑張ってください。人を美しくする仕事は華やかに見える仕事ですが、地道で地味な仕事です。日々努力をしないと置いていかれることもあります。プロに成って活躍するために、日々努力をして羽ばたいてください」。
・ブライダルヘアメイクアーティスト部門
池田利幸様(株式会社東京美容研究所 タナカマサコグループ ブライダル事業部部長)
「男性が横に立てば、そのまま挙式できるのではないかというほど、リアルな仕事になってきたと思います。ヘアスタイルやメイクアップなどの創作部門は夢や希望というよりも、そのままズバリの仕上がりになっていく仕事になりますので、選手の皆さんも、ここに出られたかった皆さんも同じような仕事ぶりだと理解しています。それだけに私たちはお客様にリアルなものを求められていく、これから皆さんが本領を発揮する時代となってくると思います。このコンテストをいい契機として、もっと勉強をして卒業後にいい仕事をしていただけるように頑張ってください」。
・ヘアメイクアーティスト部門
カオリ・ナラ・ターナー様(ハリウッドで活躍する現役の日本人メイクアップアーティスト/滋慶学園グループ海外教育顧問)
「日本が進化したのか、学校が進化したのか、今年は素晴らしいですね。今回落ちたのではなく、たまたまの1点差ですから、今日を糧に頑張ってほしいと思います。今日思った事は、皆さん、日本髪に近づいているんですね。日本髪を基調にしたスタイル、素晴らしいことです。日本髪は世界から認められた髪型ですから、それを基本に世界で、日本を誇りに、私は日本人だからと誇れるヘアメイクになっていただきたいし、私も賞をいただきましたが、ヘアメイクアーティストが勲章をもらえる時代ですから、この学校から素晴らしいヘアメイクアーティストがアメリカでどんどん増えることを願っています」。
・ヘアスタイリスト部門
井上陽平様(NPO法人ヘアースタイリスト協会理事長・創立会長井上陽平美容研究所、INOUEヘアスタイリストアカデミー代表/ベルエポック美容専門学校名誉学校長)
「毎年審査をしていて、年々技術が向上しているのは間違いありません。しかしながら、カットを忘れてセットをしている人が多かった。また、ヘアスタイルだけでなく、モデル、人と合わせることを是非考えてほしい。それがこれからもう1歩進む道だと思います。グランプリと準グランプリに差はありません。どこを見たかというと、手つき、仕事をするスタイルです。手先だけでヘアスタイルを作るのではなく、体全体で作る。お客様、モデル目線でヘアスタイルを作ることは大事なことです。コンテストは技術を争わなくてはならない。感性を争わなくてはならない。年々技術は向上しています。いま話したことを頭に入れて、もう一つ上の段階へ上がって頂きたいと思います」。
コンテスト結果
■エステティシャン部門
1位 岡下さん(京都医健専門学校)
2位 小島さん(東京ベルエポック美容専門学校)
3位 江川さん(ベルエポック美容専門学校)
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1位の岡下さん
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エステティシャン部門の選手たち
■ビューティアドバイザー部門
1位 古谷さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
2位 木村さん(ベルエポック美容専門学校)
3位 浅川さん(東京ベルエポック美容専門学校)
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涙が止まらない1位の古谷さん
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ビューティアドバイザー部門の選手たち
■ファッションアドバイザー部門
1位 山﨑さん(福岡ベルエポック美容専門学校)
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1位の山﨑さん
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ファッションアドバイザー部門出場者
■ネイリスト部門
1位 福田さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
2位 住吉さん(ベルエポック美容専門学校)
3位 髙井さん(京都医健専門学校)
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1位の福田さんは喜びの涙
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ネイリスト部門の選手たち
■ブライダルヘアメイクアーティスト部門
1位 野口さん(ベルエポック美容専門学校)
2位 竹中さん(ベルエポック美容専門学校)
3位 阿南さん(福岡ベルエポック美容専門学校)
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プレゼンテーション風景
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スポットライトを浴びてモデルが登場
■ヘアメイクアーティスト部門
1位 川上さん(ベルエポック美容専門学校)
2位 桑原さん(福岡ベルエポック美容専門学校)
3位 安藤さん(ベルエポック美容専門学校)
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表彰状を受け取り喜ぶ1位の川上さん
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競技中の真剣な表情
ヘアスタイリスト部門
1位 上田さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
2位 飯田さん(東京ベルエポック美容専門学校)
3位 諸澤さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
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1位の上田さん
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ヘアスタイリスト部門の競技風景
《当日会場に展示されたフォトアート・ネイルチップコンテストの審査結果》
■ヘアメイクフォトアート部門
金賞 川上さん(ベルエポック美容専門学校)
銀賞 小宮さん(ベルエポック美容専門学校)
阪井さん(ベルエポック美容専門学校)
銅賞 葛西さん(ベルエポック美容専門学校)
髙松さん(東京ベルエポック美容専門学校)
■ブライダルフォトアート部門
金賞 新井さん(ベルエポック美容専門学校)
銀賞 芹澤さん(ベルエポック美容専門学校)
銅賞 清水さん(名古屋医健スポーツ専門学校)
末永さん(福岡ベルエポック美容専門学校)
■ネイルチップフォトアート部門
金賞 住吉さん(ベルエポック美容専門学校)
石山さん(札幌ベルエポック美容専門学校)
銀賞 小日向さん(ベルエポック美容専門学校)
銅賞 鬼塚さん(ベルエポック美容専門学校)
髙橋さん(ベルエポック美容専門学校)