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滋慶学園COM合同入学式が大阪城ホールで行なわれました
大阪・京都にある滋慶学園COMグループ11校合同の「平成29年度入学式」が4月20日(木)、大阪市中央区の大阪城ホールで行なわれました。第一部の式典に続いて第二部は“第一回目の授業”として行なわれ、在校生や業界へのデビューを果たし、華やかなスポットライトを浴びている卒業生らがパフォーマンスを披露。10カ国99名の留学生を含む2555名の入学生は、食い入るように舞台を眺めながら、めざすべき目標に向って、決意を新たにしていました。
11校は大阪スクールオブミュージック専門学校をはじめ、
大阪コミュニケーションアート専門学校
大阪ダンス&アクターズ専門学校
京都医健専門学校
放送芸術学院専門学校
大阪アニメーションスクール専門学校
大阪キャリナリー製菓調理専門学校
大阪ECO動物海洋専門学校滋慶おもてなし&ブライダル・観光専門学校
大阪スクールオブミュージック高等専修学校
甲陽音楽学院
澤田学校長「チャンスに役立てる人材に」 浮舟総長「皆さんの選ぶ仕事は世界に通じる仕事」
大阪スクールオブミュージック専門学校(OSM)のゴスペルアンサンブルの先導による国家斉唱に続いて、大阪コミュニケーションアート専門学校の新学校長に就任した、長野オリンピックのシンボルマークなどを手がけたデザイナーの篠塚正典先生ら各校学校長が紹介され、各校を代表して、放送芸術学院専門学校/大阪アニメーション専門学校の澤田隆治学校長が式辞を、滋慶学園グループを代表して浮舟邦彦総長が祝辞を述べました。
数々のTV番組をてがけて日本のテレビ業界を牽引してきた澤田学校長は、1970年に行なわれた大阪万博で、オープニングショーやパビリオンの企画に参加した思い出を語り、「皆さんは3年後、東京オリンピック開催の時に卒業されます。その後には大阪万博が控えているかもしれません。大阪はかつてない活気に溢れ、日本が変わります。これは大きなチャンスです。とくにエンターテイメントの世界は大きく変わります。このチャンスに役立てる人材となるために、この学校でしっかりと学んでください」と新入生に歓迎の言葉を贈りました。
全国各地のグループ校の入学式に出席してきた浮舟総長は、それぞれの業界のプロをめざす入学生に向って、「皆さんは将来のやりたい仕事をみつけて入学してこられましたが、その“夢”や“好き”をしっかりとした目標、目的に変えて、学びをスタートさせて下さい」と、まず目標、目的を明確にすることの大切さを訴えました。
さらに浮舟総長は、プロとなるための日々の精進や気構え、身構え、心構え、礼節を守ることの大切さなどを述べ、「良い生活習慣や学びの習慣、主体性やリーダーシップ、チャレンジ精神を身につけて下さい。そして皆さんがめざす仕事は世界のどこにいても通用する仕事なのです」と、知識と技術に加えて、英語や国際的感性の必要性、人間関係を円滑にする人間力の大切さなど、一人ひとりの胸に響くように気持ちを込めて語りかけました。
世界各国で活躍する講師の先生ら紹介
来賓と顧問・講師の紹介が行なわれ、UBS銀行エグゼクティブディレクターのディーター・ソンマーハルダー・在大阪スイス名誉総領事ら各界・各団体の御代表と、スタンフォード大学フーヴァー研究所教授の西鋭夫先生や放送作家の疋田哲夫先生、映画監督の井筒和幸先生、シンガーソングライターの大黒摩季先生、元プリンセス・プリンセスの渡辺敦子先生、元ゴダイゴのミッキー吉野先生、さらに海外から音楽プロデューサーのジョーイ・カルボーン先生やギターのキース・ワイアット先生、マーリン・ケリー先生、トミー・スナイダー先生らが次々と紹介されました。
来賓を代表して、教育提携を結ぶオーストラリア・クイーンズ大学(UQ)ICTEのジュリアン・ウィルソン・ディレクターが「皆さんも海外に行って国際的感性を身につけて下さい。そして国際人となって、この学校でスキルと知識を身につけ、将来のやりたい仕事に就いて、成功されることを願っています」とお祝いの言葉を述べました。
このあと、名誉学校長の桂由美先生と湯川れい子先生から入学生にお祝いの言葉が贈られました。
桂由美先生「職業と作品、お客様に愛を」
全日本ブライダル協会会長を務める桂先生は、「自分の選んだ進路に自信と誇りを持つことが大事です。出来れば、その選んだ仕事で生涯を貫いていただきたいと思います。仕事で作り上げた自らの商品や作品に自信を持ってお客さまを説得することが大事です。皆さんのファンになってくださるお客様への愛、『職業』と『作品』と『お客様』、この3つへの愛をぜひ実行して下さい」と述べ、誰も手をつけようとしなかったウェディングドレスに自らがどのようにチャレンジし、改革への壁を乗り越えてきたか、人生の経験を語り、新入生を激励しました。
湯川れい子先生「トコトン、耐える、楽しむの頭文字“T”を贈ります」
