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大阪滋慶学園主催の「就職フェア2017」 病院、福祉施設など311法人、学生約3500人が参加

過去最高の311法人が参加した大阪滋慶学園の就職フェアで挨拶する浮舟邦彦総長

 今年、法人改組30周年を迎えた学校法人大阪滋慶学園主催の「就職フェア2017~力強い足跡、未来に向かって~」(大阪府、大阪市、朝日新聞社、産経新聞社、日刊工業新聞社、フジサンケイビジネスアイ、MBS、読売テレビなど後援、大阪労働局・ハローワーク協力)が5月18日(木)、大阪市中央区の大阪城ホールで開催されました。

 就職フェアの開催は今年で13回目。年々、規模が拡大しており、ベビーブーム世代といわれる団塊の世代が75歳の後期高齢者となり、医療や介護の需要が増える2025年問題を控えて優秀な人材を獲得しようと、今年も大阪を中心に近畿各地や東京、神奈川、千葉など遠方からも病院や福祉施設、研究機関、企業など過去最高の311法人・機関が参加されました。
 学生側は、大阪医療技術学園専門学校、大阪ハイテクノロジー専門学校、大阪保健福祉専門学校、大阪医療福祉専門学校、大阪医療看護専門学校と姉妹校の京都医健専門学校の学生や、一般の大学生も加わり約3,500人が各ブースを訪れました。また会場では、グループワーク実践や各種業界セミナー、大阪滋慶学園で学ぶ海外からの留学生を対象にした「就活マナー講座」など関連イベントが開催されました。新入生の保護者などを対象にした「保護者就職説明会」も近くのホテルニューオータニ大阪で開催されフェアを盛り上げました。

主催者を代表して開会式で浮舟総長が挨拶

002代表して挨拶を行なう近藤雅臣学校長

 午後0時半から行なわれた開会式では、参加事業所の100名を超える御代表が中央通路に設けられた開会式場に集結。主催者を代表して、大阪滋慶学園理事長を務める滋慶学園グループの浮舟邦彦総長と、大阪保健福祉専門学校の近藤雅臣学校長、武田裕滋慶医療科学大学院大学学長が、それぞれあいさつを行ないました。

 浮舟邦彦総長は「学校法人大阪滋慶学園は法人化して今年30周年を迎え、医療や福祉の世界で大勢の卒業生の皆様にご活躍いただいています。この就職フェアも今年で13回目を迎えますが、毎年、沢山の学生が内定を頂き、皆様の病院や施設で頑張らせていただいています。本日は来年卒業する学生にとって就職先とコンタクトする重要なイベントであり、1、2年生の在校生にとりましても将来のスペシャリストとして活躍する場を身近に感じる絶好の機会となっています。産学連携を教育の柱に据える当学園にとって、この就職フェアは重要な位置づけを持っています。学生にとって真剣な学びの場、コミュニケーションの場となれば幸いに存じます」と主催者を代表して挨拶を述べ、採用側、就職側双方にとっての就職戦線の幕が切って落とされました。

2025年問題へ優秀な人材求める採用側 学生側は働き甲斐のある職場探し

 会場に設けられた各ブースでは、採用担当の職員の皆さんが、訪れたスーツ姿の学生らに向かって、プロジェクターやiPad、パンフレットやペーパー資料などを使って、病院や福祉施設の概要や経営理念、勤務条件などについて説明。学生たちも担当職員を囲みながら真剣に耳を傾け、知りたいことや疑問点について次々と質問をぶつけていました。

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    病院の採用担当者から話を聞く学生たち

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    国立病院機構は近畿の20病院が合同募集

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    鍼灸整骨院が並ぶサブホール

 1時間半でお目当ての3つの病院や企業を回ったという大阪医療技術学園専門学校医療心理科(昼間3年制)の3年、柳川まゆらさんは、病院よりも企業で従業員のストレスチェックやメンタルヘルスケアなどの仕事に就き、将来はアメリカで行なわれているような従業員支援の「EAP」プログラムにも挑戦したいと夢を膨らませています。
「そのためにも精神保健福祉士の国家資格をとるつもりです。給料など待遇も大事ですが、受験のためには1年間の実務経験が必要なので、働きながら勉強できる環境かどうか勤務体制を中心に説明を聞いてきました」と、条件面でまずまずの話を聞けたと、納得の表情を見せていました。

