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バークリー音楽大学とTSM・TSM渋谷が単位互換の編入プログラムなど教育提携を結びました
2017.04.13
バークリー音楽大学と東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校(TSM)、東京スクールオブミュージック専門学校渋谷(TSM渋谷)は4月10日(月)、東京国際フォーラム4階で、パートナー校として単位互換による「2+2」編入学プログラムを実施する教育提携の調印式を行ないました。また席上、グループ校の甲陽音楽学院(神戸市)を今春卒業しバークリー音楽大学に留学する小玉勇気さんに同大学から「浮舟奨学金」が贈られました。
TSMとTSM渋谷では、バークリー留学コースの学生募集を本格的に開始し、来春、その1期生を迎え入れることになります。
バークリー音楽大学と滋慶学園グループは昨年4月、大阪でパートナーシップ契約を締結。それに基づき、具体的な形として今回の教育提携が実現したもので、甲陽音楽学院(神戸市)に続いて、グループ内のバークリー音楽大学のパートナー校は3校となります。これによって、TSM、TSM渋谷で2年間学んだ学生が内部試験によってバークリー音楽大学3年に編入学し、さらに2年間学ぶ「2+2」のダブルディグリープログラムによって、バークリーの卒業資格を取得することができるようになります。
バークリー代表を迎えて調印式が行なわれました
この日の調印式は、国際部の渡辺英緒エグゼクティブ・ダイレクターの進行で行なわれ、バークリー音楽大学から三輪洋子助教授、TSM、TSM渋谷から理事長の浮舟邦彦総長と村上誠悟常務理事が出席、コロンビア・カレッジ・オブ・シカゴの前学長でバークリー音楽大学でも副学長を務めたウォリック・カーター氏らが見守る中、浮舟総長と村上常務が教育提携の契約書にサインし、文書を三輪助教授に手渡しました。
三輪洋子先生は、甲陽音楽学院卒業後に渡米し、バークリー音楽大学で学んで、現在はアメリカでピアニストとして活躍しています。同時にバークリー音楽大学で助教授として学生の指導にあたっています。
浮舟総長が記念スピーチ
調印式を終えて、浮舟総長が記念のスピーチを行ないました。
浮舟総長は、1980年代から始まったバークリー音楽大学との数々の“縁”を紹介した上で、「バークリー音楽大学は、1つの国では1つの学校としか交流しないというルールがあることを知りました。そのバークリー音楽大学と長年の交流を続ける本学園グループの甲陽音楽学院の新校舎を現在、神戸の新開地に建設しています。そして本日、TSMとTSM渋谷とも提携の調印を行い、『2+2プログラム』を展開することになりました。今後、この関係がますます良くなるように努力して行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と述べました。
バークリーに進学する今春の甲陽音楽学院卒業生、小玉さんに第2号「浮舟奨学金」
続いて、三輪先生から甲陽音楽学院を今春卒業し、バークリー音楽大学へ留学するために、9月に渡米する小玉勇気さんにバークリー音楽大学の「浮舟奨学金」が贈られました。同奨学金は、バークリー音楽大学と滋慶学園グループがパートナー契約を記念して共同で設立したもので、バークリーでの2年間の学費全額がカバーされます。甲陽音楽学院高等部を卒業した齋藤大陽さんが、昨年4月に第1号奨学金を受けており、今回の小玉さんは2人目となります。
小玉さんは1996年の大阪生まれで、小学生からギターを始め、大阪府立岸和田高等学校を卒業後、甲陽音楽学院に入学。上山崎初美氏に師事し、本格的にウッドベースを学び、学内オーディションで個人MVP賞を獲得したり、選抜バンドのメンバーとしてビルボードライブ大阪や名門ジャズクラブMr.Kelly’sで演奏するなど、多くの一流プロミュージシャンとの共演も経験しています。
小玉さんに奨学金目録と記念品を授与した三輪先生は、「今は不安と夢でいっぱいだと思いますが、自分の夢を大きく持って、自分を信じて、頑張れば必ず誰かが見てくれています。私もそう思ってずっと頑張ってきました。私もまだまだこれからですが、夢は大きく持って、一歩ずつ前進していってください」と、お祝いの言葉を贈りました。
小玉さん 「誇りを持ってバークリーで学びます」
会場には、昨年の奨学金獲得者の齋藤大陽さんも姿を見せ、「お互いベーシストですので、切磋琢磨しながら情報も共有しながら頑張りましょう」と、小玉さんとがっちり握手する場面も。
最後に、小玉さんから、「今回このような素晴らしい奨学金をいただけたことに感謝しています。バークリー音楽大学を目指してずっと勉強してきたので、この賞をいただけると知ったとき、すごく嬉しかったです。『浮舟奨学金』を受賞したことに誇りをもって、バークリーでしっかり学んできたいと思います」と感謝を述べ、祝福の拍手を浴びていました。