「生まれてくれてありがとう」(クミコ)の作詞を手がけ、7月に上演される平原綾香、水樹奈々主演のミュージカル「ビューティフル」で歌われるキャロル・キングの30曲の全訳詩に取り組む日本作詞家協会顧問の湯川れい子先生は忙しい時間を割いて、駆けつけていただきました。湯川先生は、イギリスのボーカリストが北朝鮮のミサイル問題を危ぶんで突如、帰国するなど洋楽の世界で今まで考えられなかった事象が起きていることについて触れ、「それほど深刻に捉えることはないかも知れないが、今まで起きなかったことが起きています。それをどう捉えるかということです」と、疑問を持つことの大切さを訴え、「皆さんが選んだ職業は戦うことではなく、誰かの役に立つことであり、世界が平和でなければ成り立たない職業なのです」と語りかけました。そして、苦しかった時代に手に入れた本名のイニシャル「T」を刻んだキーホルダーを取り出し、「私は苦しい時に、このキーホルダーを取り出して昔を思い出し、乗り越えてきました。皆さんも今、目の前にあることに、トコトンぶつかってみてください。耐えて下さい。そうすれば、楽しくなってきます。“T”はトコトンのTであり、耐える、楽しむの「T」です。そして、沢山の友達を作って下さい。沢山のT、友達のTです。だから今日はこのキーホルダーのTをポケットに入れて帰ってください」とエールを送りました。
第二部「第一回目の授業」 在校生や卒業生が職業実践専門課程で展開する産学連携教育を披露
滋慶COMグループ校では、1987年の開校以来、COM産学協同教育システムを導入、業界と共に業界の求める人材を育成してきており、2013年に文部科学省がスタートさせた、産業界と連携して行なう実践的な専門教育として認定する「職業実践専門課程」に多くの学校が選ばれています。第二部は、入学生が自分たちの“未来”を想像できて、目標・目的を明確に出来るよう、各校の在校生や卒業生が日本語と英語を使った素晴しいプレゼンテーションを披露し、成長した姿をみせました。
OCAの徳庄さん キャノンマーケティングジャパン企業課題をプレゼン
一 回目の授業のトップバッターとなる“講師”は、キャノンマーケティングジャパン株式会社からの課題に取り組んだ大阪コミュニケーションアート専門学校(OCA)クリエーター科グラフィックデザイン専攻3年の徳庄宏美さん。「ミラーレスカメラ『EOS M5』広告企画制作」のプレゼンを行ないました。徳庄さんは、ハイエンドカメラとしての『EOS M5』の素晴しさを広告を通して訴求することを課題に掲げ、メディアミックスによる広告展開に挑戦。シャッターチャンスを狙った迫力ある写真に、「考えるな。切り取れ」のキャッチコピーを載せた広告や、コマーシャルビデオなどを作成、それらの作品群を5感に訴える素晴しい日本語と英語でプレゼンテーションしました。
エスプレッソ部門の近畿地区大会 2年連続優勝の梶谷さんが最高のパフォーマンス
また大阪キャリナリー製菓調理専門学校カフェ総合科バリスタコース卒業生の梶谷理早さんは、UCCコーヒーマスターズ2017のエスプレッソ部門の近畿地区大会で2年連続優勝した時の感激を披露。エスプレッソ専用豆「UCCラルゴ」を使い、豆の持つ「香り」、「可能性」、「魔力」の3つの魅力を遺憾なく引き出してみせました。梶谷さんは、実演しながら説明を加え、さらに英語でも解説していくという離れ業を披露し、自信に満ちたあざやかな手つきで2杯のカプチーノを仕上げました。それぞれのカップには、ミルクによって完璧なハートとリーフが描かれ、会場からはため息と大きな拍手が沸き起こりました。実演後、「私は3年前、この会場の一番前の真ん中の席に座っていました。当時はコーヒーが苦手でした。でもただ食べることが好き、ただその気持ちだけでキャリナリーへの入学を決意したことが私の人生を変えました」とバリスタになるまでの道のりを語り、「今後も目の前のことに120%で取り組み続け、技術向上をめざしながら、お客様を笑顔に出来る最高の一杯を提供してまいります」と結びました。
エンターテイメント業界で活躍中の卒業生らが続々と登場
このほか、あこがれの劇団の舞台俳優として活躍する大阪ダンス&アクターズ専門学校卒業生の町真理子さんの気持ちのこもった流れるような日本語と、まるでブロードウェイの舞台に立っているかのような流暢な英語によるパフォーマンスや、作曲家、ピアニストとして活躍する柳原由佳さんら、バークリー音楽大学のパートナー校である甲陽音楽学院の卒業生5人によるジャズセッション、ロックバンドSOPHIAやMICHAELのボーカリストで俳優としても活躍する大阪スクールオブミュージック専門学校卒業生の松岡充さんらが、次々と素晴しいパフォーマンスを見せてくれました。
また、放送芸術学院専門学校の在校生らによるミュージカル「甲子園だけが高校野球ではない」や、大阪スクールオブミュージック高等専修学校のアイドルグループ「SO.ONプロジェクト」のパフォーマンス、鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場する山科カワサキチームのライダーフィジカルサポートを行なっている京都医健専門学校の卒業生、二野宮敦輝さんのプレゼンテーションなども行なわれました。
5000名を超える大観衆の前で舞台に立つ在校生や卒業生の堂々と自信に溢れた姿に、入学生の皆さんはわくわくしながら、一人ひとり将来の自分の姿を重ねているようでした。