006会場の全景

 また「3ヶ所回りましたが、いずれも分かりやすく説明していただきました」と満足気な同校臨床検査技師科(昼間3年制)の3年、濱田朝子さん。検体検査の仕事か生理機能検査の仕事かで迷っているという濱田さんは、「私としては、人付き合いは好きなほうなので、患者さんとのコミュニケーションをとる生理機能検査もありですが、病気の発見につながる検体検査の方が向いているかもしれません。あと1,2ヶ所回って、検査技師としてどういう人材像を求めておられるのかを聞いて、どちらの道を選ぶか決めたいと思います」と話していました。

 

留学生を対象に初のビジネスマナー講座

 また城見ホールでは、今年初めて大阪ハイテクノロジー専門学校をはじめ、大阪滋慶学園で学ぶ海外留学生への「ビジネスマナー講座」が開かれました。45名の留学生が参加し、就職サービス会社の講師の先生から、敬語の使い方やあいさつの仕方、電話の対応などをはじめ、ビジネス現場でのメール文や手紙文の書き方などについての指導を受けました。

保護者就職説明会 医療・介護職に就く卒業生25人がアドバイス

007近くのホテルで開かれた保護者就職説明会

 また、近くにあるホテルニューオ-タニ大阪では、「保護者就職説明会」が行なわれ、約250名の保護者の皆さんが参加されました。

 俣野学校長があいさつに立ち、「医療関係の高等教育の共通の特徴は、技術を武器にするところです。技術は科学と一体になっていて、技術の進歩は科学の進歩、科学の進歩は技術の進歩であり、科学の進歩はとどまるところを知らないので、技術も進歩していきます。だからこの職種は、就職したからといって勉強は終わりではありません。大阪滋慶学園では生涯学習をサポートしていますので、学校をご利用下さい」と述べました。浮舟総長は「2025年問題を控えて、本日は多くの病院や施設が優秀な人材を求めて来られています。専門学校としては、産学連携の場として開かれるこの就職フェアは非常に重要なイベントです。ぜひ会場をのぞいて、その真剣な雰囲気を感じ取ってください」とあいさつしました。
 学生の就職活動を支援するキャリアセンターから、「保護者のための就職サポートブック2017」が配られ、昨年度の大阪滋慶学園全体の就職率が100%だったことや、就職希望者の約10倍の求人票が集まり、求人倍率は約30倍にも上るとの説明が行なわれました。
 このあと、臨床検査技師科や鍼灸師学科、スポーツ学科など各学科の卒業生たちが、病院や施設での仕事について説明し、それぞれが就職活動を開始した時期や、就職に向けて準備すべき事柄などについて、保護者の皆さんに説明。質問に対して、「就職活動についてあまり細かく聴きすぎない方がいいと思います。本人が話してくるまで信じて待ってあげて下さい」とか、「本人が考えすぎているような時、家族として生活面でのサポートだけではなく人生の先輩としてもサポートしてあげてください」「福祉の業界で就職するにあたって最も大事なことは、就職先でどう志を持って働き、今後のキャリアを形成していくかです」といったアドバイスが飛び出していました。

【就職フェア2017 概要】

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■主催 学校法人大阪滋慶学園
■後援 大阪府 大阪市 大阪府教育委員会 大阪市教育委員会 大阪府社会福祉協議会 大阪市社会福祉協議会 大阪府社会福祉協議会保育部会 大阪府看護協会 大阪介護福祉士会 大阪社会福祉士会 大阪府柔道整復師会 大阪府臨床検査技師会 大阪府鍼灸マッサージ師会 大阪府鍼灸師会 大阪府病院協会 大阪府私立病院協会 日本医療法人協会   大阪府医療法人協会 大阪府訪問看護ステーション協会 大阪府専修学校各種学校連合会 大阪府臨床工学技士会 兵庫県臨床工学技士会 大阪府作業療法士会 日本慢性期医療協会 大阪精神保健福祉士会 メディカル・フィットネス協会 朝日新聞社 フジサンケイビジネスアイ 日刊工業新聞社 産経新聞社 MBS 読売テレビ 薬事日報社 大阪労働協会 
■協賛/協力 大阪労働局・ハローワーク(公共職業安定所)
(順不同)